マガジンのカバー画像

フィールドレポート

72
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

Field report 25.Feb.2022

 等圧線の間隔は広がっていましたが、依然冬型の気圧配置でした。ニセコモイワでは、雪は若干重めでしたが素晴らしいパウダースノーを本日も満喫できました。特に森の中の雪は良かったです。以上が良い報告! 

 雪が舞っていて比較的穏やかな天気の一日でしたが、西側 標高800m以上は別世界で、西寄りの強風(max.20m/s)と視界不良の一日でした。風下側(Lee)ではウィンドスラブの吹き溜まりの発達、雪庇

もっとみる

Field report 11.Feb.2022

昨日快晴の一日、そして放射冷却によって、本日フレッシュな北向きの斜面では美しい表面霜が見られました。表面霜は見ていても美しく、滑ってもシャラシャラと軽く不思議な感触で、パウダースノー、フィルムクラストとはまた違った、素晴らしさがあります。しかしこの素晴らしく良い表面霜も、その上に新たな降雪によって雪が載ると、危険な弱層となってしまう事もあります。この表面霜の不安定な層は、低気温が続いたりする気象状

もっとみる

Field report 10.Feb.2022

朝の雪は軽く深く良かったです。斜度35度以上の急斜面@標高1,000m以上では、wind slabの影響が少なくても、日射と気温の上昇、放射冷却による気温の逆転によって、雪の結晶どうしが結合する時間帯を考えたり、「悪天候の後の快晴の日はどこかにトラップがあるからなぁ?!」などと考えながら、少しだけ慎重に行動しました。

Field report 5.Feb.2022



降雪量が多い為に森の木の枝には、スノーボールという大きな雪の塊が載っています。風の影響が比較的少ない、森の中の雪は比較的軽くて良いのですが、このスノーボールが落ちると衝撃で結晶同士がくっついて、雪質は一変します。また大きく硬いスノーボールが雪面付近に埋没している可能性もあり、滑走時に突っ込んで引っ掛かると怪我にも繋がりますので、ツリーランの際は木にぶつからない事は大前提、スノーボールの事も頭

もっとみる