Tシャツの襟はハサミで切るんだ


皆様にもきっと好きな音楽があると思う。

クラシックやジャズやJ-POPや演歌やK-POPや

あげたらキリがない。

その音楽のおかげで

なんの変哲もないつまらない日が

キラキラ輝いたり

ムカつくあいつのことを考えイライラする日を

スカッとさせてくれたり

死ぬほど辛いことがあった日に

救ってくれたり

本当に偉大だ。頭が上がらない。

足を向けて寝れない。


先日、ありがたいことに

しゃべくり007にまた出させて頂いた。

前回、出させて頂いた時は

私の好きな芸人さんを紹介をしたのだが

今回は好きなバンドマンを紹介させて頂いた。

1位 ドレスコーズ志磨遼平さん

2位 澤竜次さん(黒猫チェルシー)

3位 銀杏BOYZ 峯田さん

4位 ザ50回転ズ ダニーさん

5位 忘れんねえよ 柴田さん


私みたいな豚女が順位をつけるなど

大変おこがましすぎる。申し訳ない。

でもこの方々のお陰で生きれています。

ありがとうございます。

本番、緊張もあり深く語ることが

できなかったので今こうしてnoteに綴ろうと思う

不安なことは文字に起こすとなんだか

熱意が伝わらない気がしてならない。

今回は私が10年間崇拝している

1位の方を書きます。

"志磨 遼平"さん

私が今こうして芸人を続けられているのは

紛れもなくこの方の影響が大きい。

初めて聴いたのは高1で

スーパーのレジ打ちをやっていた時。

学校はつまらないし友達もいないし

部活も入ってないし恋人もいないし

家にも帰りたくないし

目に見える全てのものが敵だと思っていた頃。

家についたらすぐに着替えて

地元の外装が信じられないくらい

オレンジ色のスーパで17-21でバイトして

青春のせの字も無い毎日は霞んでいた。

よく被るバイトの男の子は

いっつも上がる寸前にカールを買っていて

その当時ゴミのような人格の私は

毎回少し恥ずかしそうに

カールを買う男の子にすら腹が立っていた。

たまにはパックンチョも買えよ!!!!


その日はいつも通りレジ打ちをしていて

閉店の30分ほど前、客もまばらで

ただボーッと突っ立っていた時

いつも、愛しているとかアイラブユーとか

どいつもこいつも同じ曲ばっか歌ってんなと

思っていた有線から

とんでもない歌が流れてきた。

声も歌詞も曲も全てが私の心臓を射抜いた。

なんて幸せな歌なんだ!!!


すぐにレシートの裏に

歌詞を書き写してバイト終わりすぐに

携帯で調べた。

その曲の毛皮のマリーズというバンドの

「愛のテーマ」という歌で

翌日学校終わりに吉祥寺のタワレコに行って

「愛のテーマ」が入っているアルバム

ティンパンアレイを購入し

家に帰ってすぐウォークマンに入れて

歌詞カードを見ながら一曲一曲聴いた。

この時の胸の高鳴りは今でも思い出せるくらい

スーパー高鳴っていた。

全てがドンピシャだった。

パズルの最後の1ピースがハマった

あのなんとも言えない幸福感に溢れた。

そこからバイト代を投げ打って

マリーズが出していた過去のアルバム全てと

メンバーが載っている雑誌、グッズなどなど

買い漁った。

授業中も通学中も家でもバイトの帰り道でも

毛皮のマリーズを聴いた。

本当にずっっっっっと聴いていた。

ムカつくあいつをぶっ飛ばしたい時は

「人間不信」を聴いて

同級生の奴らに嘲笑われた時は

「シスターマン」を聴いて

泣きたい時は

「それすらできない」を聴いて

恋がしたい時は

「コミック・ジェネレイション」を聴いて

他にもたっくさんの曲を聴いて

日々を過ごし、ある日

同じクラスにマリーズが好きな同級生を

1人見つけた。

意気投合しそいつとはコンビを組んで

高校3年間ハイスクール漫才にも出た。

完全に志磨さんのおかげで

つまらない私の人生に

色がついていったのだ…!!!


そんなある日、大好きなマリーズが

THE ENDというアルバムを出した。

ティンパンアレイを出してから

数ヶ月後である。

これが毛皮のマリーズ最後のアルバムだったのだ

これをもって解散という私にとっては辛すぎる

悲劇が訪れた。

知ってからたった数ヶ月だろうが

何年だろうがそんなもんは関係ない。

好きな熱量は変わらない自信がある。

とにかく悲しみに明け暮れたが

しっかりと武道館でのラストライブ

“Who Killed Marie?”は

意識朦朧ながらも応募していた。

ラストライブの日まで

THE ENDを聴いて泣くという日々を

繰り返した。

そしてついに2011/12/05。

その日は友達と

学校を休んで午後から物販に並び

なんとも言い難い感情で開演を待った。

私が当選した席は二階だった。

そこから小さく見えるバンドセットが

やけに切なく見えたのを今でも覚えている。

始まって欲しいが始まってほしくない。

しかし志磨さんが歌ったラストワルツのように

いつか終わりが来るのだ。

ライブが始まりふと気付いたら

大号泣しながら隣の知らない人と

手を繋いで上に挙げていた。

スーパー人見知りの私からしたら

今、思うと考えられないけど

あれはロックンロールマジック!!!ってか!

あとから発売されたそのライブのDVDを

今でもたまに観て泣いている。

志磨さん、西くん、ヒロティ、富士山さん

私史上最強のバンド

毛皮のマリーズはこうして幕を下ろした。

誰がマリーズを殺したんだ。

もちろんその後も毎日毎日聴いた。

その数ヶ月後

志磨さんが新しいバンドを組んだ。

その名も「ドレスコーズ」。

こちらは今もソロでやられている。

もう観れないかもしれないと思っていた

志磨さんが新しい形で戻ってきたのだ。

もちろんすぐに買って聴いた。

またこれがかっこいいんだよ。

すぐにまたハートを撃ち抜かれ

ライブにも行きまくった。

ドレスコーズのTV収録の観覧に行き

真っ直ぐと立つ私がカメラに写っていた時は

おっぱいが思ってたより小さくて

びっくりしたなぁ。

画像1


芸人になってからは中々行けていないが

今でも勝負の日の朝は必ず

ドレスコーズのLolitaを聴く。

バシッと気合が入るのよ。


ちょっと自分で書いてて長すぎるし

自のメンヘラが溢れ出てたので

これ以上書くとひかれそうだから

ここらへんでおしまいにします。

ありがとうございました🙇‍♀️

画像2

(私がバイトしていたライブハウスで

私が働く何年も前に

マリーズがライブした時の写真です)

















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