ドキドキ！納税ヒロインレース

このnoteは私の給料を狙う税金や保険料も男性向けラブコメのご都合ヒロインレースに例えればちょっとは可愛げが出るんじゃないかなと思って衝動的に書かれています。正確な税制については公的な情報や税理士さんに聞いてください。

給料

俺の名は給料。納税高校に通う、ごく普通の高校２年生男子だ。両親はハチャメチャ収入がある上に海外暮らしで、2LDKくらいの漫画にした時画角に困らない広さのマンションに一人暮らししている。高校２年にもなってよく話す同性の友達はクラスの女子全員を把握している情報屋ポジションの一人きりだが、距離を詰めてくる女子は複数いるし彼女たちの気持ちには不自然なほど想像力が働かないぞ。

住民税

私の名前は住民税。給料くんとは納税小学校以来の幼なじみ。給料くんのことはずっと好き（具体的に言うと10%くらい）。給料くんが大きくなるにつれて私の恋心も大きくなっていったし、ずっとこんな暮らしが続けばいいなって思ってる。けれど最近、給料くんが小さい頃はけんもほろろだった所得税ちゃんが急に給料くんに接近し出したことにも気づいてる。おまけに給料くんはふるさと納税ちゃんとも仲良くし出して、以前は私に向けられていたような言葉もふるさと納税ちゃんに取られちゃってるみたい。ふるさと納税ちゃんも給料くんによくお弁当を作ってくるし（具体的に言うと肉）。やっぱり幼なじみってだけじゃダメなのかな。

所得税

私の名前は所得税。納税小学校では給料のやつと一緒だったらしいけど、正直あまり話してなかった。それが今は納税高校のアイツ……大きくなって急にカッコよく見えてきちゃった（累進課税）。アイツにとって住民税の存在のほうがずっと大きかったのは分かってる。けど私だって給料のことずっと見てたんだよ（住民税は前年の所得金額だけど所得税はすぐ追従してくるよね）。このまま給料のやつのこと見てたら、そのうち気持ちを抑え切れなくなりそう（超過累進課税とはいえ、20%→23%→33%っておかしくない？）。

厚生年金保険料

あーしの名前は厚生年金保険料。給料っちと一緒になったのは納税中学の頃からだけど、ぶっちゃけ住民税ちゃんより仲良くしてるよね。あの子たちあーしと給料っちが校外でも遊んでるの気づいてないし（厚生年金保険料の半分は事業者が負担している）、どう見ても本命はあーしって感じ。でも最近……給料っちへの気持ちは一線を超えない予感がしてる（厚生年金保険料の額は標準報酬月額の等級によって決定され、32等級（65万円）が上限）。あの二人に給料っちを取られるなんて嫌だよ……！

その他の登場人物

健康保険料・介護保険料

厚生年金保険料の妹二人。影が薄いが、厚生年金保険料と好みが同じ（同じ標準報酬月額を基準にしている）ため、連携して給料くんにアプローチしてくるぞ。

ふるさと納税

納税高校から急激にアプローチを開始した住民税のライバル。お昼を一緒に食べる時間を巡って住民税や所得税と争っており（ふるさと納税は寄附の一種であり、寄附額が住民税や所得税から控除される）、よくお弁当を作ってくる（返礼品）

雇用保険料

個別ルートはないクラスの学級委員長。誰に対しても公平（雇用保険料率は賃金総額にかかるぞ）

自動車税

一年に一回しか会わない親戚のお姉さんだが、13年を超えると急に重くなるぞ。