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回復のための固定が可動域制限を作る

今日は朝からご予約頂いていたので、7時発の電車に揺られながら本を読む。
昨日は英語の勉強せずに寝てしまった…と後悔。今日の空き時間にやろう。
営業も始まり、久しぶりの中野さんに、上原さん、その他研修生が店舗へやってきた。皆お元気そうで久しぶりだ。欧州遠征での土産話をしながら研修生の施術の練習風景を見ていた。

お昼頃、一本の電話が鳴った。

ご高齢のお客様で、転倒した際に肩を脱臼しその後整復したが、三角巾にて1ヶ月固定していたために肩関節の可動域制限が起きてしまったとのこと。反対側の肩も昔に脱臼されており、両肩の治療をお願いしたいとの事でした。

肩は難しいが面白い。面白いというのは患者様を前に適切な表現ではないが、難しいが故に綺麗に緩めれた時やスッキリ可動域が出た時は何とも言えない嬉しさがある。

ご来店頂き、お身体を診させて頂くと左肩は自動も他動もほぼ動かず、右肩は辛うじて動く程度であった。

服を着るのが大変で間に合わないかと思いました、と腕は袖に通さずほぼ羽織る様な状況。なんとかしないと…まずは少なくとも動きのある右肩を使えるようにしようと右から施術を始めた。

入院時より退院時の方が悪くなるとはよく言うが、高齢者はとくに受傷時の手術やその後の固体期間等がきっかけとなって活動性が低くなり、受傷部位を含めその他の軟部組織が固まってしまうことによって関節等の可動域制限が起きてしまうことはよくあります。

通常、入院時であれば術後のリハなどで2次的なROM制限などを防ぐなど対処は行いますが、今回の脱臼などはその場で整復、固定され帰宅された場合は自らリハなどを希望して積極的に固定後の治療などに通うなどしなければ「そのままのほったらかし」の状態となります。成人や若年者ならともかく、ご高齢になればなるほど自らの治癒能力は低く元通りになることはほとんどありません。

結局、他動での可動域はある程度確保できましたが、自動運動まではまだまだ…  
しかしながら、大変喜んで下さり、定期的にご来店頂ける事になりました。
治すための正しい処置が結果として二次的な問題を引き起こす。
そのリスクは年齢と共に増えていきます。

肩や腕回りがしっかり使えるように施術頑張ります。

店を閉めてからは少し残って英語の勉強。
多分、人生で1番文法おもろいってなってる気がする。

学生時代にこの気持ちがあれば今頃後悔してなかったんやろいなって思うけど、思い立ったが吉日。少しずつ続けていく

森井と飲んだ行きつけのカフェラテが久しぶりで相変わらず美味しかった。

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