湯殿
本を読んでいたら「湯殿」という言葉が出てきて、「ゆどの」と振ってあった。私はたった今までずっと「ゆでん」て読んでた。もっと早くこの本に出会うか、もっと沢山の本が振り仮名をふってくれたらよかったのに。とも一瞬思ったけど別に正しい読み方じゃなくても意味が分かれば問題は無いような気もする。
そう言えば「細君」のことは長らく「ほそぎみ」だと思っていた。なんてお姫様みたいな響きなんだろう?と思っていた。ふと「ほそぎみ」で合ってるんだよな…?と気になって調べてみると「さいくん」だった。さいくん。その時は、なんだかマトリックスの映画に出てくる無限に白い世界の中に「さいくん」というひらがながドーンと飛び込んできたようなとっかかりの無さだと思った。
中学生のころずっと「毒舌」を「どくじた」と読んでいて、それが何かの授業で出てきて「どくぜつ」だと知って、信じられなくて、「どくぜつとも読むけどどくじたとも読むのではないですか?」と先生に確認した。今では「どくじた」の方に違和感がある。
「ゆどの」だったか。
しりとりの「ゆ」の引き出しはひとつ増えた。
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