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『いろんな民族と言語に出会う 鉄道の旅』を今まで売ってきて

今年2月に三冬社から『いろんな民族と言語に出会う鉄道の旅』を出版しました。そして、今まで文学フリマなどで販売してきました。ご購入の皆様、本当にありがとうございます。


『いろんな民族と言語に出会う鉄道の旅』

『いろんな民族と言語に出会う鉄道の旅』は2020年に自費出版『ロシア・ヨーロッパの鉄道旅行について書いてみた』したことからスタートしました。本の立ち位置は旅行エッセイです。

10年以上前は本屋でも旅行エッセイを見かけましたが、今は本当に少なくなりました。おそらく、ブログやYouTubeのせいなのでしょう。一方、マニアな旅行記は売れているような気がします。

『いろんな民族と言語に出会う鉄道の旅』は中欧、東欧、ロシアが舞台です。この地域も良きにつけ悪しきにつけ、マニアックな内容の本が多いのです。というのは、当該地域がそれほど万人受けしていないから、なのでしょう。

私は普段から問題意識を持っていました。「もともと中東欧、ロシアに興味を持っていない方がマニアックな本を手に取るのだろうか」と。かと言って、あまりに内容が薄い本だとつまらない。

そこで、うんちくを入れながらも、各章はそれほどボリュームはない。そして、写真付きのエッセイにしようと思ったわけですね。シベリア鉄道の詳細な乗り方は他の本に任せよう、という感じで。

幸いなことに「そこそこ」売れているような気がします笑。しかも、ヨーロッパやロシアに興味がない方がふと拙著を手に取ってパラパラをめくって、「おもしろそうだから購入します」という声をよく聞くんですよね。筆者としてはそれが何よりもうれしい。

中東欧、ロシアにお詳しいベテランの方からは「内容が薄い」というお叱りをたまに受けるのですが、それを聞くたびに我が意を得たり! と思うわけです。なぜなら、マニアな本ではないからです。

関西の鉄道もそうですが、これからも、一般の方向けに内容は”それなりに"濃く、そして読みやすい本づくりを目指したいと思います。

最後に『いろんな民族と言語に出会う 鉄道の旅』は主要な本屋、またはAmazonで販売しているので、ぜひ笑。


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