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もうちょっとだけ話したい

別に話したいことなんかないんですけどね。
というか、何から話していいかわからない、俺って実はめちゃくちゃ口下手なんすよね。言いたいこと、ないって言われるとそうじゃないけど、出てこない。

なんか本当に無気力なんすよね、最近。やりたいことがないわけじゃない。やらなきゃいけないことも沢山ある。けどなんか、ずっとそうなんすよ、てかずっとそうなんだ。俺っていつからかめっちゃ無気力で、なんか本当にどうしようもない。 

俺はねー、多分、生きていたいだけなんだと思う。

例えば、そこそこ早い時間に起きて、目覚めたら好きな人が隣で眠ってるのとか、食パンにバター塗って焼いたりするのとか、ちょうどいい天気の中、眠ったままのダサいバンTと短パン姿で少し散歩してみたりとか、帰ってきてもまだ眠ってて愛しいなーって思ったりとか、起こさないように別の部屋で曲作り始めたらなんかいい感じに進んだりとか、って、おい、なんかバンド混じってきやがった、ダメだ、気持ちよく(悪く)妄想してたのに、現実が混ざってきちゃった、おしまいだ、現実なんて見たくないのに……。

ロックバンドという名の普通のレールから外れたことを、バイトをしながら、就職活動を始める同級生を横目にチェーン店で働いたりしながら続けて、今年の11月でもう3年になる。
お恥ずかしながら、高校生の頃から数えて今のアルバイトが12個目である。受からなかったバイトもあるので、面接はそれ以上にしている。
働けないのだ。俺は、決まった時間に決まった場所に行って、自分に制限がかかる時間を過ごす、という行為が恐ろしくできない。1年以上同じバイトを続けられたことがない。
自慢じゃない。「社不w」みたいなことを言うつもりもさらさら無い。生きているのが恥ずかしいと思う日が月に何度かある。どうしようもないのだ。

こんなんでありながら、人生の最大の願いが「普通の幸せ」であるのが松村憲児こと「んじ」なのである。
馬鹿げている。25を過ぎたら死ぬしか無い、と、本気で思う。もやがかかった未来を、触れないまま放置している。本当に死ぬしかなくなったら、俺はどうすればいいかわからない。から、一旦そのままにしている。

残念ながら俺が歌う理由は俺が生きていくためです。俺が今まで生きてきて持てた唯一つの理想であり、これになら人生を狂わされても構わないと思うほどの、愛してやまないものが音楽だからです。
でも、それが同じだったらいいな。それが重なったらいいな。勝手に俺のためだけじゃなくしてくれたらいいな。そう思う。それがあなたの理想や幸せになったらいいな。そう思うよ。

音楽に逃げてるって言われても否定できない。そうとも言えるだろう。"音楽しかない"とかかっこいい感じで言いつつ、他のことをやりたくないだけなのだ。

でも、楽しいんよな〜バンド。実はこれが結構楽しくてさ、みんなにもお裾分けしたい。時間とお金あったらやってみて。"普通の幸せ"とは程遠いけど、これはこれでいいよ。メンバー、バンド友達、先輩、後輩、関わってくれているみんなに感謝です、ほんとに。これはこれで、幸せなんですよ、ちょっとだけ忙しないけどね。

それじゃ普通の幸せに向かって発進!俺はまだ遠回りを続けるよ。欲張りでごめんね。

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