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第7試合 内藤哲也&鷹木信吾&辻陽太 vs ジェイク・リー&デビット・フィンレー&ゲイブ・キッド

〔第7試合 30分1本勝負〕
×内藤哲也&鷹木信吾&辻陽太 〔17分46秒 FBS→片エビ固め〕 〇ジェイク・リー&デビット・フィンレー&ゲイブ・キッド

 セミファイナル(第7試合)は内藤哲也&鷹木信悟&辻陽太組と、ジェイク・リー&デビッド・フィンレー&ゲイブ・キッド組が激突。
 ジェイクは4.23後楽園の内藤vsモロニーに乱入。内藤をFBSでKOし、「内藤哲也をぶっ倒しに来た男だ。いつでもやってやるぞ」と宣戦布告した。
 その後、両者は4.27広島のイリミネーションマッチで対戦。最後は内藤がジェイクを低空ドロップキックで場外に落下させ、勝利を収めた。これにジェイクが怒りを見せると、フィンレーの提案を受け、『ALL TOGETHER』で6人タッグが組まれることに。
 なお、辻は5.3福岡でフィンレーの一騎打ちに惜敗。ゲイブは5.4福岡で鷹木とのNEVER王座戦に敗北を喫した。両者がここで一矢報いるべく、気合い十分なのは間違いない。
 遺恨含みの6人タッグは、内藤とジェイクのマッチアップを中心にヒリヒリした攻防が繰り広げられることだろう。

 青コーナーはまずゲイブがニューガウンをまとい、ドリラ・モロニーを引き連れ入場。続いてフィンレーがIWGP GLOBALのベルトを腰に巻き、外道と共に花道を進む。そして最後はジェイクがリングへと向かう。

 赤コーナーは辻、NEVERのベルトを携えた鷹木、そして内藤が入場ゲートで勢揃いしてから、共に花道を包む。場内は「内藤」コールが巻き起こる。

 BC WAR DOGSがToo Sweetサインをかわし、犬のように吠えたてる。するとL・I・Jも吠えながらグータッチ。
 すかさずBC WAR DOGSが襲いかかり開戦。ジェイクは場外で内藤をエプロンに打ちつける。リング上では鷹木とゲイブが激しい打撃戦を展開。ゲイブは張り手からショルダータックル。鷹木もショルダータックルで応戦し、共にダウンを奪い合う。

 次は鷹木と辻がゲイブにダブルのショルダータックル。そして鷹木のエルボードロップから、辻がボディプレスをお見舞い。
 続いて辻はゲイブを自軍コーナーに追い込み、内藤とスイッチ。内藤はゲイブにエルボーを乱打し、串刺し攻撃を狙う。

 ゲイブは切り抜けると、内藤を体当たりで場外に吹っ飛ばす。ここから両軍は場外戦に突入。そしてゲイブはリングに戻ると、内藤を挑発するように右手を突き上げる。
 スイッチしたフィンレーは内藤に膝蹴りとヨーロピアンアッパーカット。そしてストンピングを乱打していく。続いて逆片エビ固めを決めるも、辻がキックでカット。

 次はジェイクとフィンレーが内藤の両手を踏みつけて挑発。そしてジェイクはストンピングをたたき込んでいく。
 内藤はエルボーを連発するが、ジェイクは豪快なボディスラムから踏みつけてカバー。内藤がカウント2ではね返すと、ジェイクは内藤の頭部を、自軍コーナーのフィンレーの足に叩きつける。
 そしてフィンレーは内藤にヨーロピアンアッパーカットを連発。続いてフライングメイヤーからエルボーで飛び込んでカバーするが、これはカウント2。

 次はゲイブが内藤の頭部を蹴りつけていく。内藤もエルボーで反撃するが、ゲイブはパンチからブレーンバスターの体勢に。回避した内藤はゲイブに低空ドロップキックで反撃。

 スイッチした鷹木はゲイブに串刺しのショートレンジラリアット。そしてグーパンチ&逆水平チョップを乱打。フィンレーがカットに入るも、鷹木は同士討ちを誘うと、フィンレーの上にゲイブをヒップトス。そしてセントーン。さらに鷹木はジェイクにドラゴンスクリューを決めると、放送席の武藤敬司さんに対しプロレスLOVEポーズを披露。

 すかさずゲイブが襲いかかるも、鷹木はバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞い。そしてブレーンバスターからカバーするが、これはカウント2。すると鷹木は「来た! 来た! 来た!」と叫び、「オイ! オイ!」と気合を入れる。

 しかし、ゲイブはスキをついて噛み付き攻撃。さらに技の読み合いからブレーンバスターで鷹木を叩きつける。場外ではジェイクが内藤を蹂躙。
 リング上、ゲイブは鷹木にラリアットを狙う。鷹木が回避すると、ここからエルボー合戦に突入。そしてゲイブは左右の張り手からロープへ。すると鷹木は追走式ラリアット。

 そして鷹木とゲイブはラリアットの応酬から激しい打撃合戦に。ゲイブは相手のお株を奪うようにショートレンジラリアットでダウンを奪う。スイッチしたフィンレーは、鷹木に串刺しエルボーから串刺しラリアット。

 続くアイリッシュカースを切り抜けた鷹木は、バックエルボー、ナックル、そして龍魂ラリアットのフェイントからDDTをお見舞い。
 スイッチした辻はフィンレーにティヘラを繰り出し、串刺しボディアタックからショルダータックル。そして変形のガットバスターからカバーするがカウントは2。

 ならばと辻は肩に担ぐが、フィンレーは脱出しアイリッシュカースを炸裂。カバーを辻がカウント2ではね返すと、フィンレーはパワーボムを狙う。それを辻はショルダースルーで切り返す。

 それでもフィンレーはパワーボムで持ち上げる。脱出した辻はチョップをお見舞い。ここからエルボーの応酬に突入。
 そして技の読み合いから辻は掟破りのPrima Nocta。だが、フィンレーはラリアットで反撃。しかし辻はすぐに立ち上がりジャンピングニーを突き刺し、ここでダブルダウンに。

 次は内藤とジェイクのマッチアップ。内藤はエルボーを連発するが、仁王立ちのジェイクはエルボーからハンマースルー。
 内藤はこらえると、マンハッタンドロップからバックエルボー。そして後頭部に低空ドロップキックをヒット。しかし、ジェイクは串刺し攻撃へ。回避した内藤はネックブリーカードロップから、右腕を突き上げ目を指で見開いてアピール。

 そして内藤はネックロックで捕らえるが、回避したジェイクは落差のあるバックドロップ。ここからBC WAR DOGSが内藤にサンドイッチラリアット。続いてジェイクはFBSを狙うも、鷹木がカウンターのパンピングボンバー。

 すかさずゲイブが襲いかかるも、切り抜けた鷹木はバックドロップ。そして辻はフィンレーにケブラドーラ・コンヒーロ。ここで鷹木は「来た! 来た! 来た!」と叫び、辻と共にジェイクにトレイン攻撃。
 続いて内藤がジェイクに延髄斬り。そして鷹木のパンピングボンバーから、内藤がジャックナイフ式エビ固めでジェイクを丸め込む。しかし、ジェイクはカウント2ではね返す。

ならばと内藤はとどめのデスティーノを狙う。だが、ゲイブがカットし、内藤にパイルドライバーを炸裂。さらにフィンレーが内藤をパワーボムでコーナーに叩きつけると、ジェイクが一気にFBSをお見舞い。この一撃で内藤から直接ピンフォール勝ちを奪った。

 試合後、ジェイクは内藤を踏みつけて挑発。そして興奮状態のゲイブが放送席の前に立ちはだかると、鷹木が襲いかかる。しかし、フィンレーが鷹木を鎮圧。

 辻の肩を借りて退場する内藤を、ジェイクは不敵な笑みで見送った。

<第7試合のバックステージコメント>

フィンレー「ひとつ、絶対にやってはいけないことがある。それは、WAR DOGSの負けに賭けることだ。残忍な王が負けるなどそんなものに賭けないことだ! このベルトを見てみろ! まずはこの素晴らしくそして美しいベルトを見るんだ! 

(※報道陣に)なぜお前らから祝福がないんだ? 愚か者ども。さあ、デビッド・フィンレーを称えろ! オメデトウゴザイマス。ノー、何もないのか? クソども」

外道「愚か者たちめ」

フィンレー「つまりだ。真のリーダーは、暗闇の中で動く。真のリーダーは、勝ちを予言しそれを実現する。真のリーダーは、おまえらが望むようなリーダーではない! ナイトー、おまえの首を狙いに来る者がいると言ったが、ジェイク・リーがまさにその男だ。やつはそのブーツでおまえの首を取った。明るみに出たな。1、2、3。残忍な王に新たな勝利だ。

俺の次の仕事はというと、ここ数ヶ月間、俺の記録をきれいにし、過去の全ての間違いを正してきたと言った。小さな苛つく傷がまだひとつある。それはお前だ、SANADA。去年、2023年の『NEW JAPAN CUP』の決勝で会ったな。

お前は(※人差し指と親指で狭い空間を作り)このくらい小さな差で俺に勝った。だがかなりの時間が経った。お前は世界ヘビー級王座を獲った。そして東京ドームでそれを失くした。一方で俺はこの美しいベルトを持って東京ドームから出た。

さて、ここからが問題だ。お前は俺のチェックリストの最後の人間だ。お前は俺が正さなければならない最後の間違いだ。どこでもいつでも構わない。お前のコンディションもどうでもいい。お前が車椅子でリングに上がろうと関係ない。次はお前だ。お前を完全に消し去ってやる。覚悟しておけ」

ゲイブ「お前らに言いたいことがある。お前らに質問だ。クソども皆に質問がある。次は誰だ? 次は誰だ? シンゴを殴るのは飽きてきた。次は? ライガーか? ムトーか? 誰が次の対戦相手だ!?」

ジェイク「オイ、内藤とシングルをやらせろ。何もアイツに言う権利はないし。だって、負けたのだから。アイツとシングルやらせろ。

シングルで、次はしっかりとこの足を顔面に叩きつけてやるよ。
ブーイングしてる客も、そうじゃない客も、もっともっと騒げ。お前らのヒーローが、内藤哲也が、踏まれたんだぞ。顔面を。

この事態を、どれぐらい理解している?

改めて言う。内藤と、次はシングルをやらせろ」

内藤「(※床に倒れ込み、仰向けになって)今まで、ジェイク・リーって選手の名前も、顔も、知ってたけどさ、(※少し体を起こし)今日で、完全に覚えたよ。(※また横になって)名前、出身地、誕生日、血液型、もう全部分かっちゃった。それぐらい、ジェイク・リーに興味が湧いたよ。

(※体を起こし)興味が湧いたってことは、どういうことか。

まぁ、今はゆっくり休めばいいよ。そう、まさに、トランキーロ! あっせんなよ。(※立ち上がって)またリング上で向かい合えるその日を、焦らずに待ってるぜ。カブロン!(※と、ヨロヨロと立ち去る)」

鷹木「(※大きく3つ拍手して)いや素晴らしいな! 素晴らしい! なあ、オイ、ジェイク・リー。やっと名前覚えたぞ。ジェイク・リー、内藤を流血に追い込んで、最後は3人のフィニッシュ技で追い込んで、勝ってうれしいよな、そりゃ(※と、拍手しながら)3対1で勝ってうれしいよなぁ、バカ野郎!

そんなお前、新日本プロレス甘くねえからな、この野郎。あぁ!? 内藤、あんなん負けたうちに入るかこの野郎! ふざけんな。今のうちに調子に乗っとけって。

まぁそれ以上に何だ、ゲイブ! ゲイブ・キッド! そんなに元気があるんだったらオイ! オイ、博多でもっと暴れてくれよ。え? 博多であんなグッタリしてたのに、そんなに暴れるとはエーッ? バケモノかこの野郎!
まぁゲイブとはもういいよ、いったん福岡で終わってんだ。あーだこうだ言うとアイツ、またタイトルどうこう言ってくるからな。ゲイブについてはいったん、置いとくよ。

そんなことより! これから試合する上村優也だ。アイツの行動、正直謎なんだよ。お前の目的は何なんだ? せっかくKOPWのタイトル獲ったのに、次はNEVER? まさかオイ、二冠王、三冠王目指してんのか? よくわかんねえけど、よく言うだろう、二兎を追う者は一兎をも得ずって。
まぁ、あっという間にタイトル(マッチが)決まっちまったから、もう今さらどうこう言ってもしょうがねえけどよぉ、オイ上村、お前に覚悟があるんだったら、このメインイベント、TAKESHITA選手よりも、シュン・スカイウォーカーよりも、すげえとこ見せてくれよ、オイ。タイトルマッチ決まったんだったら、KOPWのチャンピオンとして、新日本プロレスのチャンピオンとして、シュンよりも、TAKESHITAよりも、すごいもの見せてくれよ。そのぐらいの、オイ、そのぐらいのもの見せてくれなきゃ、カリフォルニアのタイトルマッチ(※肩のNEVERベルトをポンと叩く)、面白くねえぞ」

※辻はノーコメント。

5月6日(月・休)『ALL TOGETHER』日本武道館大会
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