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価値が生まれる瞬間

刺激的な2日間だった
UHA味覚糖的にいうと超シゲキックスな2日間だった

東京と名古屋に行ってきたのですが出発の朝
とても寒かった
涼しくなったら着たいと思っていたDulcamaraの分厚いお布団みたいなコーデュロイパンツに身を包み、新幹線に乗った時には太陽と北風よろしく太陽が私を裸にしようと熱い視線を送ってきた

ミスといえばこれのみ
秋を先取り過ぎたという一点のみで
これ以外は全て未来に繋がるUHA味覚糖的にいうと激シゲキックスな出来事ばかりだった

初日菊名で肩甲骨を剥がしてもらい、ソナーユーの高松と武蔵小杉のワイヤードでお話しをした

高松を待つ間、なんでこんな暑い格好を選択してしまったんだと自分の体型を棚の上どころか高層ビルの屋上に置いて季節を先取りするなど愚の骨頂だなと猛省していた

少し遅れて到着した高松を見て考えを改めた
彼は季節を先取っていないにもかかわらず汗に支配されていたからだ

ただ汗に支配されているとは思えない軽快なトークでなるほど、そういうのも面白いよなー、なるほど・ザ・ワールド〜汗の祭典スペシャル〜だよなというくらい楽しい時間が過ぎる反面、彼はさらに汗に支配されていく

あと10分ここにいたら彼は汗に乗っ取られてしまうという危機感からそろそろ行こうと声をかけ私は渋谷に向かった

渋谷では飛ぶ鳥を落とすというより
飛ぶ鳥に並んで飛び、銃など使わず
昔週刊サンデーで掲載されていた拳児という漫画で使われていた八極拳の鉄山靠(てつざんこう)という肩と背中を使った体当たりで気絶させて落とし、李書文が外門頂肘の鍛錬をしているが如く着地し「猛虎硬爬山(もうここうはざん)でもよかったんだけどね」と言うと見えないほど上空に旅立ったくらい無双なアパレル社長に高太郎という渋谷にあるお店に連れて行っていただいた

出てくる言葉が暗勁(あんけい/相手に触れた状態からノーモーションでえげつない衝撃を放つ技)かというくらい凄まじいものばかりだった

(拳児の例えはここで終わりますね、是非暇すぎて気絶しそう、強くなった気分になりたい時は漫画喫茶で週刊サンデーで掲載されていた拳児読んでみてください
なぜあいつはこれで例えようとしたのだと不思議がってくださると思います)

兎にも角にも金にも銀にも香車にも拳児でわかりずらくなってしまいましたが素晴らしい時間だった

目的地に進む上で大切なことは

[自分がどこにいるか理解しているということ]

だと思う
地図が正しいものであっても、自分の現在地を勘違いしていれば地図はあまり意味のないものになってしまう

自分の現在地が正しく認識できていて、地図の精度が高く、目的地まで向かう体力がある
この三種の神器がとても大切だと私は思っているのですが、私は現在地はここだ思ってたら、ここやったか的な事が多く今回のようにGoogle MAP搭載しているような先輩のお話を聞けると俯瞰で見る事を体感できてとても楽しい

私はビジネスが上手ではないのですが(それが嫌とも思っていませんが)、それをどう言葉にするとわかりやすいかを考えていたのですが、その社長さんが言ってくれたのがとてもわかりやすかった

ビジネス上手な人は
商品があって利益を産む為にどうすればいいかという中でパーティーをした方がいいという決断をするが、君はパーティーをしようぜ、やるなら仕事にしようという発想だからスタート地点が真逆にあるというのを聞いてめちゃくちゃ納得できました

才能はあるのでスタート逆でもいいんじゃないのと気を遣っていただいて言ってくださった言葉だろうが嬉しい言葉をいただけたのと、対岸にいるという事はもう修正不可能だから逆サイドから自分が楽しいと思う事をやろうと自分の現在地に「逆サイドだけどここが私のスタート」という大きな旗を立てました

現在地を把握した私は翌日名古屋へ**
2日目の名古屋は凄まじかった

UHA味覚糖的にいうなら超激シゲキックスというような時間だった

名古屋は鶴舞駅徒歩51歩にあるnocake.というお店でララホシモウロウ展をする為に訪れた

詳しくは投稿を遡っていただけたら書いているのですが、なんで遡らないといけないのだ
ただでさえお前の文章は駄文長文寄り道ばかりの文章じゃないか、という皆さんのお気持ちを痛いほど理解できますので、簡単に説明すると

先月、尼崎の誕生日を祝おうという「尼崎ぱーちー」という祭事をしました

私と武庫之荘パイナワーフ、整体HARPO、Laqudaの4店舗はララホシモウロウという架空の画家を作り、尼崎と共に生きたララホシモウロウの歴史と絵画を展示しララホシモウロウが将来的に実在すると思ってもらえる種蒔きをしようとパイナワーフでララホシモウロウ展を開催しました

今年出版社を作りたいと思っていた私にとってこのララホシモウロウ展は出版社実現に必要な全ての要素が詰まっており
棚からぼた餅以上、棚からシャトーブリアンもしくは一兎も追ってないのにシャトーブリアンというくらい価値のある出会いでした

それをSNSで見てくれていたnocake.の経営者で友人の礼一が名古屋で面白い事やっていると宣伝してくれた結果
ララホシモウロウキーホルダー欲しい人が沢山いるよと言ってくれたので、これはもしかして名古屋でシャトーブリアンもあるかもしれないとあわよくば精神を爆発させてnocake.でララホシモウロウ展やらせてけろとポップに放った

それならこういうのはどう?とシャトーブリアンだけでなく鉄板を用意してくれて、シェフの絶妙の火加減で火が入っていき、あとは美味しく食すだけという状態まで持って行ってくれました(美味しいケータリングを用意してくれて、さらにイベントとして企画して集客までやってくれました)

ララホシモウロウを実在させる為には架空の画家だとか言わない方がいいのですが、今回の結末を語る上でどうしても必要な情報なので書いておきます

ララホシモウロウという88歳の画家(15年間灰皿のくぼみを製作していたが自分がたばこを吸っていない為丁度いいくぼみがわからないと画家になる)が尼崎にいるという幻に無駄にリアリティーを乗せていく事に、尼崎ララホシモウロウチームは面白さを感じました(詳しくはパイナワーフにある冊子をご覧ください!)

ララホシモウロウの歴史を載せた冊子やグッツ製作などで10万円ほど費用がかかり、普通ならなんの意味があるんだろう、そんな事にお金かけるのやめようってなると思うんです

実際尼崎ぱーちーの参加者グループラインでの報告でも他の参加者でそんな金額かけている人はいなく、主催の藤本くんも10万円もかかったんですかと軽く引くというか真正面から大丈夫かよ的空気だったので大多数の方はそう感じる内容だったと思います

けれどパイナワーフ多田くん、整体HARPO新、Laquda正木はさらにそこの上にこういうのもいいよねと追加で乗せてくる勢いがあり、こりゃとんでもねぇクレイジーな現場になってきたなと回収方法はさておき楽しい事が起こりそうな予感にワクワクしておりました

実際、私がララホシモウロウの絵を描いているのですが私は画家でもなければ描きたい絵もない、伝えたいこともないわけです
そんなやつの絵なんて価値があるわけがないんですよ

絵の価格設定もララホシモウロウがこういう人生を歩んで描いたならこういう値段じゃないのかなというのという予想に私なら買わないギリギリのラインで設定しました(面白いけど買うには悩むという面白いが超えるには高いハードルの値段設定にしたかった)

結果からいうと尼崎ぱーちー、名古屋でほぼ全部売れました(残ったのは1枚だけ)

名古屋では花やケーキを買っていくみたいに絵を買って新居に飾りますと小脇に絵を抱えて帰る後ろ姿に涙が出そうになりました

グッツやTシャツ、バックも沢山売れ、通販の問い合わせやお店で販売したいと言って頂いた結果、鬼プラスになったわけですが、
私達は儲けたいからこれをやっているわけではないので、Tシャツなどみんなで製作してくれた売り上げは置いておいて、絵が売れたお金は印刷代やnocake.でワインボトルを来てくださった皆さまと一緒に飲む為に全額使いました(ワイン飲んどるがな)

珍しいワインが多く、初めて飲むワインばっかりだと唸っていたのですが普段ビールとハイボールしか飲んでないから飲んでるわけないんですよね

わかった、わかったからそろそろ結末いかんかいという事ですが

発見したんです

さっきも書いたように私が描きたいものもなくて描いた絵なわけです
価値なんてないんですよ
絵の勉強したわけでもなければ、もともと上手いわけでもないんです
なのに20枚近い絵が売れたっていうのがなんでだろうって思ったら
皆さんが価値をつけてくれたからなんですよね

パイナワーフでのララホシモウロウ展に参加してくれた皆さんやnocake.のオーナーの礼一が価値をつけてくれて、nocake.に来ているお客さんは意味ないけど面白いねと新しい事に対する感度が高く、一連の無意味な活動に面白味を感じてくれて応援をしてくれました

絵が売れたっていう事もとても嬉しいんですが、そういう方々と会えた事がめちゃくちゃ嬉しかった
一連の無意味な活動を繋がって続けれる可能性が高まったって事だと思うんです

今回出会った人達は出版社で働いていた方もいたり、ライターの方がいたり、出版社作りたいなというぬののふく、こんぼう装備の私にアドバイスをくれたり、面白がって話を聞いてくれたりUHA味覚糖的にいうと超シゲキックスな時間で私は幸せでした

そのお店を作った礼一はバンドマンで料理も上手だし、ワインも詳しいけど、それらを凌駕するのが価値を作るっていう才能なんだろうなと思いました

空間に価値を、料理やワインに価値を作る
これは飲食店をするのにとても重要な要素だと感じました

私は東京から新幹線で名古屋に移動だった為、絵やグッツ、冊子はLaqudaの正木が車で運んで合流してくれて、絵の配置やグッツの販売も全て正木がやってくれました
無意味な活動に乗っかる事よりお店を開けた方がそりゃいいに決まっているのにお店を休んで来てくれて、ホテルも取ってないので2人で車で寒いと言いながら眠る瞬間は15年前によく遊んでいた頃そのままでした

こんだけ褒めてたらきっとまた何か誘ってくれると思うんだ

冗談はオレゴン州に置いておいて、ここで私が学んだのは

なんでも出来るよなって事でした

こんなの誰も買わないよとか、そんなサービス誰も喜ばないよと言われて諦めている人がいるなら絶対どっかに道はある

そんな道ないって人は是非お話しましょう!

喜ぶ人がすごく少なくてもその少ない人がこれ以上のものはないっていうくらい喜ぶならありだと思う

今度尼崎ララホシモウロウ展チームで打ち合わせがあり、無意味な活動は継続していきます
数年先になるかもしれないけどこれもこれもこれもこれも無意味な活動から始まったやつだと誰も知らなくていいから繋がってたら楽しいだろうな

私も参加したいって変わった方いましたら是非連絡ください
きっとダメだこいつら時間の無駄だって諦めたくなる先にUHA味覚糖的にいうところの超シゲキックスが待ってるっすよ

毎日が山場

そういうことや


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