NITROID ZERO story -NITROIDの世界-

三角です。

今回は「NITROIDの世界」についてお話をしようと思います。

NITROID RESISTANCEの作品の中ではそれぞれが個性的な姿で登場していますが、その一方でNITROIDが存在する世界は目を背けたくなるような世界で彼ら、彼女らはその中で過ごしています。

生まれながらにして様々な「死」と隣り合わせの中生きている"戦士"達の一部の物語を紹介していきます。

1.「NITROIDの世界」

NITROID RESISTANCE #ONE

NITROIDの世界は私達が今過ごしている現代から繋がる遠い未来の世界が描かれています。

現代の企業がより大きくなり国を超え、企業が世界を管理する世界です。

特定の企業が大きくなるたびに中小企業は吸収されて一極集中化していくことになります。

IT企業含む大きく成長した企業は特定の業種に止まらず、旧政府(現代でいう国)が行っていたインフラからライフラインまで全ての管理を行うようになりました。

未来の世界では「国」という概念がなくなり、企業が管理する「エリア」と呼ぶようになります。

人々は出生してからは生まれながらにして管理されるエリアの企業に所属しなければ生きていけません。所属を拒む場合は排除され、服従する人のみが「生」を与えられます。

やがて、企業は拡大を続けますが富の集中も行き着くところまで行くと企業同士の権力争いが始まります。

他の企業の成長を助長しないようにそれぞれの企業が取引の停止が行われ、「金銭」の価値が全くなります。

それぞれの企業は所属する人々に「生活」を与え「兵器」の生産を行わせました。

そして人々は"より豊かに、効率的に働けるように"人体の拡張が義務になります。重いものを持ち上げられるようになるパワーアームや食料を最低限しか必要としないエネルギー原動力へのシフト、そして睡眠を必要としない自己修復機能や感情、神経のカスタマイズなど「自我と自由を奪われた半人造人間」が生み出されました。

NITROID RESISTANCEは拡張過程で神経の完全な分離が行われなかった1人の女の子とメカに詳しい丸みを帯びた生き物から始まります。

2人は同セクター(エリアを更に細かく区切ったもの)の仲間の神経回路の復元を行い、それぞれに「記憶、感情、自我」を取り戻させていきます。

その自由が奪われた世界で自由を取り戻すべく集まったメンバーで反現体制の「NITROID RESISTANCE」が発起します。

2.「ただ目の前の一瞬に生き続ける」

NITROID RESISTANCE #84

現代とは違いNITROIDの世界では命の価値がとても安く、常に「死」が隣り合わせで死は当然の世界です。

「死は生の果てではなく、生きるためのステップの一つである。死を恐れることなく、自分らしい生き方を送り、最後には優しく眠ること。それが私たちが望む最高の生き方である」

彼ら、彼女らにとって生きることは、自分自身、家族、友人、社会、地球といった大きな義務を持つことです。

自分自身を成長させ、身の回りを幸せにするだけでなく、他者の幸せにも貢献することが大切とされ、"人間らしく"、誠実に、愛を持って生きることが真の「生きる」こととされています。

明日があるかわからないからこそ、その生き様は潔く、美しく。

現代を生きる私達には「死」は必ずしも身近ではなく、今をいかに生きるかを考えさせられます。

3.「掟」

NITROID RESISTANCE #226

彼ら、彼女らのNITROID RESISTANCEには掟が存在します。

"We'll light up the darkness, until the end of time"(我らは闇を照らし、永遠の果てまで)

これは、人生の限りある時間の中で、自分自身を最大限に発揮し、周りを照らし続けることを意味しています。

"We'll never stop, we'll never slow, we'll never falter"(我らは止まらない、遅れはしない、立ち止まらない)

これは、目標に向かって前進することを諦めないことを意味しています。

"We'll never be broken, we'll never fall, we'll never falter"(我らは壊れない、倒れない、立ち止まらない)

これは、自分自身を強く信じ、困難に立ち向かうことを意味しています。

"We'll never be silenced, we'll never be still, we'll never be over"(我らは沈黙しない、静かにならない、終わらない)

これは、自分自身の言葉や行動を大切にし、自分自身を表現することを意味しています。

これらの言葉から、自己を尊重し、前進することを大切にする、積極的な姿勢を感じ取ることができます。

4.「NITROID達の目指す場所」

NITROID RESISTANCE #175

NITROID RESISTANCEの目指す場所は「utopia」
です。utopiaは人間が望む理想社会の実現に向けた考察や提言をすることができます。

NITROID RESISTANCEが掲げるutopiaは平等や公正を重視し、個人の自由や幸福を最大化することを目指します。これは、個人主義や自由主義の哲学に近いと言えます。また、utopiaは共通の良心や共同体の精神を重視し、全体主義や共産主義の哲学にも近いとも言えます。

一方で、utopiaは実現しにくいとされることもあります。例えば、個人の自由や幸福を最大化するためには、国家や政府の干渉が必要になりますが、これは自由を制限することになります。また、共通の良心や共同体の精神を実現するためには、個人の個性や意見を尊重することが必要ですが、これは全体主義によって個人の自由を制限することになります。

このように、utopiaは理想的な社会を目指す上で、個人の自由や幸福、共通の良心や共同体の精神といった対立する要素をどのようにバランスさせるかという問題を提起します。

つまり、終わりのない様々な問題と向き合い「もがき、苦しみ、挫折」、先の見えない自分達の未来を追い求め続けてみんなで理想叶えることがNITROIDの目指す未来になっています。

5.最後に

NITROID RESISTANCE #199

現代にも未来にも様々な問題が存在します。環境問題、経済問題、社会問題など、解決すべき課題は多岐にわたります。それらの問題を克服するためには、みんなで協力し合って戦うことが必要です。

しかし、それらの問題を全て解決することはできないでしょう。それは、問題は常に変化し、人間の活動によって引き起こされ、新しい問題が生まれるからです。

だからこそNITROID RESISTANCEは自分達の理想の未来を切りひらくために歩みを止めず戦い続けています。

あとがき

NITROID RESISTANCEの精神は、忠誠、誠実、礼儀、勇気、信頼、謙虚、倫理的な思考、そして意志の強さを重視する哲学的な考え方です。

これらの精神は、NITROIDが苦境の中で自己を磨き、他者に対して尊敬を払うことで、人生において真の意味を見いだすことができると考えられました。

また、NITROID RESISTANCEは、社会の中での責任を果たすこと、そして自己を高めることが重要だと考えられています。

これらは現代にも通ずることで、私達が未来へ繋いだ精神なのかもしれません。私達も負けていられません。

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