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「新しい乗り物」の開発に携わらせていただいております<2022始動>

広島商船高専 海洋空間利用工学研究室メンバー(専攻科生)です。今回のnoteは、実証実験終了から1年、去年の振り返りと今後の計画について、株式会社エイトノットの木村CEOと事業開発室の福田さんにインタビューしてきました。

2021年の振り返り

わたし:昨年度一年間大変お世話になりました。引き続き今年度も、10月からお世話になります。広島商船高専もメンバーが代替わりしていきます。そこでまず、後輩に引き継ぐためにも(笑)、昨年度のことを振りかえりたいとおもいます。

昨年の実証実験の様子



実証実験の一番見たかったところ実験したかったところは?

木村CEO:まずは、自律航行船の動くことのことの確認をしたかったです。昨年度の実証実験で、「自律航行船を使ってもらうユーザーさんに対してメリットを示せた」と感じています。一番はエンドユーザーにメリットを見てもらうこと、そして、いろんな人に自律航行を知ってもらう、この技術の重要性などを世間に見せれてよかったと感じてます。

わたし:去年の実験で、海に浮かぶ見えずらいゴミ等をセンサーが捉えて、自律的に航行している技術に感動しました。また、今まであまり関わりが薄かった離島の交通課題や小型船舶の運用などにふれることができたことが新鮮でした。

教員:見たことのない世界をみれたのがよかった。今年度の実証実験につなげることもでき、離島の交通課題について学生と真剣に考える機会を頂き、大変勉強になりました。

今年は、広島港にも挑戦!

わたし:今年度の広島の実証実験は、「さきがけ」と「スマートアイランド実証推進調査」があるようですが、まず、「さきがけ」実証実験はどのようなものがあるのでしょうか。

サキガケプロジェクトの概要

PDFファイル
https://hiroshima-sandbox.jp/sakigake/img/pressrelease_20220628.pdf

▼エイトノットさんのプレスリリース

福田さん:昨年度を踏まえて、お客さまを乗せて、水上タクシーを想定した実証実験を行っていきます。宇品港からホテル、レストランやグランピング施設まで水上タクシーとして行き来できるのはないかと考えています。去年は技術的実証の側面が強かったですが、今年は、自律航行サービスとして、エンドユーザーに見てもらうのが一番。バンカーサプライさんに運航をお願いし、様々な運航会社の方々、そして実際に多くの方に「観光」の一環として試乗して頂き、UXを評価していきたいと考えています。実証期間は、10月と1月で実施予定です。

エイトノットさんとして、自律航行船舶が、単なる船舶のロボット化ということではなく、自律航行船が、新しい観光サービスの担い手として、船に乗る交通手段としての役割ではなく、「あたらしい乗り物」として、例えば、気軽に「船でレストランにいきませんか」などの前後のコンテンツも重視していきたいと話していた。特に、電動船の強みである静穏性や、クルージングの持つ「心地よさ」は、他の乗り物では体験できない経験ができるのでないかとも語っていた。

今年も実証実験に早速参加しております。今年も海域調査や運航補助など、昨年度と同様に海に関する部分を全面的にサポートさせていただいております。代替わりしてメンバーも変わってますが、実証ステージが拡大した分、研究室全体でより一層気合を入れて頑張ります。

今年も大崎上島が舞台!

▼国土交通省の記事

▼エイトノットさんのプレスリリース

なぜ大崎上島での今年度の実証テーマが「深夜早朝の海上タクシー事業」としたのでしょうか?

木村CEO:必要なときに必要な場所にいけるような。現状の航路でできないサービスを届けたい。例えば、時間を考えないで乗船できる、レジャーの観点でも必要だと考えています。また、今後航路にとらわれず、海上、エリア(面)を重視して必要なところにいくのがよいと考えています。

わたし:~~~~

AI CAPTAINが完成してきたけど今後の意気込みは?

昨年の実証実験を通じて、サービスや製品が

1.ビジネスとしての検討→2.どの技術を使うのか→3.実際に検証する

という流れで開発されていく中の一部を間近で見せていただき、学ぶことができました。

木村CEOはなるべく早い時期での販売を検討しているそうです。
その背景には、本サービスを「現在実証実験している海域」でしっかり実装し、ユーザーさんとの密なコミュニケーションを通じて、製品やサービスの改善、また企業としても大きく成長したいという強い思いがありました。

わたしたちも、エイトノットさんの熱意に少しでもお役に立てるように、今年度の実証実験に関わらせていただきます。


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