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高橋一生さんの似顔絵添削例⑥(Yさん)

・2019年2月の課題モデル「高橋一生さん」の添削結果のメール内容です。※本文中の教科書とは『似顔絵って難しいよねー似せるための観察方法と考え方ー』のことです。教科書があるとより理解が深まります。教科書のフルカラー版はBASEで、一部を白黒に変更した割安版はAmazonで購入できます。

まず作品を添削して感じたこと

・男性1人のお客様が喜びそうな似顔絵って難しいと思うのですが、とても喜ばれそうに描かれていて素晴らしいなと感じました◎

・高橋一生さんの目元が腫れぼったい感じを上手くシンプルに表現されていて良いですね◎

・頬のコケている感じを表現している赤い線と、そこから顎へ伸びるグラデーションの線が高橋一生さんらしさを感じられて素晴らしいと思いました。
ただのカラフルな似顔絵を描いてるんじゃない感じというか、意味のある線と色を選択されていて光る技術を感じます。とても器用ですね◎

私たちが思う高橋一生さんの特徴

教科書p.20にある『似ている似顔絵の5大要素』に沿って特徴を書き出しています。

◆配置
上型+外型

◆パーツ
俳優さんなので怖そうな役・優しくておっとりした役など、イメージが様々で線を選ぶのが大変だったと思うのですが、イメージを自由自在に変えられる役者さんの場合は、「私の中の高橋一生さんはコレ!」とイメージを断定してしまうのが描きやすくなるコツかなと思います。

眉毛 → 最近は前髪でほぼ隠れているが、若い頃は太いややつり眉、最近は柔らかい印象になって太眉のアーチ眉(p.56〜)

目 → 上三白眼になったり、下三白眼になったり、目の特徴を定めにくいですが、どちらかのイメージに振り切る。もしくは、瞳が縦に長い感じを出すと◎ 涙袋がしっかりしている。一重だけど、多分よく見たら奥二重が垂れ下がって出来た一重。

鼻→鼻の始まりが上の位置にある。鼻背(びはい)がしっかりしたむきっ鼻(詳しい説明は画像参照)

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※この絵は鼻の説明をするために、あえて特徴を描かずにトレースに近い絵にしています。実際は写真を検索して観察することをおすすめします。

口 → 唇が薄い、口角によく影が落ちる(印象が良く上品に見える)

◆かたまり・角面長である(目〜鼻・鼻〜口・口〜顎までの距離が長い)。笑顔が豪快な印象があるけど、意外と口の横幅は短い。

◆表情
笑顔になると眉毛が垂れる、上の歯が見える上品な笑顔。
シワシワになる(でもイケメンという奇跡)
※ただ俳優さんなので色んな笑い方が出来るので、お好みの笑顔で◎

◆身体つき、雰囲気、仕草など
頬がこけている、目元が腫れぼったい(でもイケメンという奇跡)、骨格がしっかりしている。

添削結果

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{修正したポイント}

・全体的にパーツを上の方へ移動してみました。

・向かって右頬、右耳が上がっておりまして、手グセなのか絵のタッチの範囲なのか分からなかったので(写真を撮るときに用紙が傾いてたとかの原因もあるかも知れませんが)特に一生さんは耳の見え方も結構大事だと思ったので、左右が対象になるように修正致しました。

・お鼻の描き方についてですが作品からは「整った小ぶりなお鼻」という感じがしましたので、俳優さんにしては結構しっかり鼻の存在感があるという点、
そして上で解説したように「鼻の始まる位置が高い」「かまぼこ鼻の要素」「むきっ鼻の要素」どれかは表現されるとより似るかなと思い、Yさんの線を活かしてこのように表現してみました。

有名人のプロフィールのような写真は、鼻の影や立体感が飛んでいる事も多いので、このように描かれたお気持ちもとてもよく分かるのですが、
鼻の始まる位置が高いのは外国人さんのような格好良さがありますし、むきっ鼻も美男美女が多いので是非覚えておくと便利です◎
役者さんですので、表情やイメージがコロコロ変わりますが、鼻は一番変えられないので、そういう理由でも鼻のバリエーションはストックしておくと便利です◎

・あともみあげも足しました。もみあげって特徴としてスルーされがちなのですが、人によって多い、少ない、全くない、剃っているなど、意外と個性が出ます。特に男性の似顔絵の場合はもみあげを描いてあげるとイラストとして引き締まります。

私たちの模範解答

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