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第8試合 海野翔太&清宮海斗&上野勇希 vs 上村優也&KONOSUKE TAKESHITA&シュン・スカイウォーカー

〔第8試合 60分1本勝負〕
海野翔太&〇清宮海斗&上野勇希 〔23分18秒 変型シャイニング・ウィザード→片エビ固め〕 ×上村優也&KONOSUKE TAKESHITA&シュン・スカイウォーカー

 日本プロレス連盟発足記念となるALL TOGETHERのメインを飾るのは、4団体の若きエース、ホープ、実力派が集結する6人タッグマッチ。海野(新日本)&清宮(NOAH/GHCヘビー級王者)&上野(DDT/KO-D無差別級王者)の陽性トリオが実現し、上村(新日本/KOPW 2024保持者)&TAKESHITA(DDT/AEW)&シュン(DRAGONGATE)のトリオと対決する。これから時代を創らんとする6人が、連盟発足で新たな節目を迎えた日本プロレス界の未来を照らすべく躍動する。

 上村、シュン、TAKESHITA、上野の順で単独入場。海野はいつものようにアリーナの観客と触れ合いながら現れる。大トリの入場となったのは新GHC王者としての初陣となる清宮。その腰に金色のベルトを巻いて花道を歩いた。

 海野がTAKESHITAを挑発。その挑発をTAKESHITAが受けて立ち、2人の顔合わせでメインイベントのゴングが鳴った。客席からは「翔太」コールが巻き起こる。
 ロックアップすると、TAKESHITAがロープに押し込むが、海野は体勢を入れ換えると、クリーンにブレイクする。リストの取り合いから首投げでもやり合う。TAKESHITAは顔面をかきむしるなどラフファイトも披露。TAKESHITAのワガママ(ランニングニー)、海野のデスライダーはどちらも不発に終わる。

 TAKESHITAに代わってシュンが登場。手招きすると清宮がタッチしてリングインする。客席からは「海斗」コールがこだました。シュンはフロントハイキックへ。避けられても腹部を蹴り飛ばし、ヘッドロックに固めたバックエルボーやニーリフトなど打撃戦でたたみかけるが、清宮もリープフロッグからバックエルボーをズバリ。ジャンピングエルボードロップを落としていく。

 上村がリングインすると、上野と対峙。ショルダータックルでぶつかり、額をつけてにらみ合う。上村がカウンターのエルボーをぶち込むと、ショルダータックルで吹き飛ばして絶叫。ロックアップで押し合うと、エルボー合戦で火花を散らす。上野はニーリフト、エルボーからロープに飛ぶも、控えのシュンが介入。すかさず上村は串刺しジャンピングエルボーを決めると、上野をショルダースルーでエプロンに排除する。そこにシュンがフロントハイキックをぶち込み、これを合図に場外戦へ。

 場外で上野とシュンはチョップ合戦を展開。TAKESHITAも上野に鉄柵に投げつける。さらに、花道で垂直落下式ブレーンバスターを強行。非情な一撃に場内は大きくどよめいた。TAKESHITAは上野をリングに押し込む。

 上村はエルボーで追撃。上野は首のダメージが響き、動きがガクンと鈍る。上村がボディスラムを決めると、代わったTAKESHITAは後頭部にエルボーを一撃。串刺しジャンピングエルボーから串刺し攻撃へ。上野はこれをフロントハイキックで迎撃し、ダイブ攻撃を狙うが、読んだTAKESHITAはパワーボムで撃墜。一気に逆片エビ固めで絞め上げた。その体勢から強引に抱え上げて、パワーボムでぶん投げる。上野はふらつきながら相手コーナーで奮闘するも挽回できない。

 シュンは「上野!」と耳元で絶叫して心理的にもダメージを与える。上野がエルボーを返しても、「効かないね。もっとちょうだい」と高笑い。突然、絶叫してショルダータックルで吹き飛ばすと、ブレーンバスターの構えに。上野は腰を落として抵抗。逆にぶっこ抜いてついに反撃を果たし、大きな手拍子の中、海野にスイッチした。

 海野はバックエルボーをねじ込むと、シュンの反撃をかいくぐり、ランニングエルボーをズバリ。TAKESHITAにはアームホイップから顔面ドロップキックをぶち込む。上村もマットに叩きつけ、低空ドロップキックで返り討ちに。3人を圧倒した海野が絶叫すると、武道館は「翔太」コールに包まれた。

 海野はシュンに串刺しエルボースマッシュを浴びせると、フィッシャーマンズスープレックスで追撃。シュンのバックに回り込み、首筋にエルボーを連続して振り下ろした。さらに、エクスプロイダーの体勢に。こらえたシュンは、エルボースマッシュに被弾しながらも、カウンター式ブレーンバスターで逆転。TAKESHITAにスイッチした。

 TAKESHITAは海野にナックルパンチを連打。豪快なフライングラリアットを放つと、ボディスラムで投げ捨て、コーナーからダイビングセントーンを投下した。控えの清宮もエルボーで場外に叩き落とすと、海野の首筋をコーナーで踏みつけて、「返してみろ!」などとしつこく挑発する。

 踏みつけられた状態で立ち上がった海野はエルボー合戦に持ち込んだ。激しいラリーになると、TAKESHITAはフルスイングのエルボーを一撃。場内がどよめく中、バックエルボーも浴びせたが、海野はエクスプロイダーで譲らず。TAKESHITAはジャーマンを決めると、すぐさま立ち上がった海野にラリアットを叩き込んだ。海野もドロップキックを返すが、TAKESHITAは再びラリアットを振り抜いて、同時にリングに崩れ落ちる。

 海野はスイング式DDTで突き刺すと、上野にスイッチする。上野はロープに持たれるTAKESHITAの背中に飛び乗って拷問する。エルボー合戦になると、TAKESHITAが巻き返すが、上野もハイアングルのフランケンで場外に追いやった。上野はトルニージョを敢行。TAKESHITAをリングに押し入れると、コーナーに。

 シュンが足にしがみついて妨害するが、清宮が引き離す。上野はダイビングボディプレスを落としたものの、TAKESHITAはヒザを立てて撃墜。ワガママへ。キャッチした上野は、ジャーマンを狙われても1回転して不時着。ジャーマンで返すと、TAKESHITAに飛びつき、ロープの反動を利用したカナディアンデストロイヤーで突き刺した。

 上野はBMEを狙うが、立ち上がったTAKESHITAはこれをキャッチして、人でなしドライバーの構え。上野が切り返そうとしても、TAKESHITAが強引にブルーサンダーで叩きつける。

 両軍代わって、清宮と上村が登場。アームホイップで競り合い、同時に狙って見合う形に。清宮はドロップキックで押し勝つと、海野が加勢するが、上村は譲らず、シュンも加勢すると、上村は変型ダブルアームスープレックスで清宮をぶん投げた。シュンは海野を分断する。

 チャンスを掴んだ上村は強引に投げようとするも清宮が抵抗。上野がロープに飛んだ瞬間、割って入った上野がドロップキックを浴びせる。それを合図に各選手の大技が連鎖。TAKESHITAのワガママが清宮にヒットすると、6選手がリングで大の字になった。

 上野とTAKESHITAは向かい合う。TAKESHITAは強烈なエルボーで上野、清宮、海野をナデ斬りに。だが、海野もホイップ式エルボースマッシュからイグニッションを決めると、清宮と上野がサンドイッチ式シャニングウィザードを決めた。

 清宮は上村にシャイニングウィザードを狙おうとするも、背後からシュンが襲撃。上村のダブルチョップ、シュンのフロントハイキック、上村の変型裏投げが連続して火を吹いた。チャンスを掴んだ上村はカンヌキスープレックスの構えに。

 清宮は必死に踏ん張ると、上村はエルボー、ダブルチョップを連打するが、清宮はカウンターのローリングエルボーをズバリ。上村もラリアットを振り抜き、ランニングエルボーをねじ込むが、引かない清宮はジャンピングニーでカチ上げる。上村はカウント1でキックアウトするも、清宮は三角飛び式シャイニングウィザードをぶち込んだ。

 シュンがまたまたカットに入るも、海野が排除。海野組は3人同時のミサイルキックを上村に発射する。大きな手拍子の中、上野と海野が場外ダイブで相手チームを分断。清宮は変型シャイニングウィザードで上村を仕留めた。

 試合後、海野組は勝ち名乗り。一方、シュンとTAKESHITAは押し問答を繰り広げると、TAKESHITAは「エルボーはやめろよ」と言い張るシュンに強烈なエルボーをぶち込むと、リングをあとにする。上野が上村に握手を求めるが、上村は胸を押して拒否した。
 ここで清宮がマイクを握る。

■清宮のマイクアピール
「日本武道館の皆さん、本日も熱い声援ありがとうございます!(場内拍手&歓声)。今日、参加してくださった選手の皆さん、ぜひよかったらリングに集まってきてください」

 すると、BULLET CLUBやHOUSE OF TORTURE、L・I・Jなどを除く出場選手たちがALL TOGETHERのTシャツを着て集まった。改めて拍手に包まれると、清宮はマイクを続ける。

■清宮のマイクアピール
「改めまして、プロレスリング・ノアGHCヘビー級チャンピオンの清宮海斗です!(場内拍手&歓声)。皆さん本日はプロレスの力、いかがだったですか?(場内拍手&歓声)。プロレスには何度でも立ち上がるパワーがあると思ってます。日本のプロレス界をみんなで盛り上げていきます!(場内拍手&歓声)。ここにいるみんなで一緒にプロレス界を創っていこうぜ!(場内拍手&歓声)」

 そしてメインを制した3人は握手。コーナーとロープに上がって手を振って歓声に応える。上野、そして海野がリングを降りると、清宮だけがリングに残る状態に。

 そこにフィンレーたちと一緒にゲイブ・キッドが乱入。ブーイングの中で清宮を殴りつけると、レッグドロップパイルドライバーで突き刺してKO。GHCヘビー級のベルトを手にして見せつけた。
 そして、ゲイブはマイクを持つ。

■ゲイブのマイクアピール
「今夜のこのクソな観客はなんだ!? ショータじゃない! ツジじゃない! ウエムラじゃない! タケシタじゃない! あんなやつらのことなんてどうでもいい! 俺は新世代のことを言っているんだ! 俺こそが最強だ! ……次はなんだ? 次は!? (※GHC王座を掲げ)次はこれだ! (※マイクを置いたあとカメラに向かって)俺が次世代のヘビー級チャンピオンだ!」

 ゲイブは大の字になった清宮の眼前でGHCヘビーの掲げてみせた。そして、ベルトを強奪し、リングを去っていった。

<第8試合のバックステージコメント>

上野「日本プロレス連盟という、プロレス界が力を合わせて、プロレス盛り上げるぞって、『ALL TOGETHER』、こうして、大変な人みんなに、プロレスで元気を与えるために、戦い続けます。立ち上がり続けます。お腹が空いたり、ゆっくり寝たり、それと同じぐらい、プロレスでみんなに受け取ってもらえる元気はたくさんあると思う。そのために、僕たちはプロレスをし続けます。いろんな人に伝えます。

僕は今、(※肩のベルトを叩いて)DDTのKO-D無差別級のチャンピオンです。DDTのトップとして、プロレスの可能性、もっと見せます。日本武道館も、次の北海道も、プロレスが、プロレスというジャンルも、全て、もっと盛り上げますよ。プロレス界が、DDTが、僕が盛り上げます。

海斗も、翔太も、今日出てくれたみんなも、プロレスに携わっている全員が、元気に満ち溢れています。僕たちはこれからも戦い続けます。オモロいこと、し続けます。みんなプロレスを愛していきましょう。僕は愛してます。ありがとう」

※清宮は海野の肩を借りてインタビュースペースに辿り着くと、床に崩れ落ちる。

清宮「(※終始涙声で絶叫)オイ、ふざけんな、ゲイブ! テメー、やりてえんだったらやってやるよ! やりてえんだったらNOAH来てみろよ! やってやるよオイ!」
※そこに拳王が現れる。

拳王「清宮、清宮。(※肩に手をかけ)オイ、大丈夫か。オイ、大丈夫か。(※清宮に肩を貸し、少し海野を見て)オイ、行くぞ(※と、清宮とともに立ち去る)」

海野「(※清宮を見送ると床に座り込んで)クソッ。『ALL TOGETHER』って、一つのテーマあるけど、能登半島震災のチャリティー興行でもあるけど、俺は1人のレスラーなんだよ。新日本プロレスの代表の、メインイベントのレスラーなんだよ。

見ただろ。海斗もGHCヘビー持って、勇希もKO-Dチャンピオンで、俺は丸腰だよ。タイトルも獲ったことねえ、チャンピオンでもねえ、何の実績もねえ。シュン・スカイウォーカーが言ってた、『一番格下』かもしんねえ。見ただろ、今日の景色。これが現実だよ。これが今の俺の全てだよ、この野郎。

でもな、悔しいけど、何も劣ってることはねえよ。実績でも、負けてねえよ。実力でも、負けてねえよ。負けてたまるか! 新日本の代表のレスラーなんだ、俺は。

前回6月、『ALL TOGETHER』で、『次はメインイベントに立つ』って言った。今回、叶えた。次の『ALL TOGETHER』、いつになるかわかんないけど、必ず、5月11日に行われるアメリカ大会、ジョン・モクスリーからIWGP世界ヘビー級チャンピオンになって、『ALL TOGETHER』に帰ってきてやる。

日本全国、笑顔に! プロレスの活力をもっともっと生かして、プロレスを大爆発させたいんだよ。俺らの若い世代、この世代だったら絶対できる! 今までのプロレスの歴史の中でも、一番大爆発できる! 俺はそう信じてるから。プロレスの力を信じてるから。今日のメインイベンターみんなで、大爆発させようぜ」

ゲイブ「次は何か知りたいか? 次は何が起こるか知りたいか? (※GHCヘビー級のベルトを掲げて)これが次だ! 写真を撮れ! 写真をもっと撮れ! たくさんのシャッター音が聞きたい! 東京スポーツ、ESPN、あらゆるニュースチャンネルに載せてくれ!

(※声のトーンを落として)落ち着いて話そう。これは正しいことだ。ネズミどもが俺のことを認識しているようだ。ゲイブはリーダーになるにはメチャクチャすぎる。新世代のリーダーになるにはあまりにも狂っている。俺はバカか? 俺はなりたいものになれる。おまえらは何世代にもわたってクソなコピーレスラーを見てきたから、俺のようなレスラーはいないと言っているだけだ。クソな精神病棟から1年で『G1 CLIMAX』へ行ったレスラーを1人でも挙げてみろよ! 

俺以外にいない! 俺だけだ。お前らは俺が何を見たか知らない。ここに来るまでに俺がどんなことをやってきたのか、お前らにはわからねぇよ。俺をGHCチャンピオンと呼んでくれてもいい。正式に勝ったら、(※手に持ったベルトを見せ、『GHC』の文字を指差しながら)このベルトの名前を“ゲイブ・ヘビー・クラウン”に変えるつもりだ。なぜなら俺の王座は、新日本プロレスとノアの両方を俺の肩に担ぐことになる時、とてもヘビーなものになるからな! ……俺はマッドマンになる。(※立ち去りながら、報道陣に)どけ!」

TAKESHITA「オイ、オイ、対戦相手の3人、俺の味方の今日の2人、5人。いや、俺たち世代の今日試合出てないヤツも全員に言わせてもらうぞ。オイ、お前ら一番になりたいんやろ? なあ、今日は『ALL TOGETHER』、みんなで力を合わせて能登半島の人たちに勇気を与えよう、それはもちろん俺たちプロレスラーの使命だと思う。でも、仲良しこよしでは新しい時代なんか、作られへんねん。

なあ? みんな一番になりたいんやろ? 俺だって一番になりたいよ。なあ、もっと俺たち仲良しこよしでやるんじゃなくて、ギラギラ、ビシビシやっていこうぜ。オイ、『ALL TOGETHER』、今日で終わりじゃないやろ? 俺はいつでもアメリカからこの日本に戻ってくるつもり。

次は3vs3なんかじゃなくて、1on1で上村優也でもいい、シュン・スカイウォーカーでもいい、上野勇希、清宮海斗、海野翔太、誰でもいい。俺とシングルマッチでやる勇気があるヤツは名乗り出ろ」

シュン「OK! OK! 試合は勝った。でも、なんで竹下幸之介の凄さを、俺がこんなに思い知らされたか? その疑問を、答えを教えてあげるよ、フハハハ! 竹下幸之介、オウ、見せてもらったよ、彼の凄さ。間違いなく、このリングで一番だったんじゃないか? 6人、いや今のプロレス界、日本プロレス界で最も高い活躍、闘いを見せたと言っても過言じゃない。

でも、それがなぜか疑問に思う。その疑問に俺が答えるよ。なぜかと言えば、俺が目指していたのは、この3人でのチームでの勝利だ。3人で一丸となってのチームの勝利だよ。棚橋弘至新日本社長は言ってた。このメインイベントは6人の中で、誰が一番目立つかってね。俺はそんなこと、正しいと思わないよ。そんなのは詭弁に過ぎないよ。

それだったら優勝は竹下幸之介かな? 俺もそう思うよ。でも一番強いのはわかってるでしょ? ハハハ、一番強いのはシュン・スカイウォーカーでしょう。タッチさえ回せば、シュン・スカイウォーカーに竹下幸之介がタッチさえ回してたら、この結果はまた違った。勝者はシュン・スカイウォーカーになってた。そう思うでしょ? 

その疑問の答えはそこですよ。だから俺は竹下幸之介と1vs1でやる必要があるんだよ。こんなチームでやるのも別に構わない。それが被災地復興になるんだったら、支援になるんだったら俺は善人だからね、心からいい人だから、そこに否定はしない。

でも、こんな清宮海斗、海野、そして上野、彼らが言うような綺麗事じゃない。そして誰が一番目立つかじゃない。誰が勝つかの勝負なんだよ。そういう意味じゃ、フハハハ、シュン・スカイウォーカーかなぁ? まあ、ネクストは竹下幸之介vsシュン・スカイウォーカー、それしかないだろう。そこで勝ったヤツが一番強いんだよぉぉぉ!」

上村「(※KOPWのベルトを持ってやってくると、床に突っ伏して)クソーッ! 今、レスリング団体が世界にごまんとある中で、常に新日本プロレスがトップであり続けねえといけねえんだよ。なのに、俺は今日、他団体の清宮に負けちまった。別に俺は他団体のことをとやかく言わないし、凄いヤツは凄い。

俺はKOPWチャンピオンなんだ……チャンピオンじゃない、保持者か? ここで勝たないとこのベルトが輝かねえんだよ! 輝かない。次、清宮、上野、そして海野、TAKESHITA、シュン、次もう1回やらせろ。シングルでそれぞれに勝ってやる! 勝つまで終わらねえ! 今日負けちゃったのは悔しいけど、これが今の現実だ。

これを認めて、俺は次もNEVERのタイトルマッチが決まってんだよ! KOPWのタイトルマッチじゃない。NEVERのタイトルマッチが決まってんだよ。(※NEVERのベルトを肩にかけて、コメントスペースにいた鷹木の姿を見つけて)なあ、鷹木!」

鷹木「(※声をかけられたので、上村に近づき)ちょっと邪魔するぜ。なんだ邪魔しようと思ったのに、声かけられちまった。上村! タイトルマッチ決まって、何負けてんだよ。新日本プロレスのチャンピオンが、ノアのチャンピオンに負けていいのか?」
上村「負けていいわけねえだろう!」

鷹木「ちょっとがっかりするぜ。俺は自分の試合後に言ったんだよ。シュンよりも、TAKESHITAよりも目立てよと。確かに目立ってたな、負けてよ。どうすんだ、オイ? 負けて、俺とタイトルマッチやんのか? ただのシングルでいいだろう、もう」
上村「俺は、強い新日本プロレスを取り戻してえんだよ! そのためには…」

鷹木「待て!」
上村「なんだよ!」
鷹木「俺は1つちゃんと聞きたかったことがある。お前はこのベルトが欲しいのか? それとも俺を倒したいのか、どっちだ?」
上村「俺は強い新日本プロレスを作る! そのためには俺が新日本プロレスを、強くなって俺が引っ張っていかなきゃいけねえんだよ! そのためにはよ、強えアンタを倒してえんだよ!」

鷹木「(※NEVERのベルトをパンと叩いて)じゃあタイトルマッチやるしかねえな。断る理由はねえよ!(※と言って、先に引き上げる)」

上村「オイ、いいかよ! KOPWはあくまで保持者だ。ここにチャンピオンって書いてるけど、俺はまだチャンピオンじゃねえんだよ! 俺はあの強い鷹木とKOPWのルールでやるのじゃなくて、プロレスの、通常のプロレスルールで強さを競いてえんだよ! それが俺が鷹木に、そしてNEVERに挑戦する理由だ! 文句あるヤツはいつでも俺の前に来て、言ってくれよ」

5月6日(月・休)『ALL TOGETHER』日本武道館大会
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