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写真展「眼前/集積」を終えて

2021年2月17日〜2月24日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「眼前/集積」について振り返る。

今回も前日に搬入する。大量のL判写真をペタペタと壁面に貼り続ける搬入となった。展示した写真はここ一年くらいの写真を選別し、ひたすらプリントしたもの達だ。搬入日に撮ったこちらの写真も帰宅しプリントして初日に展示することにした。

それにしても沢山貼ったものだ。450枚くらいの、やや半端な枚数となったが、この壁面全体を埋め尽くすには1500枚くらいは必要なのだということがわかったのでよしとしよう。初日から常連さん方や初めてお会いする方々が続々といらした。来店してすぐに驚いてもらえる展示のようだ。

屋根裏の店主・ダイスケさんにテレビのインタビュー取材が!

展示2日目は、日中の在廊はせず熊本市現代美術館で開催されている水俣在住の写真家・豊田有希さんの写真展「あめつちのことづて」へ。こちらの展示を見て天草へトンボ帰り。今後、この日を逃すともう来れない日程となるので慌ただしくでも来ることができて良かった。豊田さんは毎回私の展示を見に天草へ来てくださる有難いお方である。

最近、高校生の来客も増えてきた「本屋と活版印刷所の屋根裏」なのである。女子高生達はスマホでなんでもパシャパシャ撮り、その場で送りあって笑い転げている。コミュニケーションツールなんだな。なんだかその様子がとても面白い。

本屋と活版印刷所の屋根裏は本当に素敵な空間だ。毎月展示をさせてもらえることがとても嬉しい。

毎日写真を撮っているけれど、プリントするものは展示するものばかりでなんだかやるせない。画面の中で見るよりも、もっと物質として残していかないと思うようになったことが今回の展示方法のきっかけだった。よくわからない写真達がこの世にどんどん溢れてほしい。

2/21に福岡での展示搬入の為、移動する予定だったのだが、その日の午前中に牛深に住む写真学校の後輩・吉川くんから「内田先生が来てます」との報せが入った。空港へ行く前に慌てて屋根裏へ向かう。
内田先生とは私の写真学校時代の友人で、お互い東京に暮らしていた頃も、とても世話になった男で、写真家の内田芳信くんのことである。東京から帰って母校で教鞭をふるうこととなったので吉川くんにとっては写真学校の講師である。2019年まで私が参加していた写真誌「GRAF」のvol.5ではゲスト写真家として参加していただいた。大切な友人のひとりなのだが、ここ数年まったく連絡が取れておらずだったので、元気そうな顔を久しぶりに見ることができてとても嬉しい。それにしても唐突に現れるなあ。

内田くん、吉川くんと別れ、天草空港に移動し福岡へ。福岡市天神は親不孝通りにあるギャラリー「アートスペース 貘」にて2/22から私の展示が始まる。またこの展示のこともまとめたいと思っている。

福岡から帰ってきてすぐに最終日となった。ふたつの展示を同時進行だったこととL判とはいえプリントする数が多すぎたからか、なんだか頭が追いついていない日々だったな。

東京・中野にある写真ギャラリー「ギャラリー街道」が出版している街道マガジン7号ーCOVID-19特集「コロナ禍の中、私たちはなにを見ているのか」が届いたので屋根裏に寄贈。今回はコロナ禍での日々をそれぞれの写真家が写真とテキストでこの一年と少しを綴っている。私のページではこちらの「本屋と活版印刷所の屋根裏」について書いているので是非!

※電子版をApple Booksにて無料ダウンロードできます。

https://t.co/xl3BNKdH7B

あっという間の展示期間だった。搬出日には写真を引き取りに来てくれた方がちらほらと。結構な枚数が出ていったのも嬉しい限りだ。また3月も写真展を開催するぞ。ご来場くださった皆々さま!ありがとうございます!


錦戸俊康 写真展
「彼岸のもの」

本屋と活版印刷所の屋根裏にて開催する、錦戸俊康 写真展の第9弾となります。是非、ご高覧ください。

会期:2021.3.24水~3.31水 入場無料
開場:午前10時~寝るまで
会場:本屋と活版印刷所の屋根裏
住所:863-0023
熊本県天草市中央新町19-1  本屋と活版印刷所 2F ※建物裏に駐車場あり

期間中の在廊日は錦戸のSNSでお知らせいたします。@nishikidotoshiyasu

こちらの古書店さんではホット・アイスコーヒーが注文できます。また、店主・森本大祐さんによる「屋根裏藝術」という素敵な立体造形物の展示販売もございます。


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