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第6試合 タイチ&KAI vs ザック・セイバーJr.&クリス・ブルックス

〔第6試合 30分1本勝負〕
〇タイチ&KAI 〔14分59秒 タイチ式外道クラッチ37〕 ザック・セイバーJr.&クリス・ブルックス×

 第6試合ではザック(新日本)&ブルックス(DDT)の“越境”英国タッグが実現。タイチ(新日本)とKAI(DRAGONGATE)のコンビと対決する。当初はSANADA&KAIの同期コンビが実現する予定だったが、体調不良でSANADAが欠場。同じJust 5 Guysのタイチが参戦することになった。ザックとタイチはALL TOGETHERの舞台での“元デンジャラステッカーズ対決”となる。ザックとブルックスがタッグを組むのは、DDT4・7後楽園大会以来となる。

 ザックとタイチが先発。ロックアップで押し合うと、ザックがロープまで追い込むが、クリーンにブレイクした。お互いを知り尽くしているだけに、その後も深追いを許さない。リストの取り合いでせめぎ合うと、互いに大技を狙うが不発。丸め込み合戦でも競り合うと、タイチは笑顔を見せた。

 両軍代わって、ブルックスとKAIが対峙。KAIは「正々堂々やろうぜ」と握手を求める。ブルックスも応じるが、KAIは蹴りを入れて奇襲。ブルックスの髪の毛を引っ張って反撃を防ぐと、ヘッドロックからショルダータックルにつなげた。さらに、実況席にいる師匠の武藤敬司さんを挑発する。

 ブルックスはショルダータックルの打ち合いから反撃すると、ザックにタッチを渡す。ザックはKAIをグラウンドに引きずり込み、ハンマーロックの体勢から両足で腕を挟み、そのまま回転して捻り上げた。ブルックスも加勢し、同時に両手両足を代わる代わるに絞め上げ、同時にヒジ関節を踏みつける。

 KAIはレフェリーの死角を突き、急所蹴りからのDDTでブルックスに反撃。あとを受けたタイチはサーフボードストレッチに捕獲する。KAIはタイチの背中を叩いてタッチすると、「タイチ、ダブルいこう」「先輩ダブルいこう」と呼びかけた。

 しかし、連続串刺し攻撃は迎撃されてしまう。ブルックスはタイチにミサイルキックを放つと同時に、そのままKAIにセントーンを落とす荒技を披露した。代わったザックはKAIにエルボースマッシュを連打。kAIのラリアットを切り返し、コブラツイストに絡め取る。KAIは耳を掴んで強引に脱出したものの、ザックはネックツイストで黙らせ、後頭部に低空ドロップキックを見舞った。

 さらに、ザックはアバラを気にしながらもエルボースマッシュを連打。だが、KAIはトラースキック、ジャンピングハイキック、ジャーマン、トラースキックと怒とうの波状攻撃で試合を立て直す。KAIは「バイバイ!」とアピールすると、メテオインパクトの体勢に。
 ザックは抵抗。逆に抱え上げられた体勢から卍固めに捕獲する。ブルックスも同時にタイチをオクトパスストレッチに捕らえると、ザックはグラウンド式に移行して絞め上げた。
 ザックはザックドライバーへ。着地して逃れたKAIは顔面をかきむしる。ならばとブルックスが加勢し、豪快なドロップキックを決めると、ザックも串刺しエルボースマッシュをズバリ。ブルックスのパイルドライバー、ザックのランニングローキックが立て続けに火を吹いた。

 KAIはザックの串刺し攻撃をジャンピングハイキックで迎撃すると、タイチにスイッチする。ザックがエルボースマッシュを連発すれば、タイチはステップキック、ココナッツクラッシュで譲らず。串刺しフロントハイキックからバックドロップの体勢に。ザックもバックドロップを狙うと、ポジションが二転三転するが、タイチは袈裟斬りチョップ、ローリング袈裟斬りチョップをズバリ。ジャンピングハイキックへ。ザックは上手く切り返したものの、タイチはスピンキックからアックスボンバーを狙う。避けたザックが逆にアックスボンバーをねじ込んで、ブルックスにスイッチする。

 ブルックスのパイルドライバー狙いをリバースしたタイチは、ローキックを連打。ブルックスは逆水平を返して打ち合いに。ダブルチョップから串刺し攻撃を狙ったブルックスに対し、避けたタイチはジャンピングハイキックを一閃。テレビカメラに見せつけるようにロングタイツを脱ぎ捨てると、天翔十字鳳へ。

 キャッチしたブルックスは飛びヒザ蹴り、ジャンピングハイキックで挽回。KAIが介入するが、ザックも飛び込み、タイチにザックドライバーを繰り出す。ブルックスは後頭部にヒザ蹴りをねじ込んだものの、KAIはレフェリーのカウントを妨害して強引にカットした。

 KAIはパイプイスを持ち込むと、「タイチ起きろ」とゲキ。ザックめがけてパイプイスを振り上げるが、タイチが奪い取り、「何なんだよ」と詰め寄る。KAIも言い返して仲間割れ。タイチはKAIにイス攻撃をぶち込んで排除すると、ザックと向かい合った。

 ブルックスが飛び込むも、ビンタがザックに誤爆。タイチはブルックスをオコーナーブリッジを狙うと、体勢が崩れたものの、タイチ式外道クラッチに切り換えて3カウントを奪った。

試合後、荒ぶるKAIがタイチを襲撃。馬乗りになって殴りつけた。すると、花道を下がっていたザックとブルックスが加勢。KAIを棒立ちにさせると、タイチがそこにアックスボンバーをぶち込んだ。

 KAIを制裁したタイチとザックは握手。ブルックスを加えた3人で握手を交わした。ブルックスとザックがキスを交わすと、タイチもザックの頬にキスをして、健闘を称え合った。

<第6試合のバックステージコメント>
※2人とも全編日本語で会話

クリス「初めて負けました。解散します」
ザック「終わり?」
クリス「今日で終わりです。まだまだ出てるかもしれない。多分、だから負けましたから」

ザック「コスチュームが。どこ?」
クリス「どこで?」
ザック「どこ?」
クリス「そうね、DDT、コスチュームまだまだちょっと大きいですね。メイクの人、まだちょっとサイズがフィックスして、クリスは持ってったけど、今日は忘れちゃった」

ザック「お前が忘れた?」
クリス「忘れました。じゃあ、もう1回! もう1回やりましょう。次はちゃんと、チームコスチューム同士でちゃんとやりましょう」

ザック「どこで? どこがいい?」
クリス「どこがいい?」
ザック「どこがいい?」
クリス「え~っとね、どこがいいかな? なんとか、なんとか……俺、考えます。ね、次は…」
ザック「新日本はどう?」
クリス「おっ!?」
ザック「新日本はどうですか?」

クリス「できるか? お願いします。あとタイチ、なんでチューした、最後?」
ザック「最初、恋してるの」
クリス「プレイボーイだ」
ザック「いや、嘘(笑)。タッグパートナーなだけ。(※クリスの背中を叩きながら)今はボクのタッグパートナーだね」

クリス「まあね。まあね」
ザック「アァ、“まあな”?」
クリス「言葉がちょっとイカれてる。大丈夫、大丈夫です」

ザック「鈴木軍、終わった。たくさんエモーショナル。でも楽しかった。楽しかった。俺とタイチさん、シングル久しぶり。ノアで1回。じゃあ、新日本でもやるか? 一番いいナは、同じ『G1』ブロック、思います。新日本、お願い致します」

タイチ「まあ今日、いろんな条件が重なって。もちろんSANAやんの代打で終わるつもりはなかったしな。俺はあんまりこういうのは好きじゃねえけど、相手にザックがいたから。そのなんだ、今の彼氏か? 今の彼氏かわかんないけど、デッカいクリスなんとか。実はアイツとイギリスで1回シングルマッチやってんだよ。だからよく知ってんだ、アイツのこと。

そん時、どっちが勝ったかそれすら憶えてねえけど、アイツとシングルやって、いい試合できたなっていうのがあったから、アイツは俺の記憶に残ってた。あの2人がいたから今日は出場しただけで、ただSANAやんのただの代打で終わりたくなかったから。まあどんな形であれ、結果を出せて恥ずかしくないね、5 Guysとして。SANAやんにちゃんと報告できる。

まあ最後、前から使ってたけどね、あれはSANAやんが教えてくれた特別な外道クラッチなんだ。“外道クラッチ37”だ。前も使ったけどよ。今日はザックとやれて良かったし、今の彼氏のこともよくわかった。だからザック、次は……やっぱ俺、ザックのことが大好きだし、もっと知りたいし、次はシングルマッチやろうぜ。どんな形でもいいから。

もしザックがチャンピオン(ベルト)持ってたら挑戦したかったけど、今はないみたいなんでね、どっかのタイミングで必ずシングルマッチやろうぜ。楽しかったよ。久しぶりに胸キュンもして楽しかったよ、おじさん。ありがとう、ザック。そしてクリスもありがとう。楽しかった。

あと福岡で、国際センターで言った通り、俺にもIWGPやらせろっつうんだよ。あの日の公式のX見たか? メインイベント、IWGPがあった。翔太が挑戦するとかいろいろあった。他にもいろんなことがあったな、選手権。見てみろ、俺の記事が一番リポついて、いいねの数、閲覧の数、ダントツで1位じゃねえかよ、俺が。他の選手権差し置いて。俺、だってただのタッグマッチだよ。しかも負けてんだ。そん時の発言がそんだけ“いいね”ついてんだよ? これどういうことかわかるか、会社? 

俺に期待してんじゃないの? ずっと俺は黙ってたからな。遠慮してる部分はあったし、若い連中の邪魔にならないようにしようと思ってたけど、そんなもんもう構わねえよ。言いたいこと言う。どんなヤツでも行けるんだったら、俺にやらせろ。俺の方が挑戦権あんだろ? 過去の実績見ても。若い連中より新日本プロレスでやってる年数長えんだよ。若い力もいいよ、大いに未来があるからな。若い連中が上がるのは新日本プロレスにとっていいよ。

だけど、ベテランにはベテランにしか見せらんねえ試合があんだ。やらしてみろ、1回。あのいいねの数と閲覧の数が物語ってんだろ。そればっかり言い続けるぞ、この野郎。いつでもいいぞ。相手は誰でもいいんだ。俺に1回やらせてみろ、この野郎、会社。

(※コメントスペースのバックパネルの『ALL TOGETHER』のロゴを指差して)それとこれ! これ! 今日、何人入ってんだ? オールスター戦みたいなもんじゃねえの、これ? 違うの? 俺、よくわかんねえけど、この興行。なんとかかんとかプロレスリングなんとか、立ち上げたんだろ? 武道館、今日、札止めになってるか? プロレス界全体が食って掛かって、ここに集まって、何人入ってんだ、今日? そんなんだったらよ、別に無理してやる必要ないんじゃない? チャリティだって、他の形でできるし。全員、全部の団体が来てんだろ? 

力合わせて。そうしたらこういう結果になった。もうちょっと考えた方がいいんじゃない? 全員が揃ってこれ。全員の顔が潰れるよ、これ。もうちょっと考えろよ。俺みたいなもんが言うと、ウルセーって言うかもしんねえけどよ、実際見たらわかんだろ。プロレスの力がこれか? 

新日本プロレス1つでやった方が入ってたんじゃない? そういうことじゃない? よく考えろ。ここに関しては俺はわかんねえけど、まあまた出ろって言われたら出るよ。ちゃんと考えた方がいい、客入るように。それだけだよ。わかったな? 言いたいことはこれだけだ。また次の大会で会おう。まあ今日は気持ち良かったから、この後生配信だな。チャンネル登録よろしくな。バイバイ」

KAI「アァァァ!(※と叫びながらやってきて寝転がる)。アァ、クソッ! オイ、ふざけんじゃねえぞ、どいつもこいつもこの野郎! アァ、なんなんだ、オイ! ふざけんじゃねえよ! これもよ、全部よ、同期のSANADAのせいだぞ、オイ! SANADA! 俺はよ、今回よ、お前と組めなくて、心の中で泣いてしまって、号泣してんだよ、号泣よ! ふざけんじゃねえ! この落とし前はどうつけんだ、この野郎! 

オイ、SANADA! この落とし前つけるには、お前、つけられるんだろう!? 確か6月に『ALL TOGETHER』、札幌であったな? まあどこでもいいや、そんなもんよ! 俺が気が向いた時に、お前に助太刀してやるよ。俺のよ、昔のアニマル浜口ジムの先輩の内藤さんと鷹木さんとお前、抗争してんだろ? お前、情けねえんだろ? この俺が手貸してやってもいいぞ? でもよ、それは全部SANADA、お前次第だ。お前が動け。お前が俺に連絡しろ。

単刀直入に言うぞ。俺は焦ってねえからな、わかったか! バイバーイ!」

5月6日(月・休)『ALL TOGETHER』日本武道館大会
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