8 Hazuki 葉月

葉月、旧暦の8月。今の歴だとおおよそ9月。
8月も後半になればビールの秋味が登場したり、栗や芋テイストのスイーツがコンビニやスーパーで立ち並ぶようになる。
その光景にようやく慣れてきた昨今である。
立秋は大体8月前半にあるし、
そう考えると8月の葉月という呼び方はむしろナイスセンスなのかも知れない。
季節の先取り名人であるファッション業界もまた然り、である。
僕が一番印象に残っているファッション業界の格言がある。

『デザインに過去など要らない。未来を創造するのみである』

誰が言った言葉なのか忘れたが、僕はこの格言がとても気に喰わないでいた。
ファッション業界の者ではないけれども、自分の音楽に例えると、
生み出される音楽は僕の日常、日々の暮らしの中で磨かれ、学び、知り、立ち上がり、積み重なった感性があるからこそ生まれるものだと思っていたから。
極端な事を言えば、今日の帰り道にどうしても焼き鳥が食べたくて、小雨がふり始めたけれど、迷った挙句に買いに行った場合と、焼き鳥を買わずにそのまま真っ直ぐ家に帰った場合でも、次の日に生まれてくるメロディーや歌詞は違うと思う。たった僅かな小雨の音をインプットし、遠回りして歩いた分だけドーパミンが発せられ脳内の思考回路は良いアイデアを生む為のギアを整える。至福の時間を繰り返せばアイデアが生まれやすい体質に変わる。美味しかった焼き鳥の幸福感と、食べ過ぎてしまった後悔。その全てが明日へのメロディーである。つまりは曲は自分の分身である。

ただ「それらはクールではない」と思うもう一人の自分もいる。
何故なら僕は欠陥作曲家だからだ。

過去の体験や経験も全部があした生まれる曲の養分だ。
そう言い切れない。
悲しい出来事から僕は曲を一切書けないのである。

「過去は必要ない」というファッション業界の格言を、
嫌いな自分とそうでありたい自分がいる。
「未来を創造するのみである」この部分に関しては、最近そうありたい自分しかいない。

いつまで経ってもマイナー調の曲を生み出す事の出来ない欠陥ボカロPは、いっそ未来だけでいい。最近そう思うのである。
業界は違えども。

え?悲しいマイナー調の曲なんて
虹さまが生み出す必要はないよ!だって?

泣ける事を言うじゃないか。
しかしながら、人は無い物ねだりの生き物である事を
君はよく知っているのである。
<続く>
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★総じて8月はやはり絵本化計画の物語の構想に多くの時間を費やしてしまった。勢いが増した8月攻め週間の勢いをそのままに9月も頑張ります!
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<9月の目標>
■ツイッター
・音楽リツイート用アカウント作るか検討する
■絵本化計画
・9月中盤までに物語を完成させる
・クラファンも引き続き考えるが
一度断られた出版社に再アタック検討する。
(以前は僕の落書きだけ送った。今回はちゃんとした絵もあるから)
・サントラ制作
 メインテーマ(サビは脳内で出来た。他も作る)
 エンディング曲(いつでも出来るように素材集める)
 各シーン(ページ)のBGM作る
■ My企画 「Tokyo Hakobunation」
・基本絵本に集中するので中断すると思うが
 引き続き1からコツコツめげずに頑張っていく姿勢は崩さない。
■虹ノ佑十ヶ条plusワン、繰り返しになるが心に刻み直し行動する
(涼しくなってくるだろうから運動再開する)

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