初見、感想【ラストマイル】※ネタバレなし
1回目、見終わりました
待ちに待った【ラストマイル】を観てきました。
まだ1度目なので深掘りはせず、ネタバレなしで感想を綴ります。
まあ。
誰が何と言おうと、私にとってはもう人生トップクラスで面白い作品でした。
シェアード・ユニバースという概念を初めて堪能した気がします。
(アベンジャーズ的なものを見たことはありますが、全作品をしっかり網羅して観たのはは初めてでした)
もとより脚本家・野木亜紀子さんの作品が面白すぎてドラマを観るようになった勢なのです。
そんな私が愛してやまない作品が「アンナチュラル」であり「MIU404」でした。
どちらも続編が出たら絶対に観るつもりでした。
その一方で、野木さんが続編には消極的であることも知っていました。
それが、こんな素敵な形で裏切られたんですよ。
【ラストマイル】の話を知った時は、嬉しさのあまり膝から崩れ落ちましたからw
そして実は私「物流」にとても興味があったのです。
きっかけは、私の住む北海道ド田舎エリアへの配送日を調べた時でした。
CDなどをフラゲ(フライングゲット。発売日前日に荷物が店着するタイミングでCDなどを手に入れること)したくて、その一念でメチャクチャ色々調べたのですw
北海道まで荷物が届くのは貨物列車が多いような感じでした。
他にも船便、航空便、色々な方法で北海道には荷物がやってきます。
その最後、私たち消費者に荷物を届けてくれるのは宅配トラックや宅配バイクです。
荷物が届き、営業所に輸送され、それが更に宅配業者さんによって届けられます。
海を渡る分、どうしても北海道の荷物は本州に比べると大幅に遅延してしまうのです。
もうシステム上どうしようもありません。
そんな知識を得ながら、私は「いつか荷物をリアルタイムで追跡とかしてみたいなー」と憧れたりしていました。
(飛行機のフライトレーダーのようなイメージです)
物流は、奥が深い。
私が受け取る荷物はどうやって届けられるのだろうか。
そんな興味を持っていた私にとって【ラストマイル】は物流シェアード・ユニバースでもあったのです。
物流が滞りなく行われる、という奇跡。
たくさんの人たちの手によって届く荷物。
それだけでも見どころ満載だと言うのに。
爆発て。
その「爆発」というキーワードが、全てを一気に掌握してしまいます。
そのスピード感たるや、もう本気で冷や汗が止まらなくなるほどです。
そんな不穏さに、なぜかコミカルが加わるところがホント好きですw
エレナと孔を中心に、とんでもないスピードで進むシナリオ。
とにかく登場人物が愛しすぎてもう全員箱推しです。
佐野親子もうホント好き。
毛利×刈谷コンビ泣くほど好き。
八木さんも五十嵐さんも里帆さんも、もう全員好きすぎます。
そして。
アンナチュラル、そしてMIU404。
確かに「友情出演」くらいな登場です。
が。
UDIも、4機捜も、そこにいました。
間違いなく存在していて、そんな皆の「今」に出会えました。
凄く不思議なのですが、ドラマが終わってから今までの「時間」を感じたんです。
ドラマ終了後、皆はきっとその世界線で着々と生活していたのです。
そしてアンナチュラルの6年後、MIU404の4年後が【ラストマイル】の2024年に繋がりました。
この凄まじい収束を感じた時、涙が溢れ全身が震えました。
それと共に「ああ、これからもこの世界線でミコトや東海林、伊吹と志摩もずっと生きていくんだな」と思えました。
なんだろう、物語が「終わる」のではなく「続く」と感じたのです。
その感覚はエレナや孔にももちろんあって、映画を観たあとに未来が見える感覚になりました。
映画館を出る時に、こんな感覚になるなんて。
それまで全く想像していませんでした。
きっと観終えたら寂しくなるよなあと思ってたのに。
野木さんの脚本、本当に凄いと改めて感動しました。
その世界をこれでもかと作り上げた塚原あゆ子監督、そして縁の下で作品を支え走り回ったであろう新井順子プロデューサー。
この3人のチームが心の底から大好きです!!!
そして。
映画館を出る時に、本当にたくさんの感情が動きました。
喜怒哀楽全てをもって、まだ足りないほどの感情です。
観終わった今でもまだ、たくさんの登場人物に思いを馳せる日々が続いています。
すごくね。
すごく、すごーく、大好きな作品です。
この気持ちを抱えて、また劇場に足を運ぶつもりです。
2週目はまた見えてくるものが違う、そんな気がします。
というか絶対に色々見えてくるw
次回観終えたら、ネタバレも書いてみたいと思っています。
それまでは、ふんわりとした感想だけを置いておきますね。
この感想が、誰かの手元に届くことを願いつつ。