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林書庫

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#わたしの本棚

いつもそこにあった

いつもそこにあったのはなぜなのか。改めてよく見ると、それは静寂の素粒子が集まり、その素粒子たちが触れあう時に波動が生まれて空間になり、揺蕩う音が溢れ満ちていた。私を包み込んで自然にただ寄り添ってくれていた。 そして誰かや何かに寄り添いながら、その大きな静寂の空間の中にいる、彼の孤独も見えた気がした。

おもりのおろし方

感情には重さがある。 しんどい、嫌い、どうして、わからない。 こんな言葉たちの仲間が重いと感じる。 そしてこの言葉たちを放っておくと、どんどん重さが増していく。 放っておかずに、向き合って溶かしていく。 その方法のひとつに、書く があると思う。 書いた文字を見ると客観的になれる。 自分のことを書いたのに、誰かのことのように思える。 そして少し重さが軽くなるような気がする。 作者にとって書くこと、書ける場所があって本当に良かった。