STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGINクリアしました

ゲームタイトルが長すぎる、ハッシュタグが狂ったように長い、通称FFオリジンをクリアしたのでゲームの紹介をしたいと思います。
ネタバレありです、未プレイの方はご理解の上、ご覧ください。



1.どんなゲーム?

ジャンルはアクションRPGで、いつものFFと雰囲気が変わってハードで血みどろなメインイメージが目立ちます。アクションRPGでも高難度を売りにしており、ソウルシリーズのような繰り返し死にながら進んでいく所謂『死にゲー』をコンセプトとしているようです。
ガードやパリィを中心に、敵の動きを見極めて、FFらしいジョブスキルや魔法を駆使して戦っていきます。

FFオリジンの名前の通り、原初のFFであるFF1をベースにしており、主人公含む3人(のちに5人になる)はコーネリアを訪れます。このFF1世界では魔物が人々を苦しめており、魔物はカオスと呼ばれる存在によって導かれているというそうです。
一方で人々は心のよりどころとして、火水風土を司り各属性を安定させるクリスタルを信奉しており、クリスタルによる力をもってカオスや魔物を打ち払う存在として『光の戦士』がいつか現れ、世界を平和へ導いてくれると信じています。

中央下部の5人が「光の戦士」
中央の黒服の男が主人公ジャック

主人公である「光の戦士」たちはクリスタルを所持し、クリスタルに導かれ…ってところはFFのキホンではありますが、本作の「光の戦士」がもつクリスタルは丸く黒いのが特徴です。あとなんか蠢動したりする。

この世界では、より闇(カオス)が濃い場所は魔物が集まり、異界化・ダンジョン化してしまっています。そこの最奥には闇をより溜め込んだ存在がおり、主人公たちはそれらを追うことですこしずつカオスへ近づいていきます。
この異界化したダンジョン、なんと歴代FFシリーズの名ダンジョンを模したつくりになっており、ファンにとってはニヤリとする光景を探索することになります。

2.ざっくりシナリオ (ネタバレあり)

FF1では過去にルフェインと呼ばれる高度な技術をもつ人類が居たとされ、彼らがクリスタルを生み出したことが発端となります。ルフェインはクリスタル(光)を生み出したことで、世界に光と闇の不均衡が生まれ、結果として世界の崩壊に繋がることに気づきました。
ルフェインたちはその世界を離れ、安全な”世界の外”からFF1世界への干渉実験を始めます。この干渉はストレンジャー計画として、”世界を救う目的をもった”人間(主人公ら)を送り込むことで調整していきます。世界の崩壊は、世界を再創生することで防ぎ、数多のストレンジャーたちは記憶を消去され世界を繰り返していくことになります。

この世界はクリスタルによって光側へ傾いていきますが、闇である魔物を送り込んだりして双方のコントロールを図ります。しかし闇に苦しむ人々の感情によって、光と闇のコントロールはさらに困難になっていきます。そうした中、人々の中で闇の存在の長として『カオス』という概念が生まれました。この時点ではあくまで概念であり、実在はしなかったようです。

光と闇のコントロールのために様々な策を講じてきたルフェインですが、闇に呑まれた人間が魔物化するように介入した結果、ストレンジャー計画として送り込んだ人物が魔物化し、さらにカオス化。彼らも人間であり、仲間の死や様々な負の感情を帯びる可能性があり、何度もストレンジャーを送り込むうちにカオスとなってしまいました。
人々からは救世主と呼ばれ、強力な戦闘力やカリスマをもつ人物が魔物化することで、より強力な魔物へ変貌してしまい、概念でしかなかったカオスが実在するようになりました。

強力な存在であるカオスは世界を再創生しても消えず、世界に残るようになります。苦難を経験し続け、多くの世界再創生と記憶の消去を繰り返すうちに、主人公たちにはルフェインに対する怒り・憎しみをもつようになり、このループを超えるために自らカオスへ変貌しようとします。
しかし記憶は創生の度に毎回消去されてしまいます。。。
そこで主人公らはストレンジャーとルフェイン間の連絡役であった、人造生命体アストスにカオス化することで記憶の消去を免れ、ルフェインのコントロールを受け付けないレベルのカオスへ変貌することを選びます。

そうして主人公らはカオスとなり、ルフェインの世界の再創生の力を奪い、ルフェインの手の及ばない2000年前に世界を再創生しました。カオスとして世界に君臨し、闇へ傾けることで自浄作用としてより強力な『光の戦士』の誕生を待つこととなります。それは主人公らにとって、光の戦士の育成となっていきました。

3.遊んだ感想

FF1を遊んだことのある人にとってはカオスが生まれた経緯や、真のカオスとなるガーランドの目的など、こういう解釈もアリかー!となる上手いアンサーになっていてとてもおもしろかったです。

アクションの難易度もSEKIROなどほどキツくなく、モンハンのような狩りゲーほどはスムーズにはいかないバランスになっており、ヤキモキしながら進めていくほど良い難易度でした。
武器防具のハクスラでより戦いやすくなっていくので、新しいダンジョンに挑戦するモチベもしっかり維持できるゲームデザインになっていると思いました。

ボスを倒すことで大量にドロップする装備たち
取得時のSEも気持ちいい

ファイナルファンタジーらしく美麗なCGは目にも楽しいですし、歴代シリーズのダンジョンが現代のCGで復活してくれたのも嬉しかったですね。とくに2D時代のダンジョンは3Dで再解釈される価値は大きかったなと思います。
ただより違和感のない光景を描いたことで、移動可能な場所や進行方向が醜く、迷子になりやすいところがありました。

たぶんFF13のサンレス水郷モチーフのダンジョン
段差や柵、ループも多く迷子になりました

美麗ムービーで言うと、オープニングの真っ暗な闇に包まれたカオス神殿をガッチャガッチャ歩いてコーネリア兵をネギトロにしていくガーランド(主人公)のムービーはめちゃくちゃ怖いしかっこよかったです。
特殊ムービーはオープニングのみであるため、オープニングがピークと言われるとしょんぼりしちゃいますけど。

4.久々にFFを遊んで

ぼくはFF1~6(アドバンス版)、FFタクティクスアドバンス、タクティクスA2、FF12、FF12RW、FF15、ディシディア2作を遊んだことがあります。プレステを持っていなかったことや年齢的にプレステのFFは触ったことが無く、FF12が3DのFFでは初めて遊んだ作品でしたね。

はじめてFFを遊んだのがFF1だったこともあり、ガーランドの再解釈、光と闇の説明、言い伝えのみでルフェイン人が存在しないFF1世界と、めちゃくちゃ設定的にぼくに刺さりました。
最初のコーネリア城前のシーンで、ガラの悪い男+チャラ男+ラーメン屋の店長が3人で並んで出てきたときはビックリしましたし、この3人にボーイッシュな美少女と妙齢の美女が加入してめちゃくちゃカオスになるのも面白い絵面でした。        カオスってそういう…?

右からチャラ男とヒットマンと美少女とラーメン屋



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