胸に刺さる痛みと希望【転天アニメ#9】

今期イチオシ、【転生王女と天才令嬢の魔法革命】
第九話感想です。

もうね、とにかく切ない。
「成りたいもの」になれなかった姉弟の行き着く場所が、こんなにも壮絶なものだったなんて。
しかもその根底にはお互いを思いやる、とても純粋な優しさがあったなんて。

それを阻むのが、王族たる姉弟が統べるべき「国」そのものというのがもう辛い。
この構図は現代社会にもつながるようで、不特定多数に押し潰される「誰か」は自分にも重なる気がする。

所詮、誰もに好かれるような生き方はできない。
自分がいかに「常識ライン」から外れた存在かは、常にひしひしと感じているのだ。
こうやって匿名の世界でひっそりと書くことしかできない自分にとって、あの姉弟は共感しかなかった。

願わくば、ハッピーエンドでいて欲しかった。
けどそれは叶わなかった。
後半はもうずっと胸が苦しかった。
痛みすら覚えた。

それでも。

最後に姉弟が、握手できたこと。
それは本当に希望だった。
かけ違えたボタンは、もうない。
お互いを尊重し合える姉弟がいるのなら、きっとお互いの救いになる。

どうか姉弟に幸多かれ。
そう願うばかりだ。

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