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「良い音(良いギター)を知ることの意味」「音のグレード=価格、ではない!」「弾いていただきたいギター Santa Cruz D Pre-War 2008」

「終活ギター アコギ庵」「アコギ弾き比べサロン アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。初心者の方用、中級者用のギターもあります。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。アコギ好きの皆様とお話しすることを楽しみに、お待ちしております。


「良い音(良いギター)を知ることの意味」
 ヴィンテージギター、ハイエンドのギターの価格が、昨年以降ものすごく上昇しています。「買いたい」と思っていたギター、「いつかは手に入れてやる!」と思っていたギターを諦めた(諦めようとしている)方も多いのではないでしょうか?

 良い音(良いギター)をできるだけ多くの方に知っていただきたいという思いもあって、今まで様々な記事を書かせていただきました。そしてその記事をお読みいただいた方が良いギターに興味を持ち、より良いギターを手にすることでモチベーションが上がる体験をしていただけたら最高です。「もし買えるのなら?」「ちょっと頑張れば手が届くのなら?」良いギターを持ちましょうよと言っていました。が、最近はそのようなことを言いにくいなと思うようになってきました。自分の価値観から言っても、最近の価格は現実的ではありません。

 そんな思いとは裏腹に、そこそこの価格で売れている”鳴らないギター”もよく見かけます。「何でやねん?!」「何でこんな鳴らないギターが売れるんやろ?」と自分の周りによくぼやいていますが、これが現実なんですね。

 良い音(良いギター)という言葉をタイトルにつけてしまいましたが、これも個人のプレイスタイルや好みによって変わるので、一括りにしてしまえないのが悩ましいところです。Aさんにとって素晴らしいと思えるギターでも、Bさんにとってはそれほどでもない。であるとか、フラットピックで使うには良いけれどフィンガーピッキングでは物足りない。その逆もあると思います。私の場合アコースティックギターの音の分け方は、大まかにフラットピッキング向きか?フィンガーピッキング向きか?の2択です。それぞれ求められる音、鳴り方等がはっきり分かれているので判断しやすいからです。

 グレードの低いギターからグレードの高いギターに持ち替えた時よりも、グレードの高いギターからグレードの低いギターに持ち替えた時の方がその差がわかりやすいです。グレードの低いギターからグレードの高いギターに持ち替えた時でも、よほどの差があればわかりますが、そうでなければ簡単にはわからないと思います。その逆のパターンで、グレードの高いギターの鳴りや反応、バランスに慣れてしまった後、グレードの低いギターを弾いたときにその差に愕然とすることが多いです。あくまでも私自身の経験談ですが、このことは他の方でも当てはまることではないかと思っています。

 良い音(良いギター)を知ることによって、良くないギターやそれほどでもないギターがよりわかるようになってきます。人によって差はあると思いますが経験を積むこと・腕を磨くことと、たくさんの音(ギター)を知ることで見分ける力が培われていくはずです。

以前所有していたギター GIBSON J-45 1957

「音のグレード=価格、ではない!」
 楽器としての価値という観点で見れば、良い楽器と金銭的な価値は必ずしも一致しません。高いギター=楽器として良いギター、とは限らないのです。逆に値段はそれほど高いないけれども、楽器として見ると価値が高いと言えるギターはあります。それをどうやって見分けるのか?というのが一番の問題ですが、それには楽器として良いと言えるギターを知っていなければできません。良い音のギターを知っていれば、金額にかかわらず良いギターを見つける可能性が高くなります。
 お金に糸目をつけずに探せるなら、絶対的に良い音のギターを探すことも可能だと思います。が、そんな買い方ができるのは限られたお金持ちの方だけでしょう。ほとんどの人は(たぶん限りなく100%に近い率で)、相対的に良いギターを探すことしかできません。それでも、価格以上の価値があるギターを見つけることができれば嬉しいと思いますし、ギターを弾くモチベーションも上がると思います。この価格でこの音、プレイヤビリティなら絶対お得!そう思えるギターを手に入れるために、自分の腕と音を聴き分ける耳を鍛えましょう。耳を鍛える=たくさんの良い音を知っておく、ということです。

GIBSON J-50 1957 このギターはアコギ庵にあります。

「弾いていただきたいギター Santa Cruz D Pre-War 2008」

このギターの説明(Santa Cruz Guitar Companyのホームページより)
 この劇的な印象を与えるモデルは、サンタクルーズ・ギターズの優れた音を試そうと躊躇していたプレイヤーに紹介するために設計されました。SCGCは、厳格な品質と高価格の評判から、多くの人々が試すことすら躊躇していました。プレ・ウォー・モデルはアプローチしやすく、安価ではありませんが完全には脅かすものでもありませんでした。真に洗練されたギターの音を聴く機会を与えられたプレイヤーたちは、彼らが可能だと思っていたことについてのパラダイムシフトを経験しました。D/PWモデルの強力な音量、倍音、そして豊かな存在感は、未経験者にとっては啓示です。このモデルには不必要なデザイン機能は一切なく、単にSCGCの最高品質の素材を最新のルーサリーで扱っています。この楽器は、プロフェッショナルに手作りされたギターの中で最高のバリューです。
(噂のChat GPTに翻訳してもらいました。加工はしていません。)

 トップはシトカスプルース、サイドバックはインディアンローズウッドという最もオーソドックスなマテリアルですが、さすがはサンタクルーズ、良い音がします。マーチンで言えばDー18のような質素な外観ですが、サウンドはぜんぜん質素ではなく豊かな音です。タイトな低音、張りのある中音域、きらびやかな高音。マーチンやギブソンとは全く違う世界を創り出してくれます。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
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