新・喰う寝る遊んで時には学べ【性差別】「僕は悪くない」?

誰かを助けたりするようなヒーローではないけど、
少なくとも、僕は、
性差別をする人間ではないと思っています。
あなたもそうでしょ?

■『トランスジェンダーとハリウッド』を観た

昨日久々にアトロクを聴いたんですよ。
アトロク。
映画、漫画、アニメ、ゲームなどなど
楽しいことをどっさり紹介してくれるラジオ番組で、
僕がゲーム記事を書きまくるようになったきっかけをくれた番組です。

最近聴いてなくて、久々に「最近どうよ」と聴いてみたのですが、
たまたま、そしてあまりポジティブなきっかけではなかったんだけど、
LGBTQ+に関する話題についてお話していました。
「楽しいことばっかりじゃ、お前、足りないぞ?」
と言われているようで、背筋を正される思いでしたね。
前々からアトロクで勧められていた、
「トランスジェンダーとハリウッド(原題:Disclosure)」
を鑑賞することにしました。

■「そういわれてみれば……」の連続

この作品は
トランスジェンダー、即ち、
こころの性別とからだの性別が一致しない方が、
ハリウッド映画で今までどのように描かれてきたかを、
トランスジェンダーである俳優さんの目線で語る、
ドキュメンタリー映画です。
で、その感想を一言でいうと

自分自身、誰かを助ける側とは言えないが、
少なくとも、性差別をする側ではない。
そう思っていた。

だったというわけです。

この映画を見ていると
「あ、言われてみればこの考え方、危ういな」
というのがたくさん出てくるんですよ。

・サイコパス殺人鬼がトランスジェンダー
(トランスジェンダーは理解不能、
 という共通認識のもとに成り立っている)
・トランスジェンダーの役は
 トランスジェンダーじゃない人が演じている
(というかトランスジェンダーの日本人俳優、知ってますか?)
・ドキュメンタリー番組で「性器はどうなってるの?」と
 聞かれがち。失礼極まりない。
etcetc...

僕は身の回りでトランスジェンダーの人を知りません。
なので、映画やテレビに出てくる人が、
僕が知っているLGBTQ+の人間の全てです。
「性差別よくない!」という意識が刷り込まれるのと同時に、
創作物で表現されるLGBTQ+のイメージも刷り込まれています。

だから、知らないうちに誰かを傷つけているのかもしれない。
あるいは、誰かを傷つけるよな考え方をしているかもしれない。
こんなに恐ろしいことはない。

僕もいい年なので、何か新しい情報を聞いても、
例えば新作のゲームを初プレイしても。
「なるほど、これはこのパターンに当てはまるね」
とカテゴライズしてしまうのですが、
「どうすれば相手を傷つけないだろう」
「相手の気持ちになって考えてみるとどうだろう」
ということに関しては、絶対にカテゴライズできないものです。
カテゴライズできないことは不安です。
不安なことには向き合いたくない。
でも、そうはいきません。
そうしてしまうことこそ、
性差別の始まりなんじゃないかなぁ、と思います。

簡単ですが、感想はこんな感じ。
いつも読んでて楽しい記事を書こうと思っていますが、
たまにはね。真面目な顔をしてみました。
勉強しないとね。

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