青黒サガループがめちゃくちゃループデッキとして美しい話
どうも社畜です。カードゲーマーの皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は今サガループをしてい…る訳もなく前のブルアカnoteに引き続き働き詰めでございます。ただ先日の最強位決定戦は在宅勤務で良くなったので全試合見てました(ここで結局仕事しながら観戦してるのがポイント高い)。
さてタイトルにもあるサガループですが、発表された時点でデュエマプレイヤーはもちろんのこと、あまりの騒がれ方に名前だけは知ってると言う他TCGプレイヤーや元デュエマ経験者にも認知されるほどの有名なカードになりました。
そのカードをニワカで大会すら出たことない僕が1人回しをしててとても楽しかったので記録の意味も込めてこのデッキのことを書きたいと思い筆をとりました。なので効果処理とかテキストとか勘違いしてたらごめんなさい。
前置きが長くなりましたので早速行ってみよう。
サガループについて
というわけでおさらいがてらテキストドン!
このゲームをやったことない他TCGプレイヤーにも勘の良い方ならわかるかもしれませんがこのカードでこのカードの2枚目を墓地から出すことができます。この挙動を繰り返してループに突入します。
他TCGプレイヤーの人には馴染みがないかもしれませんが、デュエマはコストを払うゲームでありながら特定のコンボを決めると永遠と何かしらの効果を使い続ける所為「ループ」という挙動に入ります。
このループというもの自体は昔からいくつもありますが再現性の低さや40枚に纏めた時のデッキ強度、環境への適応能力の低さから淘汰されてきた物の方が圧倒的に多いです。
ですがサガループは基盤と自由枠の多さ、そしてループパーツ自体のパワーの高さから間違いなく今現在の環境の頂点に君臨しています。
ちなみにサガはどこがループするのかというと、「カードを1枚引き、1枚捨てる」の部分を好きなだけ行うことで山札を掘り切り手札にコンボ札を集めつつ、大量に墓地を肥やすということができます。
上はカードタップすればテキスト読めます。下はスッキリおさまってる画像貼っただけです。
ループのやり方
わかりやすく書くためこれ以降は1枚目のサガを「サガA」2枚目のサガを「サガB」と称します。
で、テキストを要約するとループ突入条件は、
①墓地にクリーチャーが 2体+サガBと手札にサガAがいる。
②墓地にクリーチャーが3体と手札にサガA、Bが手札にいる。
この場合はサガで捨てるカードがクリーチャー以外でも良くなり、サガでクリーチャーを捨てる場合は上の墓地の枚数条件が1枚減ります。
公式の紹介記事の画像にわかりやすいのがあったのでこんな感じ
概ねこの条件を満たせば文字通りゲームに勝ちます。デュエマにはST(シールドトリガー)なんて防御手段も有りますがサガはそれすら許さずに勝ち切ります。これが最速3ターン目に起こり得る激ヤバアホカスイカれデッキがサガという訳です。
じゃあつまらないじゃんこのゲームと思う方もいるかもしれませんがもう少し待って欲しい。確かにこのデッキはかなりイかれた強さを持ってます。
しかしただ強いだけで片付けちゃうのは僕的にはちょっと勿体無いと思います。このデッキのどこが優れててどこに駆け引きがあり、またどこが強くてデッキ強度が保たれているのかを紐解くとよりこのデッキを楽しく観戦することも激しく罵倒することも出来ると思うのです。
さてさてここからが本編です。このデッキの美しさ(凶悪性)について叫んでいきたいと思います。
そもそもエクストラウィンって何が凄いの?
デュエマをやってない人からするとエクストラウィンの意味は知ってても、このデッキのエクストラウィンがどこまで凄いのかは分かりにくいかもしれません。
デュエマの基本ルールの話になりますが、互いのプレイヤーにはシールドと呼ばれるHPのようなものが5枚あって"本来は"このシールドを5枚割ってダイレクトアタックを決めて勝つのが基本ルールです。しかしですよ、当然ただ早く削るだけならわざわざエクストラウィンが存在する理由はほぼありません。じゃあ何故エクストラウィンもとい盾を削らずに勝ちたいのかというとポイントは2点ほどあります。
1つは削ったシールドはそのまま相手の手札に繋がるという点。
2つ目はシールドトリガーを撃ち抜いてしまったら一瞬で逆転される可能性を孕む点。
例えば上のクロックはトリガーから出てくると強制的にターンが終了します。何体横に並んでようとこいつ踏んだら強制的に相手ターンです。しかも盾割り切った上で踏むならまだしも2枚目がまだ盾にあるかもしれないなんてことが起きたらもう最悪です。2回も相手にターンを与えて且つシールドを割ってるから相手はハンドも沢山あるなんて状況は普通に逆転されます。
それをどうにか自力でケアしたいのが競技プレイヤーです。互いのシールド運に毎回祈る必要なく安定した勝率を出したいからですね。
でそんな逆転の目を相手に作らせずに最速で勝てるのがサガループというわけです。
決めろ!3ターンキル!
サガを出し入れするとループするのはわかったかと思いますが、じゃあ実戦だとどんな流れになるのかと言うと、
① 2ターン目に手札交換呪文(ルーター)を唱える
ここら辺のカードをプレイしてサガを探しながら墓地を肥やしていきます。ちなみにツインパクト版のエマージェンシータイフーン(以下エマタイ)ですが、クリーチャーとしても呪文としても換算できるスーパーカードです。
両方あった場合の優先度は、サガのループを狙えるならエマタイから入るようにしてます。公開領域を広げたいならブラッディタイフーン(ブラタイ)からでOKです。構築にも寄りますがブラタイにはリスクとして、3枚の中にクリーチャーが1枚しかない状況が発生すると次のターン確定でサガループに入らなくなるのだけ注意しましょう。
②サガ召喚→ループ
こいつのABで場と墓地を反復横跳びします。そしてこの過程で大事なのがコイツら
この2枚は文章量が多めになってしまってますが、それだけこの2枚はこのデッキのもう一つのエンジンなので許して〜ではでは…
ループの過程で最低1回はイザナギを経由する必要があります。何故かというとイザナギで手札に加えなかった残りの4枚は好きな順番で山札の下に戻すのですがここで山札の下を固定できるというのがとても重要です。
デュエマはシャドバと違って最後の1枚を引いた瞬間に負けとなるので、ゲーム中自分のデッキボトムのカードは絶対に触れません。なのでもしコンボパーツがデッキの1番下にある場合は絶対コンボが決められないなんてこともあります。それを解消できるのがイザナギというわけです。そしてこのカードの何が凄いって手札に加えた後に呪文を唱えるのですが、ここで唱える呪文は別に効果で手札に加えたやつじゃなくても大丈夫という点です。もっというと手札に加えるのはサガBでも良いということです。このカードは間違いなくこのデッキの基盤を支えています。
そしてイザナギからもっとも唱えることが多いであろうカード「迷いはない以下略」。このカードで墓地からサガを蘇生するとまたループに戻れるというわけです。
つまりサガループ中にイザナギを経由すると
1.コンボパーツのボトム落ちを回避できる。
2.何故かイザナギがブロッカーなので寄り道ついでに盤面にブロッカーが増えてる。
ちなみにサガBがなくてループが確定してない状況でもハンドにサガA、イザナギ、迷いはないがあればサガAの1ドロー、イザナギの5ルック、サガAを呪文で蘇生してサガAの1ドローで合計山上を7枚まで見ることができるので最悪ここからループに入るのを狙うこともできます。イカれてる
ここまでくればあとはフィニッシュコンボを決めるだけです。いや〜長かったぜ…(3ターン目)
最後は山札を2〜4枚まで減らします。枚数のブレは最後に何を使って黒1マナを生成するかにもよるからです。
さてサガの反復横跳びの最後にイザナギを出して適当なカードを手札に加えたのち、黒1マナを増やす呪文を唱えます。これにより1マナでドラゲリオンを走らせてシャコガエルでフィニッシュというわけです。
③フィニッシュ
注意点としてはイザナギが手札に加えるのが強制なので山札が1枚の時はイザナギを出せません。ソルハバキなら1枚からでもいけます。
そして黒単色を生成したらいよいよコイツだ!
山札1枚の状況でドラゲリオンを手札からプレイ。イワシン込みで大量のクリーチャーを下敷きにしてドラゲリオン効果でイワシンを墓地に。シャコを墓地から蘇生した瞬間にイワシンのドロー効果で山札を引き切りエクストラウィンとなります。
ちょっとこのゲームの難しいところなんですけど、シャコガエルを墓地から場にだすと同時にイワシンを墓地に送った時、シャコの「墓地のカードを山札に戻してシャッフル」という効果の処理と、イワシンの「どこからでも墓地に送られた時1ドロー」の効果処理をプレイヤーの好きな順番で解決することができます。ここら辺の細かいルールは身内の博士に聞かないと分かりにくいところが多々ありますね…
ちなみに墓地0枚からサガAを出して捨てる効果でイワシン×2、サガBを捨ててサガBの蘇生はルール的に不可能です。サガの効果処理の途中にイワシンの効果は割り込ませることが出来ません。デュエマって難しいね…
という感じです。これがひと通りのフィニッシュパターンです。いやー盾を殴らずに勝つって素晴らしいね!
しかし!ここで終わらないのが強いデッキ
このデッキにはまだまだ強いカード、おしゃれギミックが積まれています
この2枚が青黒というカラーリングを支えるのにとてつもなく貢献しています。
まず1枚目のオブザですが、下の3コスで墓地からクリーチャー回収。上で相手のクリーチャーを破壊することができて取り回しがかなり便利です。
2枚目の雲人はデッキが勝手に墓地を増やしていくのでサガループに入れない4ターン目にこいつを投げてハンデスすることで1〜 2ターンゲームを長引かせてキーパーツを引く時間稼ぎができます。
なんならこいつで顔面殴って勝つこともなくもないです。さらに下面はトリガー付きの確定除去ということでマジで文句ないです…
実はこいつも墓地に居れば迷いはないで出てきます。サガからは出てきません。つえー
実は普通にめちゃ強いデッキという話
3ターンキルに着目して書いていましたが別に4ターンでも良いのです。4ターン目ならマナに黒が2枚あればマナを起こす呪文をイザナギで唱える必要が無くなり道中のイザナギの枚数を1枚に減らせます。ループできなかったとしても3ターン目オブザ、4ターン目オブザ→1コス雲人とかでも全然ゲームできてます。
要は最速ループしなくても全然戦えます。最速じゃなくても環境でトップに立っていられるのです。
さらにさらに拡張性も凄く、なんなら逆にサガとドラゲリオンだけ出張させるデッキすら誕生しています。もう無敵ですコイツ。
青黒基盤ってすごいのよ!
一連の流れと採用カードを紹介してきましたがまだまだこのデッキの強いところはあります。ありますが、とても書くのが疲れたためぱぱっと纏めちゃいます。
①ループデッキの敵であるパーツのボトム落ちが回避できる。
②ループする過程で1枚ずつカードを見れるため適切なタイミングでストップをかけやすく山札の残り枚数でループに移れないなんてことはほぼない。
③アグロデッキにもワンチャンを作れる受け性能。
④拡張性が高く相手にガンメタレベルまでやられにくそう
⑤ミッドレンジ以降のデッキには勝ち確
⑥手札をほぼ常にゲーム開始時と同じ枚数で保てるため息切れせず回し切ることが可能
⑦正直サガだけで基盤と言い切れるレベル。殿堂に行かない限りは何かしらの形で環境に居続けそう。
終わりに
というわけで青黒サガでした。
メタクリとかに対しても書こうかと思ったけど普通に生活がキツいため結構中途半端になってしまいました…
どちらかというとサガをリアルタイムで触れた記念に記録として残しておきたかったのでnote書きました。やっぱ衝撃がホットなうちに書く方が筆が乗るし感じたままのことを書きやすい。
いやーjo退化とかあそこら辺のやべー奴ら全部規制してやっとゲームバランスが帰ってきたし触ってみるかーとか思ってたら突如としてサガに全てを破壊されたわけですが好みのデッキということもあって普通に楽しく回せてます。10日の殿堂発表を楽しみにしましょう!
ではでは良きサガライフを〜
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