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デザインライターの日常

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日々のひとりごと。思ったこと、考えたこと、悩んでいること、楽しかったこと。犬との暮らし。
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#毎日更新

どれくらい「映え」させるか。

実物見たらガッカリ。そんなの嫌だー。というお話です。 以前、Z世代のマーケティング特集を日経デザインと日経クロストレンドで組みました。 私はビームスの記事を担当したのですが、その取材で、Z世代はリアル店舗で買い物をする人が多いと聞き、意外でした。 オンラインショップで買ったものが届いて、実物みたら思っていた色や質感と違った、、という失敗をしたことがある。そのため、オンラインショップで「いいな」と思ったら、商品のある店舗を探して友だちと行って、実物を見て気に入ったら買う人

優しい気持ちに触れる喜び。

人の優しさに心が動く。今週は特に印象に残る出来事がいくつかありました。 仕事をほめてもらったり、頑張ってと応援してもらったり、仕方ないよねと許してもらったり、心配してもらったり、本音でアドバイスしてもらえたり。 甘いことだけじゃない。  いろんな優しさ。 共通しているのは、相手を思う気持ち。優しい気持ちに触れることは、大げさかもしれないけど生きてる喜びのひとつだと思う。 優しくされると、素直にうれしい。ますます、その人のことを好きになるし、私も優しくしたいと思う。優し

共感しないと書けない。

「西山さんの専門はなに?」 フリーで働き始めた当初、よく聞かれたことです。 デザイン業界が活動領域となったのは、フリーになって最初に書いた媒体がデザインの専門誌「デザインノート」だったから。 たまたま、なんです。 当時、六本木にあった青山ブックセンターでデザインノートの創刊号を立ち読みをしていたら「フリーのライターやカメラマン募集」と巻末にチラッと書いてあるのを発見(今も掲載されているはず)。出版社に連絡したことが、仕事をするようになったきっかけです。 創刊号には佐

noteを書いたら新しい展開に。

日々、企画したり取材したり編集したり。 原稿は、毎日書いています。 noteも継続して書き始めました。そしたら「やりたいこと」や「やるべきこと」が見えてきた。よく言われていますが、アウトプットすると思考が整理されますね。ほんとに。 今、私がやるべきことは、デザインライターとしての知見をもっともっと広めていくこと。文章を書く上で欠かせないことだと、あらためて気づきました。 日々の取材で得た様々な情報や専門知識、見識を基に、デザイン業界や社会を俯瞰して、自分なりの考えを述べ

迷ったら楽しいほう。自分に優しく。

モノゴト自体には意味がなくて、それらをどう解釈するかだけ。そう気付いてから、私は人生が楽しくなりました。 例えば、桜の花が散る様子も、満開な時期は短く儚いと感じる人もいれば、門出を祝す花吹雪のようだと捉える人もいる。 解釈の仕方次第で、同じ風景も見え方が違う。その見方に正解もない。人それぞれ。 要するに、自由ってこと。 私は自分が楽しいと思うように、ときには都合良く変換。自分がしあわせな気分でいられることを、最も大切にしています。 ムカついたり落ち込んだりすることも

機能よりも世界観。広告は嫌われモノとは限らない。

ずっと前から、仕事部屋で使用するライトとキャビネットを探しています。 いずれも機能はもちろんですが、それよりも重視しているのは見た目のデザインや雰囲気。なかなか出会えずにいました。 が、しかし! いいかもしれない。。と思えるものを発見! デスクライトは、マーガレットハウエルの公式オンラインショップで販売しているもの。マーガレットハウエルがカラーカスタマイズした英国製ものらしい。 キャビネットは、D&DEPARTMENTで販売しているUSED商品。天童木工のキャビネッ

神は細部に宿るから。

たまに思い出す話があります。 何年か前にインタビューした女性の人気美容師さんが、トップスタイリストになれる人となれない人の差は「ちょっとしたことをちゃんとやるか、やらないかだけ」と話していたことです。 例えば、ドライヤーをフックに引っ掛けて収納するとき、お客さんからの見栄えを意識してコードを美しく巻くか巻かないか。美しく巻くことがルールであっても、忙しくなってくると気がまわらなくなる。もしくは気付いても「またスグ次の人が使うし」と勝手に判断して、美しく巻かなくなるのだそう

思いがけない何かにつながる。

ライターの筋トレとして、noteを習慣化できたらいいな。ツマラナイ余計なことを考える隙もなくしたい。 そう思ってnoteを毎日書き始めてから1ヶ月ちょっと。それに付随して、今朝はとても嬉しいことがありました。 皆川明さんとナガオカケンメイさんのトークイベントの感想を書いたnoteを、ナガオカさんが読んでくださった。そして、感想も送ってくださり、お褒めの言葉を頂いた。 ライターになった当初からずっと憧れ、尊敬している方なので、嬉しくて泣きそうになりました。大げさではなく、

自由かどうかは自分次第。皆川明さん×ナガオカケンメイさんのトークイベント。

昨夜、皆川明さんとナガオカケンメイさんのトークイベントのアーカイブをYouTubeで見ました。兵庫で巡回展が行われている皆川さんの展覧会「つづく」のイベントで、先週、YouTubeライブで開催されていたものです。 皆川さんとナガオカさん。 アプローチは違いますが、誰が決めたか分からない世の中のルールに対して、アンチテーゼをしなやかに唱える前衛的なお二人。 皆川さんは産地の方々との洋服づくりや、セールをしない売り方を25年前からつづけています。 ナガオカさんは20年前か

自分で買いたいデザイン。

それ、自分のお金出して買う? 商品の取材をしたとき、必ず自問自答。デザインライターと名乗る以上、真剣に見て考えます。 買う。買わない。 どちらでも、その理由を考える。どこかいいと思った? どこが好き? なぜいいと思わない? どこが、どうして気になるの? 価格? 機能? デザイン? ブランド? 日頃から、本当に思ったことしか言わないと決めています。いいと思わなければ何も言わない。意見を求められたら、自分の考えを伝える。審美眼を磨き続けるためにも、信頼されるためにも。その

浅草・茶室ryokanへ。取材&撮影風景。

おはようございます。西山 薫です。 昨日は仕事部屋の掃除をして、午前中から事務仕事。午後はクーラーの効いた部屋で原稿書きをして、18時から浅草で取材&撮影でした。 17時30分頃の浅草の雷門周辺。人はまばらでしたが、閑散とした感じではなかった。都内の観光スポットは、むしろ安全に楽しめるような気がします。 取材したのは、浅草にある隠れ家的な旅館、茶室ryokan(ちゃしつ・りょかん)。観光客が激減しているこの状況を、前向きに乗り切るための社長さんとスタッフの方々のアイデ

交換する気持ち。

おはようございます。西山 薫です。 今日は出張で東北方面へ。 東京駅に向かう電車の中でnote。 出かける前、仕事道具を用意していたとき、なぜか急に子どもの頃、友だちとシールを交換して遊んだことを思い出しました。 お互いが持っている大切なシールを見せ合って、いいなぁ、かわいいー それどこで買ったの? この中で一番好きなのはコレだよ、なんて自慢しあったりして。 その中のどれかを交換していた。 交換してもらったシールは大切だから、誰とも交換しない。私の宝物のシールになる

仲間はずれにされてよかったこともある。

今朝、ブドウをむきながら思いやりについて考えました。 「自分がされて嫌なことは、人にしてはダメよ」 子どもの頃、母から常々そう言われていました。 理由は、幼稚園生の頃、私のことを仲間はずれにするイジワルな女の子が近所に住んでいたから。 少し前、母とその話になった。 「遊びに行ったと思ったら、スグに帰ってくるから『どうしたの?』って聞くと黙って何も言わない。また、あの子に仲間はずれにされたんでしょって言うと、わーって泣き出して・・・」 そんなやりとりがあったことは、