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ヤモト=サンのデッキが組めるのでは?【ニンジャスレイヤーTCG】

 ドーモ、サティスファクションです。ニンジャスレイヤーTCGプレイヤーとして、そう名乗ることにしています。全世界待望のニンジャスレイヤーTCGをやるにあたり、私の思いはひとつ。ヤモト=サンのデッキが組みてえ……

 ニンジャスレイヤーTCGブースターパック#1が2024年6月28日に発売。それまでのコンプティーク体験版カードプールにおいてはヤモト=サンをエースとするデッキ構築は成立しませんでしたが、ブースター#1ではヤモト=サンの新規キャラクターカード、ヤモト=サンが描かれたカード及び相性の良いカードの登場により、ヤモト=サンデッキの構築が現実味を帯びてきました。なお、ブースター#1のカードリストは下記にて公開中であり、本稿ではカードの能力説明をすっ飛ばすことがあるので、適宜ご参照ください。あと、こういうカードリストはなんかずっと眺めているだけでも楽しいので、未チェックの方は本稿関係なくぜひ見に行ってください。

ブースターパック #1 カードギャラリー | 株式会社TCG (tcg-corp.net)

「それでもデュエリストか⁉」「ヤモティストだ」

 ヤモト=サンのキャラクターカードは以下の全3種となりました。

ヤモト・コキ 〈N〉
 体験版でお馴染みのカード。デッキ50枚ルールでデッキ切れしにくくなったこと、そしてオヒガンのカードを活用する戦術が成立したことにより、回復能力の価値が上がりました。ただし工作力3のキャラクターも多数登場しているため、回復にアグラをかいてボサッとしているとしぬ。状況判断だ。

ヤモト・コキ◆風に舞うスカーフ 〈SR〉
 数多のニンジャヘッズをヤモティストの道へと進ませたであろう、わらいなく=センセイの神話級イラストを使用したファン垂涎の1枚。ウケミ効果でアンブッシュ後に相手ニンジャへ3ダメージ。(その後コトダマ《オリガミ・フェニックス》を使えばコスト0でラオモト=サンすら殺すことができます。)また、このダメージ効果はウケミに限らずアンブッシュ時に誘発するということを憶えておきたい。ヤモト=サンのデッキを組むうえで確実に鍵となるカードです。

ヤモト・コキ◆死線 〈SR〉
 言わずと知れた無印ニンジャスレイヤー第3巻『ラスト・ガール・スタンディング(ニ)』表紙イラスト。こちらもウケミでアンブッシュ。2回攻撃の能力を持ち、《シルバーカラス》や《ネザークイーン》などでカラテを強化するとさらに化けます。

 以上のように、新規ヤモト=サンは敵キャラ(特にニンジャ)を殺すことに長けた能力を持ちます。素ヤモト=サンしかなかった体験版時代には、個人的な将来の展望として「ひたすら顔面を殴って先に相手ライフをゼロにする戦術」になると妄想していたのですが、むしろシルバーカラス=サンめいた戦闘特化へと進化を遂げました。これは即ち相手のライフを取りに行く手段を別で用意する必要があるということであり、デッキ構築時には念頭に置いておきたいと思います。

 また、ヤモト=サンのキャラクターカード以外にも、ヤモト=サンが描かれたカードが複数登場し、カラテが高まっています。

ユウジョウ! 〈SR〉
 スゥーッ…………ハァーッ…………尊い。2枚ドローはツヨイですが、エテルを2枚使うのが難しいところ。ウケミの1枚ドローは普通に便利。状況にそぐわないウケミカードがヘタにめくれるより、安定したムーヴができるのがポイントです。

オリガミ・フェニックス 〈N〉
 ヤモト=サンデッキを組まんとする者にとっては宇宙最強のコトダマカード。スカーフヤモト=サンの能力と併用すれば、あらゆるニンジャ存在をアイサツすらせずに殺すことができます。

切り上げる 切り下ろす 〈N〉
 無印の名シーン。総合ルールによれば、ダメージの割り振りはエントリー時に選びます。欲を言えばヤモト=サンがいるときにコストが減ってくれるとなお良かった。

スーサイド 〈N〉
 おお、見よ!ヤモト=サンの右腕が描かれている!何の制約もなくオヒガンから任意のコトダマを手札に回収する破格の能力を有します。絶対に憶えておくべき重要なこととして、この能力の誘発条件は「エントリーした時」である(「登場した時」ではない)ため、コトダマ空間へのキャラクターカードエントリーを挟まない「アンブッシュ」では誘発しません。したがって、《ヨロコンデー!》や《バイオインゴット》などの能力でアンブッシュした後すかさずそれらのコトダマを回収するというムーヴはルール上不可能です。

 他にも個人的にヤモト=サンと相性がよいと思うカードをいくつかピッコアッピしておきます。

バイオインゴット 〈R〉
 コスト1支払ってコスト2以下のキャラクターをオヒガンからアンブッシュ。素ヤモト=サンやスカーフヤモト=サンをアンブッシュさせればそのまま能力が誘発します。ウケミでエントリーできる点も便利。緑色のヨーカンでよみがえるバイオヤモト=サン……趣があります。類似効果でウケミなしの《ジェロニモ!》も注目です。

ヨロコンデー! 〈R〉
 コストが2以下となるようにデッキのキャラクターをアンブッシュ(ソウカイヤなら2人まで)。つまりデッキから素ヤモト=サンやスカーフヤモト=サンを出して、すかさず能力を使用できます。前述のようにスーサイド=サンを出してもウマミが少ないので注意。

シルバーキー 〈N〉
 フリーランスがいるときにノーコストでエントリーでき、登場時ハンデス効果と工作力3を持つ、フリーランスデッキの必須カード的存在。「登場」とは「キャラクターが場でない領域から場に置かれること」を指すため、アンブッシュでもハンデスします。

ネザークイーン 〈N〉
 死線ヤモト=サンと相性のよいフリーランス全体バフ、ヤモト=サンを守るインターラプト・カイゼン及び自身の耐久を+3する変種ムテキ・アティチュード。変種ムテキは手札コストを要求するため場面を選びますが、コストでスカーフヤモト=サンをオヒガンに置いておけばバイオインゴットに繋げることができます。

シルバーカラス 〈N〉
 登場時能力で死線ヤモト=サンを強化すればカラテ5の2回攻撃が実現。自身を強化すればあらゆるニンジャを殺せるカラテ7に到達します。

私にもデュエル、始められるかな?

※このパートまでは購入したパックが届く前に執筆しています。
 上記のカードたちを中心に、ヤモト=サンデッキの構築を考えていきます。なお、パックはたくさん買っていますが、当たり方は得てして偏るものですので、考えた構築どおりに組める保証はありません。

 まず、信仰上の理由により、ヤモト=サンが描かれたカードを全種類フル投入します。この時点でウケミカードが12枚入ります。

 さらに、上記で挙げたカードたちも最大限入れていきます。ウケミ枠のバッティングが発生するので、とりあえず《バイオインゴット》と《ヨロコンデー!》は2枚ずつとしておきます(信仰上の理由を優先しましたが、実際《ユウジョウ!》や死線ヤモト=サンと枠を調整するのがよいでしょう)。ウケミ以外をフル投入すれば、これで44枚となります。残りの6枠には、《ジェロニモ!》と、各種コトダマとの相性がよい《ニンジャスレイヤー◆カラテ》を入れてみることにします。とりあえず3枚ずつでよいでしょう。これでヤモト=サンデッキ(論理)が組み上がりました。

ヤモト・コキ          ×4
ヤモト・コキ◆風に舞うスカーフ ×4 ←ウケミ
ヤモト・コキ◆死線       ×4 ←ウケミ
ユウジョウ!          ×4 ←ウケミ
オリガミ・フェニックス     ×4
切り上げる 切り下ろす     ×4
スーサイド           ×4
バイオインゴット        ×2 ←ウケミ
ヨロコンデー!         ×2 ←ウケミ
シルバーキー          ×4
ネザークイーン         ×4
シルバーカラス         ×4
ジェロニモ!          ×3
ニンジャスレイヤー◆カラテ   ×3

 もしウケミの枠を調整するならば、死線2~3、ユウジョウ!3、バイオインゴット4、ヨロコンデー!2~3といったところでしょうか。試行錯誤が必要だと思います。

デッキた!

 その後、無事にカードがおうちに届いたため、デッキを仮組した私は、DHTLS公式サーバにてヤモト=サンデッキの試運転・調整を行いました。ありがたいことにニンジャスレイヤーPLUSを購読していると、いっしょにカードゲームをしてあそべる相手が付属します。遊んでくださった皆さまにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

 デッキ調整の結果、いったん以下の構築に落ち着きました。

ヤモト・コキ          ×4
ヤモト・コキ◆風に舞うスカーフ ×4 ←ウケミ
ヤモト・コキ◆死線       ×3 ←ウケミ
ユウジョウ!          ×3 ←ウケミ
オリガミ・フェニックス     ×4
切り上げる 切り下ろす     ×4
スーサイド           ×4
バイオインゴット        ×3 ←ウケミ
ヨロコンデー!         ×3 ←ウケミ
シルバーキー          ×4
ネザークイーン         ×4
シルバーカラス         ×1
ジェロニモ!          ×3
ニンジャスレイヤー◆カラテ   ×3
ノトーリアス          ×3

 太字が前章のレシピ(論理)からの変更点。特筆すべきはノトーリアス=サン。既に述べたとおり、ヤモト=サンギミックとは別に相手ライフを取りに行く手段が必要ということで、アンブッシュ効果持ちコトダマサポートをヤモト=サンと共有できて、アンブッシュしたターンに1人で6点叩き出せる顔面殴り性能に着目しました。

 ウケミ枠については、《バイオインゴット》と《ヨロコンデー!》が相当強力だったため枚数を増やしましたが、死線ヤモト=サンと《ユウジョウ!》も信仰上の理由以上に有用なカードであるため、これ以上は減らしたくないと判断。結局何がめくれるかはイクサになってみないとわからないので、あとはもう割り切りです。後悔は死んでからすればよい。

 今後は構築も模索しつつですが、何よりプレイングを磨いていく所存。相手デッキテーマの見極め、コトダマの撃ちどころ、自分が死なないラインの見極めや相手より先に10ダメージ叩き出すための序盤・中盤の立ち居振舞い……そういったものは結局のところヒリつくような実戦の経験からしか身につかないのです。

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