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少年院卒が考える教育マガジン

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少年院を出て感じる、子育てや教育環境についてまとめてあります。
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#教師

旭川女子中学生凍死は“いじめ“か“殺人“か

幼児虐待と理不尽ないじめのニュースは読んでいて吐き気がする。 昨年から報道され始め、時間の経過とともに生徒も学校も悪魔だと分かった。 ようやく重い腰を上げて実態調査に乗り出したようだが、今すぐ刑事事件扱いにしないのが些か不思議である。 今日はそんな話をつらつらと。 いじめは犯罪行為で加害者は犯罪者です 先に言っておくけれど、今日の私はかなり感情的だ。それだけ連日いじめを見聞きして腹が立っている。 まずなぜ、旭川女子中学生のいじめを立件しないのか。 どうせ加害者が

少年院に入ることは、不幸なことなのか

どう思うだろうか。 一般的に考えたら、不幸なことなのかもしれない。 少年院に入りたくて入る人はいないし、そう望む親もいないだろう。 少年院や鑑別所が必要ない世界なら、どの子どもも幸せに暮らしていけるのかもしれない。 だが、私は少年院出院者として、少年院に入ったことを不幸だとは思わなかった。 「今の私に必要な時間だからここへ来たんだ」 毎晩、無機質な独房の天井を見上げてそんな風に思っていた。 しかし、私のようにポジティブに受け止められる子どもばかりではない。 今

教師に金銭的、精神的余裕が必要だと思う理由

少子化に伴い、介護職に勤めている方の給与や福利厚生についてよく議論されるようになった。 私は教師についても、同様に考えてほしいと思っている。 これには理由があって、お金と精神的な余裕が関係している。 金銭的余裕と精神的余裕はいつだってイコール やはり、金銭的余裕のない人間が精神的余裕を保つことは難しい。 余裕のない大人がどうなるかは、挫折を経験した方なら分かるのではないだろうか。 金銭的に余裕があり、社会的に肩書きもしっかりしてる人の家の子どもを想像してほしい。