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「肉眼」という言葉について

私は「肉眼」という言葉を面白く思う。

なぜなら、人体の器官でわざわざ「肉」なんて言葉をつけるものは他にないからである。

「肉鼻」「肉手」なんて言葉は使われていないのだ。

それには恐らくこんな理由があるのだと思う。

『人体の器官において「眼」は何かに代替される機会が多いから』だ。

それは例えば、ビデオカメラなどのレンズによるものだ。

これらは時に「眼」になりえるが、生の、肉の眼とは区別される必要があったのだ。

故に生まれたのが「肉眼」という日本語であると私は思う。

この、「肉眼現象」は今後いくつかの器官にも派生していくと、私は考える。

なぜなら、科学技術による人体器官の代替が容易になっていくからだ。

「肉眼現象」は単に人類にとって、「眼」の代替が容易だったから起きたに過ぎないのだ。

今後、「肉」ではない鼻や手が一般的になった時に、新しい日本語として、「肉鼻」「肉手」という言葉が使われ、生まれるのだ。

私は、科学技術の進歩と新語の誕生にワクワクしている。

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