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【喰う寝る音楽】きみもスター!俺もスターだ!【RHYMESTER】

■RHYMESTERがまたやった!新曲だ!

 もっこり真ん中水曜日。
 テレワークから出社の日々が今週から始まり、趣味のゲームの時間が取りづらくなりました。
 帰ったら、ちょっとでもゲームやるぞ!と意気揚々と帰宅しましたが……このPVを見てしまったら、今日はこの紹介をせざるを得ない!のが現状!そう、恩返しの意味でも……!

 よろしければ、こちらの動画を、「まずは」BGM替わりにして読み進めて頂けると幸いです。
 RHYMESTERで、「My Runway feat. Rei」

■ハッピーな日々はその道に

 RHYMESTERはご存じの通り、日本が誇るレジェンドラップグループなのですが、メンバーの一人の「宇多丸」さん(以下宇多丸師匠)は、ラジオパーソナリティも務めております。もう20年近くやってるのかな。うん。
 その中で宇多丸師匠が時々してくれる、ある話があるんです。その話を一言でまとめた、師匠の言葉をご紹介しますと……。

 こちらの尊厳を絶えずおとめてくるかのような世の理不尽に対して、それでも「なりたい自分」のまま胸を張って歩いてやればいい。

アルバム「Open The Window」全曲解説より抜粋

宇多丸「『毎日、道を歩くときはランウェイのように胸を張って歩け』というのは俺の信条でもあるんだけど、ずっとそういう歌を作りたいと思っていて。」

https://www.rhymester.jp/open-the-window/

 ランウェイとはもちろん、ファッションショーの時に素敵なモデルさんが、大勢の喝采を浴びながら颯爽と歩く道のこと。
 たとえそこが小汚い路地裏だったとしても、辛い職場に向かうアスファルトだろうとも、「この道を歩く俺って最高にイカしてる!」……って思うことを、誰一人として、責める事も止める事もできないんだ!
 そう、ここが、そこも、あの道も、俺にとってはランウェイなんだ!

 この考え方が、本当に大好きです。僕はこの思いを抱いて道を歩くようになって、人生の幸福度に30%下駄を履かせてもらっています。下駄を履かす、という表現がこれほどぴったりなことはない。だって、実際の自分の魅力は一切変わってないんだから。気持ちの問題。
 この道はランウェイ!俺はスーパースター!そう思うだけならタダ!誰も文句は言えないわけです。

 ちょっと余談なんですけど、中学生くらいの頃、夜道をイヤホンで好きな曲を聴きながら一人で歩く時、「なんか……PVみたいで、俺、カッコよくね……?」って思ったこと、ありませんか?僕はありました。
 あれ、なんでやめちゃったんだろう。気持ちはいいし、誰に後ろ指さされるわけでもないのに。恥ずかしくなっちゃったのかなぁ。
 ……最近、こっそり復活させました(笑) やっぱり、気分がイイ。

 で、その時にまさにぴったりなのが、今BGMでかけて頂いている(と思われる)、「My RunWay」という曲なんです。
 いやぁ、もう最高です!
 宇多丸師匠はこの「道を歩く時はランウェイのつもりで!」という思いを何年か前からずっと歌にしたかったとのことですが、素敵なトラック(曲)との出会いを待っていたそうなんです。
 そして、Reiさんと、そしてこのトラックと出会った、と……。メッセージに加えてカジュアルで元気に足を踏み出したくなるリズムとギター!もう大好きです!特にベースがかっこよくて……(実はハマオカモトさんが弾いてます)。

■必ず「対比」を仕掛けてくるRHYMESTER

 これは、RHYMESTERが意図したものかはわからないけど……僕はこの曲の2番の、Mummy-Dさん(以下Dさん)のヴァースも凄く好きで。

 元気にカジュアルに!……はもちろんあるんだけど、どことなく、Dさんの歌い方が、やさしいんですよね。歌詞も、同じ目線で「一緒に行こうぜ!」というよりもすこーしだけオトナの眼差しで僕たちを見つめてくれているような「君はそれでいいんだ」と言ってくれているような……。
 この、2番の歌詞が、なんか、安心するんですよね……!

 心を沸き立たせるような「行動に下駄を履かせてくれる」1番に対し、
 心に安心をくれるような「気持に下駄を履かせてくれる」2番。
 このバランスこそ、RHYMESTER。1番もそうですが、RHYMESTERの曲はラップだけど歌詞が聞き取りやすいので、ぜひ耳を澄ませて聞いていただきたい!

■……という前提があったうえで、PV!

 そんな「My RunWay」、本日FULL尺のPVが公開されました!いいっすね……たまんないっす……!
 まずサイズが16:9じゃなくて4:3なのよ(笑)映像もザラっとしてたり魚眼を使ってたり。俺たちが好きな'90~'00年代を思い出すネ!
 そんな中……50代のおじさんの中にいるReiさんの華々しさよ(笑)どうして浮かずに咲いてそこに居られるかね。

 Reiさん、対談によると、歌詞の小節数だけで言えばわずかであるものの、かなり自分を追い詰めて追い詰めて、煮詰めて根詰めて、歌詞を書いてきたそうです。涙が出るほどに。映像の眩しさからは想像もつかないけど……そういったことも踏まえてPVを見ると、RHYMESTERのお三方に引けを取らない存在感であるのも納得です。

 ここまで、僕の大好きな曲と、PVについて書かせていただきました。その上で、よろしければ、3分54秒、お時間を頂ければと思います。
 今度は是非、BGMではなく、映像セットで、ご覧ください。
 ……こんなに読者にあーしろこーしろ指示を出す記事、他にあるか?(笑)すみませんね(笑)RHYMESTERのことになるとどうしても(笑)

 一応、歌詞のリンクも貼っておきます。

■その他、好きなところをぽつぽつと

  • PVの「1,2,3,4,5 pose!」のところが好き過ぎる。Reiさんのステップ可愛すぎるしお三方のステップもダンサブルで気持ちいい。というかもっとステップたくさん映して欲しい。ステップ踏んでるところだけループでつないだ1時間耐久の動画とか誰か作って欲しい。

  • というか4回目の「1,2,3,4,1,2,3,4」の1と4が近いところ、スキップしてるみたいじゃない?好き。

  • というか「1,2,3,4,5」の3あたり?半音ずらしててないですか?う~ん、好き。

  • 師匠のリリック「ならヘッドフォンで張れ結界 プライベートタイムなりたい自分でいたい」の「AI」で踏んでる韻がホントカッケー。普段「きちっとした」韻とリズムな分だけ、畳みかけられると、もう、ギャップでビショビショよ。

  • Dさんの「Yo,」。どうして「Yo,」がこんなにもかっこいいのか。「Yo,」だけでビリッとするというか「来るぞ」というか。ダーティーサイエンスの「ダーティー」の時の「ひぃ、ふぅ、みぃ、Yo」の時も感動したけど、今回の「Yo.」は直前の間奏の「待機時間」も合わせて、最高にキマってる。(一応ダーティー貼っときます。)

  • ここまできたら「JINさんのここがすごい!」って書きたいんだけど……JINさんの仕事はトラック全体の仕上げだと思ってて、具体的な「ここ」っていうのが難しんだよね。。。ドラムのリズムはJINさんが持ってきたそうで、もちろん「ドラムがスゴイ!」んだけど……とにかく縁の下なんだな……JINさん調整前の曲も聞きたいけど、俺の耳では違いに気付けるかどうか……。これしか言えない。JINさん、ありがとう!

■終わりに

 ということで、前から「アルバム『Open The Window』について書きたい」と思っていましたがタイミングを逃し続け、ようやく、1曲だけですが書けました。
 今はアルバムの中で一番好きな曲ですが、RHYMESTERの曲は聴き込むことでイメージが変わってくるので、ずっと一番かどうかはわかりません。
 が、その上で、この曲はRHYMESTERの200を超える曲の中でも五指に入るほど、好きな曲であることは今後もおそらく変わりません。
 それほど、「この道が俺のランウェイ」というサブジェクトが、人生を豊かにしてくれる、僕にとって大切な考え方だからです。
 今回も、ありがとうRHYMESTER!

 それにしても……。
 「この曲が、僕の人生の幸福度に下駄を履かせてくれる
 って表現、上手すぎない?
 え?もしかして、俺って……天才?

※私の暑苦しいRHYMESTER記事はこちらから!去年のサンリオピューロランドでのライブレビューもありますので、ぜひ!


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