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人前で何かをやるということ2024

芸能人の成功物語で、おそらくまったく出てこないことを書こうと思う。
それは、

「人前で何かやれと言われて、ぜったいイヤだとだれかが言い出し、けっきょく何もやらないコミュニティ」

の存在である。

どんなに陰キャとか人見知りを売り物にしているタレントでも、この、
「人前で何かやる」
ということは、何をやるかにもよるが、できるんである、当たり前だが。

もちろん、最初は葛藤のあった人もいるかもしれないが、それにしても、私からすると「人前で何かやる」ハードルがはるかに低い人たちが、タレントにかぎらず、けっこう多い(当たり前のことを書いているような気がするが、当たり前すぎてわりとスルーされる部分である)。

若い頃に、仲間うちでわいわいと「何かやろうぜ」という雰囲気になることは多いと思う。
バンドをやるとか、芝居をやるとか、スピーチコンテストに出るとか、何でもいい。

私の高校時代の話だが、私の周囲には私も含めて、そういう「人前で何かやろう」と思うような人間がほとんどいなかった。

だからかろうじて「何かやろうぜ!」とどこからともなく盛り上がった際、かなり強力に反対する者がいて、そいつがそこまで反対するなら……と、追随する者が出てきて、「何かやろう」という機運は必ずしぼんでいった。

そして後には何も残らない。

不思議なのは「人前で何かやるなんてぜったいにイヤだ!!」と言っていた同級生が、仲間うちではリーダーシップを取っていたことだ。
まあ友達なんでこういうことは言いたくないのだが、要するに「内弁慶」。
人前に出て、他人の評価を受けることがイヤだったのだろう。

だから「人見知り」とか「陰キャ」と自称している人がタレントとして成功している場合、周囲には必ず、その人物を後押しする者がいたのだと思う。
具体的な人物がいなくても、「そういう雰囲気」が周囲にあったのだと思われる。

これがあるのとないのとでは、環境としてまったく違う。
タレントの両親がテレビなどに出てきて、やっぱり「出たがり」だったりするが、家庭がもともとそういう雰囲気だった人も多いだろう。

もちろん「人前で何かやる」にしても、いろいろとある。だれもがパンツ一枚になって踊り狂ったりできるわけではなかろう。

しかしそれにしても……というのはある。高校時代のことを思い出すと「いくら何でも人前に出なさすぎだろ」と、私でさえ周囲の人間たちに思っていた。
たとえば、同人誌即売会の話をすると、
「そんな、お店屋さんごっこみたいで恥ずかしい」
とか言うのである。

何なんだろう。乙女なんですか?

逆に「明らかに人前に出るタイプじゃないのに、何を張り切っているのか、忘年会の出し物などで滑り散らかす人」もいるけどなぁ。

あと、まじめな人の下ネタには耐えられないな。
関係ない話だけど。
無理して言うタイプの下ネタ。

意を決して言うから目が泳いでいて、内容もぜんぜん面白くないし、そもそもとんでもない変なセンスのセーターとかを着ている。

しかし彼を糾弾することできない。
話がそれてしまったが、泣きたい気持ちだ。

うえーん、うえーん、上野動物園。
(一同大爆笑)

おしみゃい









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