雲上事業部【くるねこ】

私が猫と暮らすきっかけは、須藤真澄センセの「ゆず」、そしてくるねこ大和さんの「くるねこ」です。
どちらも超名作で大好きな作品です。
そしてお二方ともリアルタイムで猫との生活を続けているのです。

くるねこ大和さんの【雲上営業部】という言葉が好きです。

雲上事業部とは、その名のとおり雲の上にある部署です。
くるさんは猫が天に召されることを「雲上事業部に転勤しました」と表現されます。
私はその言葉がとても素敵だなあと思うのです。

死ぬ。
亡くなる。
虹の橋を渡る。

死、という事象にはたくさんの表現があります。
どれもそれぞれにニュアンスが違って、たくさんの捉え方があります。
そんな中でも【転勤】というのはとても斬新でした。

【転勤】って、なんか希望があるんですよね。
遠い場所へと向かうけど、同じ会社に所属している訳で。
なによりも、またいつか【転勤】で戻る可能性すら秘めているんです。
あったかくて小粋で、遠い場所も繋がっていると信じたくなる。
悲しみが少し和らぐ、不思議な言い回しだと思うのです。

我が家の猫も、そろそろ転勤の話が近づくお年頃です。
その時、私はきっと辛くて苦しいだろうけれども。【転勤だ】と思えばきっと頑張れる気がします。

ずっと追いかけている【くるねこ】も、気がつけば初期メンバーは胡ぼん君が唯一の存在になっていました。
もんさん、ポッちゃん、トメちゃ、ぼん兄ぃ。
たくさんの仔たちが雲上事業部にいます。

どうか胡ぼん君の転勤がまだ先でありますように。
転勤した仔たちが楽しく過ごしていますように。



胡ぼん君と似た日に産まれたうちの仔も、転勤はしばらく先でありますように。

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