【読書】 自分を知るための哲学入門

哲学入門
竹田青嗣著

6現象学の発見

要約
現象学の命題について、
フッサールの答えを記載している。

命題:主観と客観は一致するのか
答え:一致しない、客観的真理は存在しない
ここで生まれてくる問いは、
客観的真理が存在しないにも関わらず、
我々人間が感じる正しさや、ほんとうは
どこからくるのだろう?
これに対する解としては、
主観同士の相互了解により、正しさやほんとうを感じるということである。
つまり、思想とは他者に押し付けるものではなく、相互了解の可能性を広げる技術である

学び
主観の中で思想を紡ぎ、そこに溺れてしまう
ことがある。自分の中で、あるべきだけが
崇高になっていき、周りからその考えが理解されないと、逆に他者を否定しどんどん暗い闇の中に落ちてしまう。
あくまで正しさとは人と人の関係の間にあるので、どれだけ相互了解が取れるかということが大切である。
要は、自分の考えを発信してすり合わせないと正しさはわからない
何か知識を得て、正しさに近づいたと思うが結局相互理解を得ないとそこには価値はない

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