【喰う寝るマンガ】(軍事+美少女)×厨二センス【341戦闘団】
最近こそ読む時間が減ったとは言え、昔からマンガは大好きです。
で、好きなマンガには2種類あります。
①このマンガが好き:同じ作者の別作品を読むと好みを僅かに反れるタイプ
②この作者が好き:同じ作者の別作品でも好みのタイプ
比較的最近、大好きなマンガと同じ作者の作品を読んで、決してつまらなくはなかったのですが、「あ~、うん、なるほど……」となって残念な思いをしたばかりでした。
で、私が昔から好きな作品に「BLACK LAGOON」があるのですが、……その作者の広江礼威先生が、新作「341戦闘団」を発売したんですよ!
これを知った時、ウオーッ!……と歓声を上げた……には上げましたがその反面……。
正直、怖かったですね~。341戦闘団、好きになれるのか。……もしハマれなかったら……仕方ないけど……悲しいなぁ……。
そんなドキドキで購入した、「341戦闘団」。ネタバレ無し感想です。
では……感想を書いてきます。
個人的に、久々のがっつり記事、いってみよう!
■ウオーッ!最高!これこれェ!
最初に。「341戦闘団」、好きになれるのか……
そんな俺の不安は……杞憂だった!
◇厨二な言葉のカッコよさ!
まずね、もうね、男の子としては、軍隊が専門用語でかっこよく号令かけたり交信してたりするところが最高!こんなセリフがバンバン出てくるのよ。
「起動準備 311号及び312号 態勢取れ」
「全局 指揮115『ブラウ・ソフィア』より通達 指示に従い別命まで楔形陣形及び巡航速度を維持されたし」
「『王冠3』こちら『吹雪2』指揮下に入る!」
ああ~、もう単純にこれだけでたまらんね。まずはこの、「一体どこでこんな単語を思いつくんだ/どの資料を読んで勉強したんだ」と言えるような単語ね。もうこれだけで100万点です。壱百満点。
なんだけど、なんだけどなんだけど、それだけじゃなくて。
私、作者の広江先生のセリフ回しが大好きなんですよね。
例えばこんなシーン。
341戦闘団にシャウマハが赴任した直後。団の上層部が「おそらく彼女は使い物にならない。どうやって対処しようか。なんならあえて死線に立ってもらうか?」などと相談している場面なのですが。
僕の読解力ないこともあってかなくてか、初見時に読むの時間かかった~(笑)(※ちなみにこのページに出てくる人物の説明もここまでにナシ)専門的な単語やツイストがかかった表現がポンポンでてくるんです。知らない単語や専門用語が自然に会話に出てくるの、好きなんですよ。「自然と」がポイント!かっこよくないですか?デキる人たち、みたいで。
そのため、会話の意味がわかりづらい!……と思いきや、団長のことを「シャチョー」って呼ぶとか、「にんともかんとも」とか、セリフに人間味があるせいで、会話の意味以上に感覚的に気持ち良く入ってくるんですね!
だけど会話の内容は僕らからすると非日常。時にはどえらい残酷なことをサラッと言うこともあって……あー、このバランス、たまんないんすよね!!
◇カッコよさ、そしてヲタっぽさ!
セリフ回しもいいのですが、キレイな絵柄、時にヲタっぽさが滲む表現も大変好物です。かっこいいし可愛いし、僕としては同族のにほいを感じてしまう。
参考になるカッコいい絵、かわいい絵を持ってきました。
画像を探して貼り付けて思ったんですけど……なんかね……正直、カッコよさ、かわいさが伝わっている自信が無い。
イヤ、確かにかっこいいしかわいいんだけど、違うんよ(笑)
もっと、こう、なんか、う~ん、やっぱり1コマじゃなくって、前後が要る。僕自身、発見だったんだけど、先生のマンガの絵はストーリーとセリフが噛み合うことで、魅力が出てきているんだと思います。
すまん、僕には絵柄のすばらしさを伝えるスキルが足りないので、この話題についてはここまで。……とにかく良いんだ!!!!!(圧!)
とにかく、軍の号令や専門用語、キレイでかわいい絵柄、こう総じていいのかわからないですが、これらの「厨二要素」!
プラス、人間味溢れるセリフと非日常の世界観のバランス!これが、う~ん、それはもう、たまらんのです。
■もし職場の新しいリーダーがダメダメそうだったら
ここまでは前作「BLACK LAGOON」でも言えたことなのですが、ここからは今作のストーリーについて。
作中、馴染みのない単語が多く使われていて、やや難解な部分もあるのですが、お話の本筋は実は意外とわかりやすくて、しかも社会人にとっては共感しやすく、かつ、痛快なお話でもあるんですよね!
例えば。
自分の職場に新しいリーダーが赴任することになりました、と。
しかも噂によると、どうやら能力は期待できないぞ、と。
素直に従ったら間違いなく大事故が起こるぞ、と。
さぁ、どうする。
「341戦闘団」はそんなシチュエーションから始まるんですね!
主人公であるシャウマハは世間知らずのお嬢様、軍隊経験なし。こんな人が軍隊の団長に突然就任。団員からすればハズレもハズレ、大ハズレです。
職場のリーダーがハズレだったら、まぁ、そういう時もあるか、ガッカリ、で済むかもしれないけど、このお話は軍隊が舞台なので、それじゃすまないわけです。団長がヤバイやつだと死んじゃうんよ。(とはいえ団員達は深刻さを出さずに「シャチョーどうするよ」って感じのドライな雰囲気がまた良いんだけど。)
……しかし!このマンガは創作ストーリーであるわけなので……すなわち、「おお……団長……悪くないじゃん。……むしろいいじゃん!」
の、「掌返し」な痛快さが、読者を待ってくれているんですよね!こーれがまた最高!
しかもこの「掌返し」は、露骨に「団長やっぱすごい!天才」というヨイショ演出が派手にあるわけではなく、じわり、じわりと、ちょっとずつ部下たちに伝わっていくんですよ。
1巻の終盤、キーン大隊長の「――…了解、団長殿」のさりげない一言の重み。渋い。渋いんだー。
まだお話は1巻なので、団長を認めた仲間の描写は少ないですが……うわー、これからどうなるんだろ……!
そして、ここまで団員目線、へぼへぼリーダーを押し付けられた部下目線で語ってきましたが、このマンガの主人公はあくまでシャウマハ団長。
シャウマハが団長として輝くカッコよさは、やはり一番の見どころです!
が、こちらの感想を書いてしまうとしっかりネタバレになりそうなので……これは是非とも読んでいただきたい!
あと、個人的に気になるのは、名家のお嬢様であるはずのシャウマハが戦う動機、ですね。1巻ですでにちょろっと触れられましたが、何か深い根っこがある様に感じていて……。それが明らかになる時、一巻の感じ方が少し変わってくるのかも……と思っています。
■終わりに
というわけで、広江礼威先生の新作「341戦闘団」の感想を書いてきました。
広江礼威先生がこのマンガを描くに至った経緯含め、「新作マンガが読める!」っていうのは、ホント幸せなことだなぁ、としみじみ。
実は私は今あんま体調が良くないんですが、思った以上に筆が進みました。楽しいものを「楽しい」と書くのは楽しいもんです。
それにしても「341戦闘団」、アニメ化あるでしょ。これはアニメあります。
ここまで描いてきませんでしたが、実はこのマンガの戦闘は戦車戦がメインですので、動画映えするし作画コストも(比較的)高くならなそうだし、女の子はカワイイし。
でもそれはもうちょい先の話かな!それより2巻が早いかな!どちらも気長に、首を長くして待つことにします。
それでは寝ます!
また今度!
※BLACK LAGOON 12集の感想記事はこちら!
読み返すとマジで頭悪そうな感想ばっかり書いてあって笑える。マジで頭悪そうな感想なんだが、同意できる感想でもあるなぁw
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