「補助金一覧表」を復活して下さい

西宮市では、「補助金一覧表」という資料を令和元年度まで公表していましたが、現在は公表されていません。令和2年度からは「新型コロナ感染症対策に係わる業務体制確保」の理由で、資料の作成および公表を見送っています。また、同時に「補助金定期見直し結果一覧」という資料の公表も見送っています。
 
下表に示すように、令和元年度の「補助金一覧表」では、5千円~6億円までの幅広い事業の「決算額、増減額、増減理由、交付先、補助目的」などが一覧表にまとめられています。令和元年度(平成30年度決算)では、173件の事業に総額で約26億円もの補助金が配られていますが、現在の交付先・事業数・総額などは不明です。
 
「補助金一覧表」は「どの団体に、いくら支払われているか?」が一覧表に分かりやすくまとめられていたので、ぜひ復活してもらいたいと思います。

抜粋:令和元年度 補助金一覧表 令和元年9月 西宮市 P6

一方、「補助金のあり方」については、大いに疑問が残ります。西宮市では、補助金制度の効率的・効果的な運用を図る目的で「西宮市補助金制度に関する指針」という指針を発表しています。指針では、今後、以下の課題に取り組むことが提言されています。
 
今後の取り組み(抜粋:西宮市補助金制度に関する指針 P1)
 ①情報公開の推進
 ②長期化している補助金への対応
 ③補助手法の見直し
 ④公募制の導入
 ⑤少額補助金の原則廃止
 ⑥補助団体の自立促進および受益者負担の適正化
 
いずれも的を射た提言ですが、これらの取組みが実施されている気配はありません。立派な指針があるので、ぜひとも正面から取り組んでいただきたいと思います。まずは「補助金一覧表」を復活し、情報公開を推進して下さい。


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