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「フリマサイトの闇」

「フリマサイトの闇」
 いつ書こうか?どう書こうか?
 ずっと頭の片隅にあったタイトルです。ネットでの買い物が当たり前になった今日この頃。メルカリやラクマなどのフリマサイトでの売買も、一般的になってきたのではないでしょうか?私自身も何度か、このようなフリマサイトでギターを購入しました。が、圧倒的にキャンセルすることの方が多いです。基本的に相手も素人ですから、ある程度説明不足などがあるのは仕方がないのかもしれません。が買い手の立場からすれば、出品者が素人であろうがバリバリのプロであろうが関係ありません。商品に価格に見合うだけの価値があれば、何ら問題はないはずです。
 にもかかわらず、ネットで少し調べればトラブルの話が山盛りです。私自身も悪質な(だと思っています。確信を持って)出品者に遭遇、解決するまで約1か月ほどですが本当にイヤな思いをしました。眠れない夜が何度かあったぐらいです。今回は満を持してその話を書いていきます。

 事の顛末は、ラクマでYAMAHAのLー41というギターを購入したところから始まります。商品説明は、このようなものでした。

「2年ほど前にイシバシ楽器より32万円で中古購入したYAMAHAの高級機です。オール単板ボディと豪華な装飾が人気のL-41は流通量が少なく現在も高値での取引が続いています。
 ネックの反りは見られず弦高は2mm程度と弾きやすくフレットも充分残っています。トラスロッドは触ったことはありません。外観は小傷が散見されますが比較的綺麗な状態で美品の部類に入ると思います。
 ブリッジに再接着の補修痕がありますが浮きや割れ等の不具合はありません。またエンドピン付近に3cm程の浅いクラックがありますが光を当てても透過しないため木部への影響は無いと思います。ネック裏の打痕は演奏に影響するほどのものではありません。付属品はYAMAHA純正のオリジナルハードケースです。
 これらの症状は購入時点からあったもので演奏する上で問題はありませんでしたが、当方ギターの知識に乏しいため見落としがあるかも知れません。どうかご理解の上でノークレームノーリターンをお守りいただける方に是非御検討をよろしくお願いいたします。お値下げ交渉はお気軽に!」

 購入した店や価格もきちんと書かれていますし、出品者の評価も、悪いものは皆無でした。自分が過去に所有したことがないギターでしたし興味もあったので、出物があれば買いたいと思っていました。美品ということと出品者の評価を信じて、写真もあまり確認せずにポチってしまいました。商品が届くまでは、本当にワクワクでしたが、開けてびっくり!何じゃ、これは‼️でした。

説明文は「ブリッジに再接着の補修痕がありますが浮きや割れ等の不具合はありません。」
でした。明らかに形が変わっています。元のブリッジの後がはっきりわかります。
再接着ではなく交換でしょう。周辺の処理もお粗末としか言えないような補修です。
ブリッジの反対側です。こちらも前のブリッジの後がはっきりわかります。
その上の方に見える白いものは、塗りなおした塗装のくすみです。
トップボトム付近の打痕。塗装の違いがはっきりわかります。
トップボトム付近の打痕、反対側から。こちらもお粗末としか言いようがない処理ですね。
ピックガードが交換されています。(説明文には書かれていません。)形も大きく、成型も
いびつです。純正でないのは明らかです。ロゼッタのパフリングと合っていません。
エンドピン付近。この写真ではわかりませんが、中から見ると
ピックアップ用に広げたと思われるところに元のエンドピンを入れ、木片のようなもので
埋められています。当然エンドピンを抜くことはできません。この部分の説明は
「またエンドピン付近に3cm程の浅いクラックがありますが光を当てても透過しないため木部への影響は無いと思います。」というものでした。エンドピンの穴が広げられていること、
抜けなくなっていることについての説明は、まったくありません。
1フレットから3フレットの写真。2フレットだけ異様に凹んでいます。相当大きな衝撃があったと思われますが、これについては何の説明もありませんでした。

 参考にオリジナル状態の同じギターの写真を載せておきます。(ネットから引用させていただきました。)

オリジナルのブリッジとピックガード
送られてきたLー41、ブリッジ、ピックガードの形が違います。

 当然受け取り評価はせず、こちらが確認したマイナス部分を指摘してキャンセルを依頼しました。それに対する出品者の回答がこれです。

 「ブリッジの補修痕とエンドピン付近のクラック以外の症状につきましては当方知識がなく分かりません。素人出品のため価格を相場よりかなり安くする代わりにノークレームノーリターンのお約束を条件にしましたので、申し訳ありませんがキャンセルはお受けできません。至急の受取を宜しくお願い致します。」
 これに対して
 「ブリッジの補修痕とエンドピン付近のクラック以外の症状につきましては当方知識がなく分かりません。とのことですが、商品がそういう状態であるということをお伝えしています。」とコメントを返しました。返答は

 「当方知識が無い故その他の見落としがあるかも知れない部分を含めてノークレームノーリターンをお守り頂ける方に、、、と記載しています。従ってキャンセルはお受け出来ません。そもそも説明文をきちんと読まないで思い込みだけでご購入されたことが一番の問題です。」

こちらの返信
「ピックガードの件や2フレットの件等は、自分のギターであれば見落とすはずがない事です。知識があるとかないとかの問題ではないと思います。相場より安い値段設定とはいえ、高額商品です。見落とすはずがない部分は説明するべきです。」
出品者
「ピックガードや2フレットの件は不具合として認識しておらず普通に弾いていましたので説明のしようがありません。いずれにせよノークレームノーリターンをお守り頂ける方に、という一番大事な記述を見逃して購入された購入者側の責任は明らかですのでキャンセルには応じません。以降は事務局に報告の上で対応して貰います。」
(このコメントの内容に関しては、要点だけを抜粋しています。)

 このコメントで「ああ、コイツは確信犯やな。」と思いました。それならばこちらも徹底的に戦ってやろうと、妙な闘志を燃やしていたことを覚えています。

その後ラクマの事務局より下記のようなメールが届きました。

 この度はご不安なお取引となりましたこと、大変心苦しく感じております。ラクマで取引状況を確認いたしましたが、これより今後の対応についてお話し合いをいただきたいと存じます。
 ここでお話し合いを進めていただくにあたり、過去の解決例をご紹介いたします。

▪返品を了承し取引をキャンセルする

▪商品を受け取り取引を終了する

▪商品価格や問題点となった箇所を考慮し、お客様同士で負担額を決め、商品代金を折半する

※ラクマでは一部返金や商品価格の変更ができない仕組みのため、銀行振込をご利用のうえ、お客様同士でご対応いただいております

※口座番号や住所等、必要な情報の交換は当事者のみ閲覧・利用できるメッセージをご活用ください

 早い話、自分が折れるか、出品者が折れるか、価格で折り合いをつけるか?ということです。この後ネットであちこち調べましたが、ラクマでは「あくまでも当事者同士で話し合って解決してください。」という姿勢のようでした。

 はてさて、この後どういう展開になってゆくのか?
続きは次回の記事「フリマサイトの闇 続編」でお話します。
乞うご期待!??

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