題[新生活ー引越し・初夜ー]
登場人物
新川栄一
白川サクラ
ダンボールを運ぶ新川
新川「ふぅ〜これで最後だな……(自分の荷物を見て)それしても荷物少ねぇな。まぁ、引越し前に断捨離したから少ないんだけど(チラッとサクラの荷物を見て)サクラは…多いよな……たぶん」
新川が、何かしらぼやいていると、扉が開く音がした。
白川「…ただいま〜」
新川「お、おかえり……」
サクラは、洗面所に行き手洗いうがいをしてスタスタとリビングのソファに座りリラックスモードになる。
新川「あのさ、(荷物を指差し)サクラの荷物これだけ?」
白川「え?うん…後は明日ぐらいにここに届くようにしてあるから。今日寝る時の服とかは手持ちで持ってきたから」
新川「えっとここには何を入れたの?」
白川「あぁ〜そん中は日用品とか色々。」
新川「あ、そう何だ。」
白川「何?(ぽけ〜とした顔で)」
新川「いや…すごく多いのかと思ったから」
白川「え?私あんまり物持たないようにしてるから。」
新川「そうなのか…」
白川が、何を思い出して、台所に行く。
白川「これこれ、今晩食べようと思って買った。お蕎麦」
新川「おぉ〜引越しそばじゃん。」
白川「ふん。」
少し時が経ち、夕方になる。どんぶりを持ったサクラが歩いてくる。
白川「できたできた〜〜」
新川「(その後ろから)よし、できた。」
二人は、机に蕎麦を置いて、座る。
白川「よし、食べよ〜う〜」
二人「いただきます。」
ズルズルと食べ始める。
食べてる途中に、新川が話し出す。
新川「あ、そうだ、入り口近い部屋サクラ使って良いよ。」
白川「え?良いの?」
新川「良いよ〜〜俺は、このリビングで寝起きするし」
白川「え〜〜良いの?」
新川「良いよ。」
また、蕎麦をズルズル食べ始める。
少し時間が経ち、サクラが脱衣所から出てくる。
白川「栄ちゃん入ったよ。」
携帯を弄っていた新川が気づく。
新川「あ、うん入ろうかな。」
また少し時間が経ち、
新川は、布団を敷き終わりボッとしている。サクラが話しかける。
白川「ふぁ〜〜寝るね。」
新川「うん、おやすみ〜。」
サクラは、スィーと部屋に歩いていく。その後新川が、常夜灯だけにして布団に入る。
新川「ふぁ〜〜布団気持ち〜」
新川が、ふわっとしているとサクラが、じっと見ている。それに気づく新川
新川「うぉ!ど、どうした?忘れ物?」
白川「(首を振り、少し恥ずかしそうに話しだす)今日
……一緒に寝ていい?」
新川「え⁈…一緒……」
白川「ごめん…やっぱ良いや。(部屋に戻ろうとする。)」
新川「あ、えっと……サクラが良いなら」
白川「え…良い?…」
新川「俺は……別に良いよ。」
白川「良いの?!」
サクラは、嬉しそうに部屋から枕だけ持って新川の布団の中にスゥンと入る。
白川「(布団を被り)へへ…おやすみ。」
新川「(少し戸惑いながら)お、おやすみ。あ、常夜灯消す。」
白川「(布団を被りながら)ん〜どっちでも良い。」
新川「うん、分かった。」
新川は、コントローラーで常夜灯を消して自分も床につく。
白川「(心の内)うぇ〜〜栄ちゃんにどう思われてるんだろ〜変に思われてるかな?」
新川「(心の内)いや〜〜何か……緊張する。え⁈(チラッと見る)サ、サクラがいる。」
白川「(心の内)こんなこと思っちゃうんのは何かあれだけど……クンクン…これが栄ちゃんの匂いか。」
新川「(心の内)う〜〜ん(チラッとサクラの後ろ姿だけを見て)可、可愛い。」
二人はそれぞれ思いながら床につき、長い夜が更けていく。
幕
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?