紅龍

推しが退所した。

もうこのことについて100回ぐらい考えたんだけど、せっかくなら今後のために残しておきたい。だから、書く。

推しを好きになったのは、彼の退所の545日前。つまりだいたい1年半前ぐらい。Jr.に全然詳しくない私が彼をしったのはザ・少年倶楽部in大阪で、彼はその年の春松竹が初現場っていうのもあってあんまり知られているわけじゃなかった。事務所は彼を推したかったけど、彼のことを知っている人はまだまだ関ジュ担でも少ない状況だった、っぽい。この日が8月6日で、確か少年たちが2日か3日に始まったところだった。私が彼の名前をこの当時にTwitterで調べたとき、彼を担当にしている人はすごーく少なくて、少年たちのポスターが発表されたときの「◯◯って誰だよ」っていうツイートがある、ぐらいだった。

ああ、これはチャンスじゃないのか、私は思った。

この夏は、それこそキンプリが訳の分からないほど推されていて、定期的にデビューするんじゃないのか、という噂が流れている頃で。私は当時関ジュに興味をもっていたのもあって、Jr.について考えていたときに、例えば今キンプリがデビューしたとして、私は彼らを「デビュー前から知っている」、世間的に見ればすごく稀有な存在になるんだなあ、と思ったわけだ。全然彼らのことを応援していたわけじゃないけど、キスマイ担もWEST担も新規な私にとって、「デビュー前から知っている」というのは大変な魅力であるように聞こえたのだ。

◯◯くん、絶対売れる。だって、推されてる。私はロクに彼のことを知らないけれど、名前が出てくる順番を見ても、そのクイズコーナーに出ているという事実からも、少なくとも事務所が彼のことをバンバン推すつもりであることは明らかだった。

その子のトークは、結構上手だった。顔はしゅっとしたイケメンで、眉毛を除けばとってもかっこいいと思った。しかも、多分ますます今からかっこよくなるだろう。そして、歌うときに眉毛をしかめる仕草。踊るときの表情。ああ、私の担当さんに似ている。横尾渉さんに似ている。じゃあ簡単だ。私、今日からこの子のこと応援する。

赤名竜乃介。

名前を覚えた。

少年たちに入る日とこの日の間に、一度彼の夢をみた。といっても、彼の名前が、彼の写真の下に貼ってある、というぐらいの何のインパクトもない夢。でも、私は彼の名前をフルネームで覚えている、という事実が結構衝撃的であった。

お友達と少年たちに入る日、初めての松竹座。今日は誰目当てで来たの?とお友達に聞かれ、私は「康二くんと、あとはまあ看守長の龍太くんだよね!!!!(私は看守長担なところがある)あと、赤名竜乃介くん?っていう子がいるんだけど、その子が気になるんだ」と答えたのを覚えている。

幕が開いて、はじめの踊りがあったような気がする。そこで、私は特徴的な踊りと表情をする彼を見つけた。ああ、あれ、赤名くんじゃん。あかなんじゃん。(私は彼のことを、いつからか「あかなん」と呼んでいる)赤チームは彼ばかり見ていた。まだまだ若いなあ、と関西ジャニーズJr.の舞台を見た私は全体を通してうけた印象だった。そのなかでもあかなんは、特に若く感じた。きっと大抜擢なのだろう。なんてったって「赤トリオ」のなかで一番年下だ。

彼の踊りを目で追っている私がいた。あ、思いの外、結構、好きかもしれない。in大阪が放送されて、フォロワさんの一人が言った。「え、せりが言った赤名くんってこの子?たしかに横尾さんに似てるね!せり好きそう〜!」そう、そうなんだよ、他の人に私があかなんのことを好きそう、と認められることは快感だった。彼のことを好きになって、10月あたりのPOTATOさん初登場を祝った。彼はまだ雑誌に初登場するぐらいだったわけだ。

12月、クリパのちびっこdayに全力で入った。赤名くんは平日にはいないのもあって、私は12月20日の日曜日を、ほぼほぼあかなんを見るのに費やした。ファンレターを書いたのもこのときだ。テレポーテーションの赤名くんはかっこよくて、花道で彼はオタクと対話をしていた。一言しゃべる、とかじゃなくて、しゃべっていた。15歳、すごい、やばい。この時の私は、驚くほど冷静に、彼のポテンシャルの高さを評価していたわけだ。

2016年になった。ラッキィ…7で見た彼は、スタンド14列目とかから見た彼はどんなに目の前に来ても埋もれてしまって見づらかった。

ドリステが発表された。彼は、ばーん、と前にいた。5人目ぐらいのポジションだっただろうか。室くんと一緒に、「映画初出演」と言っていたのを覚えている。あかなんすごいな、やっぱりすごいなあ。10歳ぐらい室くんと違うじゃん。

あれ、今調べるのめんどくさいけど、東ジュがたくさんでるなか、赤名くんが関西Jr.から唯一Mステにでたときもあったね。すごいなあ、と思った。

私が推してる子の中で、一番推されてた。横尾さんも濵田くんも、グループ内で積極的に推されている人ではないし、なんなら「干されていた」時期もあった人たちだから、赤名くんを応援するのは純粋に面白かった。

どちらかというと冷めた自分もいるのだ。ああ、やっぱり売れるよね。私結構古参になれるんじゃない?だって私がはまってからだけでも、ファンはだいぶ増えたよね。映画でもっと増えるよ。新規増えろ、あかなん売れるよ。

だってきっとこんな文章書いてるのも、あかなんにはまった日程までがっつり覚えているのも、私がオタクマウンティング大好きだからだ。

私には夢があったのだ。私はいつかきっとジャニオタもゆるおたになるだろう。でもその時まできっとあかなんはいる。なんならいつか東京へ行くのでは?と思っていた。Mステのときはいよいよきたか!と思ったぐらいだ。私は「2015年から赤名くんを応援しているオタク」になってみたかったのだ。磨かれ始めたダイヤモンドの原石にいちはやく目をつけるバイヤーオタクになれたと思っていたのだ。

2016年夏、私にある変化が起こる。関西ジャニーズJr.に、「推し」という言葉だけで片付けられないぐらい好きな子ができてしまった。ファンレター芸人となった夏は、あかなんにもいつもよりたくさんファンレターを書いた。誕生日にはもちろん、16歳おめでとう。と書いた。

ANOTHERで見た赤名くんは新しい髪型になっていて、賛否両論だけど短髪大好きお化けの私からするとあかなんが男の子から男になった〜〜〜〜!!!という印象で、私は大好きです!!!とファンレターに書いたのを覚えている。フォトセだって買った。ペンライトは赤名くんがでてるときには赤に変えるのがマイルールだから、赤のペンライトを振っていたら、Come on a my Houseで一瞬目があって笑ってもらった気がしたんだ。

ANOTHERのあかなんは演技がうまくなってた。本当にすごく演技が上手になっていた。去年とは段違いだった。正直いって昨年のあかなんの演技はんん〜〜〜という感じだったから、とってもうまくなっていてすごいなあ、うざいなあ(本人が腹立つ役なのでイラッとしてください、と言っていた)、いらっとするなあ、と思わされた。

でもでも同時に、だんだん関ジュのなかに「ただの推し」じゃない子ができてしまった私は、関西ジャニーズJr.総推し制度に口だけで移行した。全員を推し!と言い切った。でもでもやっぱり康二くん、龍太くん、あかなん、今江くん、を四つ巴として推していくことにしたのだ。

ジャニフワin博多。あかなんはいなかった。まあまだ16歳だし。めっちゃ若いし。自分の過去ツイートを見たら、Jr.名義を(本当はだめだとかいうツッコミはともかく)4名義作りたい、赤名室向井今江、全員に平等にお金を落としたい、と呟いていた。私は誰か一人を選ぶのが怖くて、心のなかではほとんど決まっていたんだけれど、そこから逃げ続けていたわけだ。

ジャニフワin梅芸であかなんのフォトセがでたのに、今江くんのフォトセは出なかった。私はあかなんのフォトセのイケメンさにキレていて、「あかなんのフォトセ買いたいけど私はもっと貢ぎたい人を見つけちゃったからあかなんには20万溶かせないのごめんね;;;」なーんて、冗談半分で、今江くんのことをどれだけ好きか書くために、彼をいってしまえば、囮として使ってしまったのだ。

 これについては、彼の退所の噂が出てからたくさん、たくさん考えた。「じゃあここでこの20万、彼のフォトセとステフォに使ってたら、彼はやめなかったのか?」単純にいうと、多分きっとそんなことなんてない。でも、やっぱり思うんだよ。そこに私は彼のフォトセを1セット多く買う余裕があったよね?って。

そして私は11月23日に好きなタレントを今江大地くんに変えて、12月24日に今江大地くんを担当にした。クリパでも赤名くんのフォトセは買ったし、ファンレターは書いてる。12月21日の朝に書いたファンレター、午前中に投函したファンレターが、私の彼への最後のファンレターだ。その日は朝から15通ぐらいファンレターを書いていて、慌ただしすぎてファンレターの写真を撮る暇がなかった。だから私は、最後に彼にかけた言葉を覚えていないのだ。多分きっとクリパかっこよかったです、ドラムも(多分特に象を褒めたと思う)最高でした、メリークリスマス!ぐらいのものかなあ。あかなんがバンドのポジに「下ろされている」ことは薄々感じていて、赤トリオの中でも小島くんがセンターをつとめることが増えたりしていた。

12月25日、クリパの千穐楽で彼は泣いた、らしい。号泣した、らしい。

私はその噂を聞いて、ドームに向かう途中電車の中で、ドームについて、みんながこそこそと「赤名が…」「赤名が…」となっている空気が大っきらいで。私は割と噂を聞くのが嫌いだ、というか一切遮断してしまう、自分の目で見たものしか信じられないから、とりあえず今日のバックのあかなんを見てみようと思った。

Sexy Summerで雪が降るあかなんは、いつもどおり踊っているように見えた。まあ???私の「いつもどおり」なんて世の中の「今日◯◯くん調子悪そうだったね〜〜〜><」とか言ってる大手ツイッターレポ垢さんに比べると確認力不足なのでその日もなんかあったのかもしれないけれど、私ゃしらん(笑)私の大好きな笑顔だったし、ちょけてもいたし、眉毛をしかめた歌い方は大好きだったし。あ〜なんだ、やめないじゃん。そう、それが私が彼を見た結論だったの。

この結論が間違ってたことも、結局オタクとしてショックだったわけだ。あと、私は「もし万が一あかなんはやめたとしても、彼とはまたどこかで会える」ということを、地下鉄で言った。やめないという大前提をもとで、そういった。これには理由があって。あかなんはこの事務所に来る前に別の事務所でお仕事をしていた、というのを聞いたことがあったから、彼はそう簡単に表舞台を去る人間じゃないと思っていた(し今も思っている)のだ。

でも、なんだかんだ結局退所という噂がきたときに、「やめたとしてもどこかで会える」とかほざいてた自分の浅はかさに頭を抱えた。え、自分バカなの?いつ会えるかわからないんだよ、それこそ私は強くまた会えると思っているけどもしかしたら初恋の男の子ぐらい一生会えずにあの素敵なお顔を忘れてしまうかもしれないんだよ???

それこそ私は今でも、いつかどこかで絶対会えると思っているだけで、でも彼をどこかで見られたときは、それは彼が本当に退所した、ということの身を持った証明になってしまうわけで。私が結局彼にまた会えたときに彼に対してどういう反応をするのかなんてわからないけど。

なんだろうな〜私は勝手にファンとアイドルとしての正しい距離を彼との間ではほとんど唯一取れていたような気がしていて、たとえば彼は俳優になったら絶対売れるし、そしたら結局松竹座とかよりはあえなくなってしまうわけで、彼が〜〜〜なんだろうなあ〜〜〜〜彼はアイドルとして天才だったと思うんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!

彼がやめた、と聞いたとき、じわじわボディブローのようにその言葉は効いてきた。いつのタイミングでもなく、私が今江くんを担当にしたときに時を同じくしてあかなんが、同じく推していたJr.がやめてしまう、という事実は、2015年3月の、「こーじが好きだ、彼にやめてもらっては困る、やばい、彼にファンレター書いておこう」のときよりもずっとずっとずっとずっと、私のことを傷つけた。というか、自分が勝手に傷ついた。

私は今江くんを担当として応援することにきめて、それによって関西ジャニーズJr.の私の推しのなかに確実な四つ巴でない序列ができた。今江くんを担当にするときも、私は鍵のアカウントでぐちぐちと「結局やめたときに一番悲しめるのは担当」という話をしていたんだけど、あらあらこれが巨大ブーメラン、担当じゃない私がここで嘆き悲しんだところで、「担当が退所しました」とブログを更新している人たちのタイトルの影に見え隠れする「(お前らは黙っとけよ)」感、私が勝手に感じてるんだけどすごい怖い。

私は今江くんを見るのに必死すぎて、一話まるまるまいジャニを見たのに当時は「赤名くんがスタジオにいない」ということにも気づかないで、その時は罪悪感で押しつぶされていて。推しがスタジオにいないって気づかないって何事…結局他のオタクと比べて自分が悲しんでいるだけなんだけど、スタジオに推しがいないって気づかないってなかなかのことじゃん。自分推しとかいいながら見てないじゃん、って思ったし。

だって彼が一番やめそうになかったのだ。だからこそショックなのだとも思ったし、同時に他の子がやめたら平気なのか、いやそんなことはない、自分はそんなにドライで割り切った応援の仕方をしているのか?というか、あかなんに対して自分はバイヤーみたいな見方をしているんじゃないのか、純粋な愛情といえるのか、いやオタクなんて好き勝手な生き方していいわけだしそんな純粋に応援しようと斜に構えてようと自由なはずなのだけれど、でも結局そういったオタク一人の金の落とし方が未来を変えたかもしれないわけで、結局未来のことはどんな誰も絶対なんてありえないんだけど〜〜〜〜う〜〜〜〜ん終わってから「なんかできたんじゃ」っていうのは簡単なんだけどさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…

手元に彼のフォトセがここ半年ぐらいで3セットあって、それはなんかあかなんのビジュが最近神レベルにかっこよかったっていうのもあるんだけど、SMAPやシャララとJr.を真剣に応援しはじめたあたりから「運営は金を落としてしか分かってもらえない」ということをひしひしと感じていて、私はあかなんのフォトセを買い続けていたわけなんだけど、え?これ辞めジュのフォトセなの?イケメンだけど?16歳だけど?ウソでしょ???私辞めジュのフォトセ持ってるオタクになったの?!急に!?びっくりすぎ〜〜〜〜〜〜〜(泣)

なんかだから逆に金で殴っても言うこと聞いてくれないんなら金で殴れない運営はどうすりゃいいんだよ!!!!今よく考えたら「赤名くんのフォトセットください」って言えることってものすんごい幸せなんだよ、私の20万まだ私のとなりで寝てるんだよ!!!今江くん◯◯セットくださいっていう日をかわりにまってるんだよ〜〜〜!!!!赤名くんの屍を超えてくれ〜〜〜〜〜〜!!!!赤名くんしんでないけど〜〜〜〜!!!Jr.ってやめるとほんと「◯◯だったよね…」「◯◯だったね…」って死んだみたいな扱いになるよね!?私はそれも嫌いです(自分でやっといてあれだけど)

それと何が複雑だったって、私にはもうJr.に担当がいて、あと推しがいて、このあかなん退所疑惑がでたときにJr.の担当くんに仕事がきまって、推しにも仕事が決まったの。私はそれが嬉しくてはしゃいでて、「あーでもあかなんいないんだ…」って躁鬱になるんだけど、結局それって他の人から見たらわがままなんじゃないか、というか、その「お前担当と推しに仕事決まってるんだから一人推しやめたぐらいで凹むなよ」みたいな話になってくると思うんだけどそういう問題じゃないの!!!私の他の推しと担当に仕事がきまろうと好きな人がやめそうなら寂しいんだよ!!!!!!!!

まあ纏めると

☆実際にやめたときに、その前の彼をみて「彼はやめない」と判断した、自分の判断が間違っていた、というショック

☆私が他の人を応援しはじめたことによって、彼への熱量が減ったことを正面切って否定できない、という弱気

☆寂しさ

って感じで。

あとさ、やっぱ「やめた」かもしれない、って言いにくいじゃん?ってか私はちょっとまだ認められてない、だって寂しいでしょ?だって噂は12月ぐらいからあったけど私は全然認めてなくて、春のポスターが出てもあかなんは普通にToday's Jr.のプロフにいて、二、三日たっても元気そうだったから、「え?これガチでインフルで休んだだけじゃない?」って元気になってたのに!??!?!なってたのに!?!??!?1月29日(日)締めってこと?!そりゃーないよ!!!!!!!!!!

なんかやめそうな空気をつくる、という保険をかけるのもいやだし、かといってずーっと「やめないやめないやめてない」っていうのも自分でやってても見ててもしんどいし痛々しいし、そのちょうどいい諦め方、というか、いつになったら完璧に立ち直れるのかわからないし、逆に私が完璧に立ち直れちゃって、他の人が完璧に立ち直れていなかったら私はその人よりあかなんへの愛情がなかったの?ってきっとそんなわけないんだけど、どうしてもそう思われるのが嫌で引きずるが勝ちコンテストみたいになっちゃってるんだけど(私のオタクマウンティングが勝手にそうさせてる)、でもほんとはこう〜これって辞めジュ的にこういう記事とかいらないだろうな〜と思うし…いや君のためじゃなくて圧到的自己満足のためと身辺整理のためかいてるんだけどね…難しいよねオタク…

今までやめたこと・終わったことを認められない人、をちょっといい加減にしなよ〜もうやめたでしょうよ〜、っていう気持ちで見ていたこともあったんだけど、いざその立場になってみると、やっぱり周りに好きな人とかもいると普通に「はい終わり!!!推しやめました!!!解散!!!」なんて言えない。やめたなんて思えないよね?だってもしやめてないとして、やめるかもしれない、やめた、なんて聞かれたら寂しいでしょ?あとその「やめるかもしれない」っていう前提ってクソだと思う(昨年末の某国民的浮気相手の噂もあったぐらいだし)から、私は逆にクリスマスに「え〜絶対やめない大丈夫〜」っていう自分の判断が間違っていたことに悶々とすると同時に、気づかずに彼がここを去れたならそれ以上にアイドルとして正解ってないと思うんだよな…。「やめるかもしれない」という前提って必ずしも色眼鏡的なものにつながるし、やっぱり「やめるかもしれない」って見るより「今日も100点」っていう気持ちで見たほうが絶対楽しいしオタクの気分的にも楽だ。

今雑誌を読んでも信じられない。そこには私の知っている、かっこいい6つ下のアイドルのあかなんがいて、この雑誌の流通が終わってしまう頃には本当に彼が「いなくなってしまう」ことが、ちょっと信じられない。雑誌には取材〜誌面までのラグがあるから、彼はバク転をこれからも頑張る、とか、クリパでバンドの4人だけやっている曲は特に自慢だ、とか、これからはツッコミもやってみたい、とか、現在進行形未来形の夢をたくさん語っていて、それでも読んでいる私は「じゃあなんで今いないの」と嘆くことしかできない。オタクっていうのはエゴにまみれた生き物だから、彼らが優しいウソをついたってそれを信じることしかできなくて、だからいやだいやだいいながら「なんで?!?!?」ってキレることしかできないんだよなあ。

クリパで関ジャニ∞さんの「象」という歌を、あかなん含んだバンドの4人組はやっていた。これは唯一彼ら4人だけでやっているバンド曲で、その歌の歌詞が以下のようなものだ。「そう今でも段々僕ら強くなってく 案外どんな夢も叶えられるよ その手で掴み取れ!幸せがある!」汗だくで彼らが4人だけで、メインの歌唱のバックとしてではなく、彼らが主体のパフォーマンスとしてこの歌をやっている空間が大好きだった。お互いがお互いとアイコンタクトをとって、この歌を歌っている空間は、「強い」という形容詞が最高に似合っていて。16歳から20歳までの男の子たちがギターとベースとキーボードと、ドラムをかき鳴らして叩いて作りだす空間はJr.というもののエモさとかを全て内包していて、本当に強くなりそうだったんだよ………。これを全部過去形で言わなきゃいけない寂しさ。

じゃあ後悔してるか?どうしても人間だから少しの後悔はあるんだよ。フォトセもう一セット買えたんじゃない?とか。でも、私はペンラも振ったし、声も出したし、ある程度のお金は落としていたんだよね。なんかそれって逆に少し心が楽だな、と思った。むしろ例えば、TLで「あ〜好きだったのに〜」って言ってるそこのあなた、多分そこのあなたのほうがしんどい。私ほんとにテンションのアップダウンが激しくて、特に月曜日の夜とか最初はそういう、「あ〜好きだった〜」ぐらいの層の人たちに「金も落としてねえのにグチグチうっせえな!!!!」とか思ってたし現にミュートもしてたんだけど(ごめんなさい)、なんかなんだろう、退所って儀式じゃないですか退所したら絶対なんか一言、みたいな空気ジャニオタ内であるじゃないっすか。私はとーまてぃんのときに軽率にそれこそ「寂しい」とかつぶやいてた、Jr.のことなんて当時ほとんどなーんにもしらなかったオタクで、でもじゃあその人達に悪気があるかってないんだよ。だから自分冷静になって。そこから新たな、「ああじゃあ私の今の推しにたいしてもっと向きあってみるべきかな」ってなるオタクがいるんですよ。はいそうです2015年3月の私がそれです。だから屍踏み越えて…いや赤名くん死んでないけど!!!(2回目)

そういう人たちが新たなJr.界隈をつくっていくんだよ…だからね、その(特にアクションは起こしていなかったけど)「あ〜好きだった」って思った人たちはね、本当に今遅くないから、その好きだと思う人たちのフォトセをちょっと盛れてなくても買ってほしい。800円高いよね、分かる。じゃあ他の人目当てで買った雑誌にちょっと気になるJr.くんがいたら、たとえばはがきで関西Jr.もよかったよ、って書くとか、そういう小さなことからコツコツと……。

どうしてもオタクとしてキレちゃうと「はい!!!今ここでTLで『寂しい〜』とか『いい子だったんだろうなあ〜』とか『ちびだと一番気になってた〜』とかいってたみんなが800円ずつフォトセ買ったら何セットになりましたか?!?!ざっと見渡しただけで私がミュートした人◯人います!800×◯で赤名くんの売上+◯セット!これ結構違うよね?!」ってなっちゃうんだけど押し付けオタクって嫌われるから私はこれをしょーもないノートの片隅にぐちぐちぐちぐち書いてる。金はあとからなんとかなるけどね、後悔はしてもどうにもならないんだよ。

またクリパのセトリの話に戻るんだけど、関ジャニ∞さんの「二人の花」っていう歌があって。推しの龍太くんがメインで歌っててバックであかなんがおどってる歌だったんだけど、本当にかっこよかったの。龍太くんの高音とダンス、そしてあかなんの黒い衣装で繰り出されるダンス。歌詞が別れたカップル?についてなんだけど、いざオタクになってみると辞めジュとファンの歌にしか聞こえない。特にこの歌は今週まいジャニでやっていて、あかなんがいないのにまるで最初からいなかったかのようになんの滞りもなく進んでいくパフォーマンスを見てその歌詞をみていたら悲しくなってまいジャニの二人の花が見られなくなってしまった。(多分そのうち龍太くんがかっこよすぎて観念してみる)

今日カラオケでその歌をお友達が歌って、それ以外にもたくさんクリパの、あかなんがドラムやダンサーとして参加していた歌を歌ってくれて、その歌たちを聞くだけでも泣きそうになっている私がいた。「え?これらの歌を私はこれからこの先ずっと悲しい気分で聞くの?」って思ったぐらい。今、全てを異常に彼につなぎとめて考えてしまっている自信はあるし、それってとっても後出しジャンケンというか、今更そんなことしてもどうしようもないぜ感はあるんだけれども、それがやめられなくなってしまっている。それがもはや苦しい。

夢が思考直結型の人だから、かれこれ3日ぐらいはあかなんの夢を見て朝起きてて。朝起きる、時間の確認、今日何するんだっけ〜…で、ここらへんで「ああ、私の好きな子いないんだ」って、好きな子がいない世界が更新されていってるの、それを毎朝朝起きてから30秒ぐらいで実感して、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ世界の彩度が低くなるんだよな。

なんか何がいいたいかわからなくなったから解散!!!多分追記とかはいるよこれ!数ヶ月かけてかたちにしていくよ〜!〜!!!!

サポートいただけるよう精一杯精進してまいります!ご興味がありましたら…ぜひ!