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近藤誠医師 がん放置説①

改めて放置説
 出版不況が喧伝される昨今。それでも、近藤誠氏の著作は次々と出版されています。最近は新型コロナやワクチンについての本も出しているようですが、がんに関しても語り続けており、昨年11月に『もうがんでは死なない』が、今年の7月には『がんの逆襲』が発刊されています。
 近藤さんの本は出せば売れる例外的な人気本なのでしょう。私はさすがに購入する気もないし、読む気もありませんが、これだけ出版され続けているところを見ると、近藤医師の本を読んでがん放置説を信じる人は多いだろうと思います。
 出版社が売れることを優先した結果、近藤説を信じる人が増えかねない。手術はするな、抗がん剤は受けるなと近藤さんは力説し続けているから、それを信じてがんを進行させてしまい、早くに治療を受けていれば助かったかもしれない人が手遅れになってしまう可能性もあります。
 長年の近藤誠信者であり、がんを放置して進行がんになってしまった私としても、この現状は気になります。近藤説は間違っているし危険だと今の私は知っています。
 ただし近藤さんは正しいこともたくさん言っているのだそうです。だから余計にやっかいです。何をどこまで信じればいいのか分からなくなります。
近藤誠氏の「がん放置説」は本当に信じてもいいのか。患者の立場から考えてみる気になりました。
 患者はなぜ放置説にまどわされるのか。放置説の何にひかれるのか。自分のいのちがからんでいる重大かつ深刻な問題なのに、なぜすんなり信じて言いなりになるのか。放置説の吸引力について、何回かに分けて考えてみようと思います。

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