ハロヲタより愛を込めて3/3

僕のハロヲタ人生についての第三話です。
1/3と2/3はこちらになります。

ハロヲタより愛を込めて1/3|コージー (note.com)
ハロヲタより愛を込めて2/3|コージー (note.com)

粉々に砕けたガラスのようだ


嗣永さんの卒業コンサート翌日からは抜け殻でした。今まで傾けてきた情熱のやり場を失っている状態です。
嗣永さん卒業直後はメンバーブログの卒コンの写真を見ながら余韻に浸っていました。
でも、数日経つといつも通りの日常に戻っていきました。そんな日常の中に嗣永さんがいない。
推しの引退というのは、時間が経つほどに実感が湧いてしまうものなんですね。
はっきり言って嗣永さんのいない世界はモノクロでした。この先、生きていく意味なんて感じられないと思うほどに深い絶望に打ちひしがれていました。

その内、あんなに好きだったハロプロに触れるのも辛くなってしまいました。だってハロプロをどんなに追いかけても嗣永さんは戻ってこないんでしょう?
僕はTwitterのハロプロ公式アカウントは全てフォローを外しYouTubeチャンネルも登録解除しました。

蘇生


そこから1年間は現場に行く事も無くBuono!を聴いたりたまーにハロプロ曲を聴いたりしていました。そんな日々を送るうちに衝撃のニュースが入って来たのです。
稲場愛香さんのJuice=Juice 電撃加入です。これはたまげました。一度グループを卒業してから別グループに加入?僕の知る限りでは前例は無かったと思います。気にしないふりをしていましたが、ずっと動揺していました。
嗣永さんがいなくなっても稲場さんが戻ってくればハロヲタに戻ります、みたいな事をTwitterで呟いたりしていたので喜ばしいはずでした。でも、僕は複雑な想いを抱えて中々ハロヲタに戻る事は出来ませんでした。

嗣永さんはもういないんだぞ?とかこれまで観てきた最高のハロプロは見られないんだぞ?とかここで戻るとまた推しの卒業の辛さを味わうんだぞ?と考えすぎて素直になれませんでした。
でも、ハロプロ自体は好きですし何よりJuice=Juice のパフォーマンスと楽曲は自分の好きなものばかりでした。心の奥底にあるハロプロのDNAに抗う事は出来ません。複雑な想いとは裏腹にどんどん自分の中でハロプロ熱が高まっていくのを感じました。
ここでも葛藤に苛まれましたが、同時にこのような想いが芽生えました。「ももちはもう居ない。でも彼女が居ない世界での自分にとっての最善の行動は何か?」「推しが帰ってきたのに応援せずに後悔するのか?」

結局Juice=Juiceは好きだし徐々に戻って行こうと思いハロヲタに戻る事を決断しました。
ヲタクは不死鳥のように蘇るのです。そう何度でも。
この時、楽しい事もあるけれど悲しい事もあるかもしれない。
でも、応援したい気持ちがあるならばその全ての現実から逃げずに応援しようと自分の中で決意したのです。

Juice=Juice


しばらくはJuice=Juice を緩く応援していました。
そんなある日、"「ひとりで生きられそう」ってそれってねえ褒めているの?"のMVを観ました。初めて観た時に鳥肌が止まらなかったです。宮本佳林さんの歌い出しのソロパート、まなかりんのイントロのキックの振り付け、耳馴染みの良さとカッコ良さの両立したメロディ!サビに向かって盛り上がっていく理想的な構成に胸打たれました。

この時にはだいぶ稲場さんが好きになっていたので稲場さんTシャツを作りツーショットチェキ会に行く事にしました。
そこで、稲場さんのファンサービスの真髄を目の当たりにするのです。僕がブースに入った瞬間に稲場さんから「Tシャツ!すごーい!」と言われました。
この瞬間、僕は恋に落ちました。ヲタクはチョロいもんです。チェキ会での会話というのは通常「お願いします」「こんにちは」程度しか出来ません。
しかし、この短時間で瞬時にヲタクのTシャツを認識して褒めたのです。必死に稲場さんのTシャツを考えたので嬉しくて天にも登る気持ちだったのを覚えています。

2019年あたりのJuice=Juiceは特に好きでした。全員が可愛くて、歌も最強に上手くて、王道の女性アイドル路線を突き進んでいる感じがして応援していてとても楽しかったです。
稲場さんのJuice=Juice加入はグループに幅を持たせたと思っています。Juice=Juiceは元々ダンスよりは歌を重点的にパフォーマンスをしていたイメージがあります。しかし、ダンス最強の稲場さんが加入した事によりグループのダンス力も上がり、ダンスが見せ場の楽曲が増えました。
グループとして、ダンスパフォーマンスの見せ場が増えた事は稲場さんの功績だと思います。(贔屓目入りすぎていたらすみません笑)

BEYOOOOONDS


稲場さん一推しになった時期にとても気になるグループがデビューする事になりました。BEYOOOOONDSです。YouTubeで何度か観て、新人なのにパフォーマンス力が高いなーという印象を持っていました。
そんなある日YouTubeのオススメにBEYOOOOONDSの曲が出てきました。「ニッポンノDNA」です。初めて聴いた瞬間からこの曲カッコ良い!と思って大好きになりました。曲中の「なーにー?」コールもやりたいと思いました笑

近々ライブが無いかホームページを見た所、8月に僕の地元でリリイベがあるではありませんか!もうこれは行くしかないと思い、ウキウキしながらリリイベに行きました。リリイベでGo Waistを初聴した時にテンションが上がりました。元々、原曲のGo Westが好きでカバーしてくれているのも嬉しかったです。それにダイエットの歌詞?何それ面白い!曲の最後に1人のメンバーが電子ピアノを弾きに行きました。曲中にアイドルがピアノソロを弾く?面白すぎるだろこのグループ!
この日僕はビヨヲタになりました。

島倉りかさん 西田汐里さん


BEYOOOOONDS内では中々推しが定まりませんでしたが、最終的に推しメンは2人出来ました。
1人目は島倉りかさん。まず、お顔が抜群に可愛い。何が凄いかと言うと、ブログや、記事の写真に事故画が無い。
推しになったきっかけはいちご飴作りの失敗の動画です。そのリアクションを見て、なんて面白い子なんだ!と思って興味が湧きました。ブログの面白さもさる事ながら歌唱力も抜群でした。音程も正確で、表現力がずば抜けています。曲によって変幻自在に歌い方を変える事が出来るので、僕はいつも島倉りかワールドに魅了されています。
2人目は西田汐里さん。西田さんもお顔が可愛いのですが、デビュー当初からのビジュアルからの伸び率著しいメンバーです。
その愛くるしいビジュアルとは裏腹にパフォーマンス力は抜群です。どこまでも伸びる高音域、聴く人全てを魅了するキャンディーボイス、正確無比なリズム感、全身を目一杯使った跳ねるようなダンス。その存在感はまさに小さな巨人そのものだと思います。写真集のスタイルの良さをきっかけにハマったのですが(最低ですみません…)魅力たっぷりのメンバーです。
Juice=Juice の稲場さん、BEYOOOOONDSの島倉さん、西田さんの3人を軸に僕のヲタ活は再始動するのでした。

バースデーイベント

ハロヲタに復帰してからの大きな変化の一つが推しのバースデーイベントです。以前はツアーとリリイベを中心にヲタ活に行っていました。
でも、推しが100%フューチャーされるバースデーイベントに興味が湧きました。特に稲場さんのバースデーイベントは2019、2021、2022、2023の4回行きました。どのバースデーイベントも最高でした。

その年で一番心に残った稲場さんの選曲を断腸の思いでピックアップします!
2019・・・My Days for You
言わずと知れた真野恵里菜さんの名曲です。特に、この時期の稲場さんのアイドル完全復帰への想い、喉の不調からの復調、ファンへの想いの溢れた涙ながらの歌唱にグッと来ました。
2021・・・浮気なハニーパイ
はい、この曲と言えば稲場さん(笑)
足パカパカダンスの凄まじい切れ味を堪能できる至高の一曲となっています。この時にはカントリー・ガールズは活動休止していました。でも、このタイミングで聴けてあの頃を思い出して感傷に浸っていました。
2022・・・初恋サイダー
多分Buono!の中で一番有名かつカバーされている曲です。活動休止してしまった推しグループの曲を今の推しに歌ってもらえる。これ以上の幸せはあるのだろうか?いやない。個人的にこの曲の主人公の女の子のイメージが稲場さんにピッタリだなと思いました。
2023・・・Kiss me 愛してる
もう、ぶち上がり曲(笑)
イントロからのテンションの上がり方が半端なかったです。稲場さんのバッキバキのダンス、歌唱力の高さと℃-ute 楽曲の親和性は凄いですね。元チーム℃-ute としてはBuono!横浜アリーナ以来にこの曲が聴けて嬉しかったです。

バースデーイベントの良い所は自分の推しが100%主役な所です。グループアイドルの場合はどうしてもスポットライトはそれぞれのメンバーに当たります。(もちろんそれも良さです)
でも、バースデーイベントは約1時間もの間推しをずっと観ていられるのです。もうこれはドルヲタの皆さんは行くしかないですよね!?(笑)

稲場愛香さんのバースデーイベントに行って強く感じたのは歌唱力の向上です。元々ダンス売りのイメージが強かったのですが、バースデーイベント毎に歌唱力が上がって行きました。弛まぬ日頃のレッスンの成果だと思います。こういう所でも稲場さんの事がもっと好きになりました。

バースデーイベントの一番良い所は古のハロプロ楽曲を聴ける所です。普段のツアーだとどうしてもそのグループの楽曲を中心にやります。でも、バースデーイベントは古の色々なハロプロ楽曲も多くやってくれるのです。自分の好きな曲だとテンションが上がりますし、知らない曲でも良い曲だと思えば好きな曲が増える。ひいてはハロプロの事がもっと好きになれるんですね。バースデーイベントに行った時に、長くハロヲタを続けて良かったと心底思いました。ほぼほぼ楽曲を網羅してコールも入れられましたし。これまでハロプロを応援してきた事は決して無駄なんかじゃなかったんだなと思う事が出来ました。

稲場愛香さんの卒業、ソロデビュー


稲場愛香さんは2022年にJuice=Juiceを卒業しました。もちろん寂しさもありました。グループアイドルとして恒久的に活動する稲場さんももっと見ていたかったのが本音です。
でも、寂しさは嗣永さんの時ほど強くなかったんですよね。恐らく、芸能界を引退しない、またソロアイドルとして活動してくれるんじゃないか?という期待が強かったからでしょうね。

そして、願いが叶い稲場さんは2024年にソロアイドルとしてデビューしました。やっぱりテンションはぶち上がりましたね(笑)新曲、ソロライブ、個別イベントetc
アイドルは推し続けられてなんぼですからね。新曲のCDの売れ行きは好調、リリースイベントのCDは毎回完売。個人的に稲場さんは最強のソロアイドルになってくれるのではないか?と期待を持っています。お顔の可愛さ、グングン上がっている歌唱力、衰え知らずのキレキレのダンス、ハロプロ出身アイドルとして史上最高のファンサービス、トークの達者さ。
うん、隙がないですね。出来ればアイドル活動中は恋愛しないでいてほしいです(笑)ハロプロを卒業したので自由と言えば、自由なのですが。
これはもう完全にヲタクのエゴですね。多分嫉妬してしまうんでしょうね。

BEYOOOOONDSへの想い


BEYOOOOONDSは二度の武道館公演に、約5年間もの間メンバーの増減も無く応援していて楽しかったです。
BEYOOOOONDSのコンサートは、映画みたいだなといつも思っていました。歌、ダンス、MCのみならず、当たり前のように組み込まれる寸劇、ピアノの独奏、トークボックスにDJ、楽曲の振り幅も大きくて飽きが来ない公演ばかりでした。
メンバーそれぞれの個性もバラバラ、歌の音域も高音域から低音域まで幅広いです。みんな仲が良く、ビタミンMEの「誰もが主役で誰かの助っ人」という歌詞を地で行くような素敵なグループです。このグループが最高だと思う気持ちは今も昔も変わりません。ずっとこのまま12人でフィナーレを迎えるんだろうなと夢を観ていました。

でも…でも…現実は残酷でした。2024年の3月、4月で一岡伶奈さんと山﨑夢羽さんの卒業が発表されたのです。
この卒業については、心の整理が全く出来ていないので今は言語化出来るような状態ではありません。
一言で言うと、心の中の何か大事な物を失ってもう二度と取り戻せない、そんな心境がずっと続いています。

今の心境


今は辛いですけど、稲場愛香さんは活動している、島倉りかさん、西田汐里さんも活動している。まだ心の灯火は消えていないのでハロヲタは続けるつもりです。僕は最愛の推しが表舞台からいなくなる辛さを十二分に味わっているのですから。
アイドルヲタクは楽しい事もあれば辛い事もありました。文章を読み返すと自分はすごく葛藤しているなって思います(笑)でも、それだけ悩めるのは本当にハロプロを、推しを大切に思えている事の何よりの証明だと気づいたんですよね。それに、ライブ現場に行くと自分の悩みなんて吹っ飛んで楽しい気持ちになれるんですよ!毎回アイドルにパワーを貰えていると思います。

人生において、ここまで情熱を注げるものに出会えたのは本当に幸せな事だと思います。
今後も後悔だけはせずにハロヲタ人生を歩んでいきたいですね。
だって僕はハロプロが大好きなんですから!!!

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