第34話あとがき 目薬とiPadとパース
何かの間違いだと思うのですが、もう12月だそうです。
本当でしょうか?
「今年はこれをやるぞ!」と威勢よく新年を迎えた記憶を昨日のことのように思い出せるのですが、果たしてそれは達成されるのでしょうか。
カレンダーが正しいとすれば、残りニジュウナンニチかでその「今年」が終わるそうですから、おそらく無理でしょう。でもまあ、来年の抱負を考える手間が省けました。
ところでちょっと前に「え、もう秋?夏あった?」と感じていましたが、ここまで来るともはや「あれ、2021年あった?」ということになりそうですね。
やっぱり時間っていうものは全然信じられないなと思います。
本題に入ります。
今回は私の超苦手なパースの話をしたいと思います。
パースというのは、モノの見え方、奥行きや幅の法則のことです。
マトリックスの銃がデデーンって飛び出してくる白い世界に碁盤の目を引いてそのマスの一つは、ここから見たら、こういう形になり、その碁盤の上に人やモノを置いたらこんな感じで見えるよっていう、その法則というか、現象、宇宙のルール見たいな、そんな感じです。
(ググらずに書いたので、詳しく知りたい方はググってください)
このパースのルールが守られていないとどうなるかというと、画面の中で人が浮いていたり、長方形の筈のテーブルが台形になったりしてしまうのです。
狙ってパースを狂わせるパターンもありますが、漫画の場合はパースが狂っていると気が散るので基本的には法則通りに描くものだと思います。
狙ってパースを狂わせる、というのは、例えば絵柄に味わいを出すためにやっていたり、読者を不安にさせるためにやっていたり、ちょっとトリッキーな設定だったりする感じなんじゃないでしょうか。私の「ニシハラさんのこと」では、その辺りを狙うということはまずありません。
しかしながら、狂います。
パースというものは、どういうわけか狂うのです。
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