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【上質ゲーム】ときメモGS4を語りたい! (全体編)

*この文章には、ゲーム攻略に関わる情報が記述されます。
* 具体的な会話やイベント等の記載は控えていますが、まっさらな状態でプレイされたい方はご注意ください🙇‍♂️

ヘッダーは本多行推しの筆者により作成された、書店アルバイトの人生を何周もさせられるマリィちゃん & 仲良し3人組です😊


まえがき

「ときメモGS4」とは『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』の略、Switchでプレイできる学園恋愛シミュレーションゲームのことである。

小学生時代は生粋の「ちゃお」っこ、中・高校は友人と少女マンガを貸し借りする日々を過ごしてきた筆者。これまで「少女マンガ」的な娯楽をめいいっぱい享受してきた自覚はあるのだが、「恋愛シミュレーションゲーム」というジャンルに対しては恥ずかしさがあり、プレイしたことがなかった。

それが、ひょんなことからプレイをし、今までの偏見が一気に覆された。このゲームは「恋愛シミュレーションゲーム」ではあるのだが、
■ 上質な少女漫画を一気読みしたようなシナリオ展開
■ 膨大なストーリー分岐
■ 遊ぶたびに印象の変わる主人公
■ 育成ゲームのような達成感
がとても魅力的だった。面白すぎて、ときメモシリーズが長い間愛されてきた理由を理解せざるを得ない。

今までの私のようにマンガや小説などの物語は嗜んできたが「恋愛シミュレーションゲーム」に対してはぼんやりと抵抗がある、という人へ、この文章が届いてくれたら小躍りするほどうれしい



1. プレイヤーの選択で変化する主人公

このゲームの遊び方はざっくりとこのようなイメージ。

  • 【行動コマンド】をプレイヤーが実行することで日にちが経過する。

  • 【行動コマンド】には「勉強」や「運動」、「友達と遊ぶ」、「部活動」など様々なコマンドが用意されており、実行すると対応したパラメーターが上昇&下降する。

  • プレイヤーは高校入学から卒業までの3年間、自由にコマンドを実行し、主人公のパラメーターを育てながらキャラクターたちと交流する。

「学力/芸術/運動/気配り/流行/魅力」の各パラメーターを育てる。

つまり、「勉強」コマンドを重点的に実行すれば期末テスト学年首位主人公になるし、「おしゃれ」コマンドをたくさん実行すれば麗しの華やか主人公ができあがるわけなのだ。


2. 思いのほかシビアなゲーム性

それを踏まえた上で、このゲームの目指すゴールはやはり攻略キャラクターとの「カップリング成立」である。
高校卒業までのプレイヤーの行動とパラメーター値に基づいてエンディングのシナリオが分岐し、キャラクターが告白してきたり、しなかったり…するというわけだ。
このエンディング判定がなかなかシビアで、わたしの興味を引いたきっかけのひとつでもある。

  • エンディングでキャラクターに告白してもらうには、設定された条件をクリアしている必要がある。

  • キャラクターそれぞれに異なる条件が設定されている。

  • どのキャラクターの条件もクリアしていなければ、独りで卒業エンド。
    *こういう学園生活も全然アリだし、この独りエンドがバッドエンドと言えないのがこのゲームの面白いポイントだと思う。

例えば、私の一番好きなキャラクター《本多 行》くんを例に挙げると、
彼は「学力」に対応しているキャラクターなので、主人公の「学力」パラメーターが告白条件の規定値に達していないと、それまで毎月デートしていようが、どれだけ良い感じの雰囲気になろうが、絶対に告白されない。逆に、パラメーター値をクリアしていても、好感度やデート回数が足りなければ、その時も絶対に告白されない。


3. 「好感度」の算出方法、残酷かリアルか

🤝「友好度」と「ときめき度」✨
ゲームを進めていくとキャラクターの好感度に変化がある。好感度は6段階に分かれていて、プレイヤーの振る舞いによって好かれたり嫌われたり変動する。
この好感度の算出方法がまず面白い。
ゲームの裏では、主人公の行動に基づき「友好度」と「ときめき度」という2つの数値が上昇・下降を繰り返す。

  • 友好度 🤝・・・主人公に対して仲がいいと思う気持ち。

  • ときめき度 ✨・・・主人公に対して憧れる気持ち。

この2つの数値を内部計算で掛け合わせて、「好感度」が算出されているらしい。
私が「このゲーム面白い!」と思った理由の一つは、この内部計算の割合が、どうやらキャラクターによって異なるらしいということだ。

公式攻略本に「友好度」と「ときめき度」による好感度の算出マトリクスが掲載されているのだが、キャラクターによって配分が異なっていることに驚いた。マトリクスの分布から、キャラクターの性格を考察するのも面白い。

📊 パラメーター値が好感度に影響する!?

な〜んかリアリティあるなあ、、と思ったもう一つのポイントが、主人公のパラメーター値が好感度に影響するという点だ。どういうことかというと、月ごとにパラメーターのノルマ値が設定されており、そのノルマをクリアしているかどうかが好感度に影響しているらしい。

現実の人間関係でも、同じような趣味趣向の人と仲良くなりたいと思ったり、学年トップの成績の人に「すごい!」という気持ちを抱いたり、気配り上手の人といて心地よいと思ったり、ゲームシステムの都合だといえばそれまでなのだが、妙にしっくりくるのだ。
*とはいえ、私もはじめは「数値で好かれたり嫌われたりするの…?こわい…」と思っていた😅  

ちなみに、キャラクターごとに影響するパラメーターの項目が異なる。この項目の組み合わせが、キャラクターの人間性をさらに深めてくれる。

(またもや)私の一番好きなキャラクター《本多 行》くんを例に挙げると、
彼に影響するパラメーターは「学力」と「流行」の値だ。
「学力」はその名から想像できる通り知識量や教養の深さがイメージされるが、「流行」はどうだろう。
流行コマンド実行時、雑誌を読んでいるアニメーションが表示されることから、「トレンドに敏感」というイメージがまず浮かぶ。しかし、流行の値は期末テストの社会の点数にも影響することから、「流行」=「ファッション分野におけるトレンド」の意味だけではなさそうだ。
本多くんは高校生クイズのチャンピオンという設定なので、新旧ALLジャンルの知識を蓄えているはず。その点から考察すると、
本多くんにとっての【学力値】=教養・一般常識の深さ
本多くんにとっての【流行値】=新たな分野に興味を持つ好奇心の強さ
なのだと想像できる。

一方、同じように「流行」が影響するキャラクター《七ツ森 実》くんにおける「流行」は、ファッション分野における「トレンド」の意味合いが強いと考えられる。
彼がファッションモデルかつ情報発信が好きなことと、好感度に影響するパラメーターが「流行」と「芸術」なことから、
七ツ森くんにとっての【流行値】=トレンドについての知識の深さ
七ツ森くんにとっての【芸術値】=トレンドを上手にアウトプットできる美的センスの高さ
なのだと想像できる。

このように、攻略したいキャラクターによって、目指すべき主人公のイメージが変化するのが、ときメモの奥深い魅力なのだ!


4. エンディングの分岐と 【真告白】の説得力

キャラクターそれぞれに幸せな結末が用意されているが、3年間の過ごし方次第で、告白のセリフが変化したり、親しい友人が祝福してくれたり、恋人ではなく友だちとして仲良く卒業したり… 最後のシナリオが分岐する。

その中でも最も感動的なエンディングが【真告白エンド】というシナリオで、私が「このゲームすごい…」と思う大きなきっかけとなった。
【真告白エンド】は、特定のイベントを全て発生させることがクリア条件の一つに設定されている。最後の告白時のセリフは、それらのイベントを丁寧に思い返すような具体的なセリフが用意されており、共に過ごしてきた没入感を高めてくれる。「告白のセリフに齟齬がないようイベントを踏ませる」というシステム上の都合ではあるが、この流れが本当にグッときた。

条件に指定される必須イベントは、キャラクターの根幹や、主人公との関係性の転機を映すものが多い。それらのイベントは、

■ 攻略キャラクターはどうして主人公に心を開いたのか
■ 2人の関係はどのように変化していったのか

という、キャラクターたちの心の動きを補完してくれる。そして、それらの描写が、結末のシナリオに説得力を持たせる。
その結果、【真告白エンド】をクリアすると、マンガや小説を完結まで読み終わった時の、あの満たされた気持ちでいっぱいになれるのだ。


5. 好感度で変わる? 特別なセリフ 【ときめき会話】

ゲーム攻略には、【行動コマンド】でパラメーターを上げるのと並行して、攻略対象のキャラクターと遊びに出かけ仲を深める必要がある。遊びに出かける(デート)先では3択の会話が発生し、その返答の評価によってセリフと好感度が変動する。それぞれのデート先では、3回目まで異なる内容の会話が展開される。
ここで考察を深めてくれる仕組みが、ときメモ特有のシステム【ときめき会話】だ。

【ときめき会話】とは、それぞれのデート先での3回目の会話で、本来「× 評価」であるはずの選択肢を、好感度が「好き」以上の状態で選択すると特別な会話が発生する仕組みである。「特別な会話」とは何かというと、相手が主人公(プレイヤー)の価値観に歩み寄ろうとする会話である。

現実でも相手との「価値観のちがい」に対して、関係性の深さで向き合い方が変化するはずだ。
例えば、よく知らない人と意見が合わなかったとき「この人とは合わないなあ〜」となんとなく苦手意識を感じるぐらいで、無理して価値観を埋め合わせようとはしないと思う。
しかし、仲の良い人や好きな人の「異なる意見」に対しては、「なんでそう思うんだろう?」と興味をもったり、「異なる価値観をすり合わせて一緒にいたい」と歩み寄ろうとしないだろうか?

上記の理由を抜きにしても、単純に【ときめき会話】の内容がキャラクターの新たな一面を見ることができてとにかく面白い…!ので、ぜひ見てほしい。
*筆者からは「本多行〈牧場〉でのときめき会話」をお勧めしたい🐄





GS4が初の"ときメモ"シリーズだった私の中で「この衝撃を書き残しておきたい、、!」という気持ちがどんどん大きくなっていき、この記事を書いてみた。そして、あわよくば、私のような人へ届いて、GS4をプレイするきっかけになってくれたら嬉しい。

他にも、各キャラクターについてや好きなイベント・会話、このキャラクターと成立したときの主人公はこんな人物なのでは?などなど、考察したいことがたくさんあるのだが、、、あまりに長くなってしまったので、こちらの記事は一旦ここで終わります。

サリュー!


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