20200914 カレーゼミ①

9月14日のゼミで、ついに(!)みんなにカレーを食べてもらいました。楽しみではありつつも、自分だけで作ったカレーをみんなに学校で食べてもらうという緊張感や責任感がありました。このご時世というのもあり、このカレーゼミでコロナのクラスターとなってしまったら…とか思っちゃって結構不安が募ります。

今回のラインナップはこちらです。

・2種類のドライカレー(スパイスで作ったものと市販のカレールーで作ったもの)
ドライカレーにしたのはリクエストより。スパイスで作るカレーの違いを比較して知ってもらうためにも2種類用意しました。
・スパイスご飯
家で炊いた時に、炊き上がり15分前くらいからとてもいい匂いがしてきてとてもワクワクしたことがありました。それを体験してもらいたく学校でリアルタイムで炊きます。
・付け合わせ(キャベツのアチャール)
以前にカレー屋さんで食べたアチャールにとても感動し、カレーの楽しみ方の幅がさらに広がりました。こちらもそんな体験をして欲しくて用意しました。今回は私が初めてかつよく家で作るアチャールを作りました。

ゼミに参加してくれる方々が普段どれくらいスパイスカレーに馴染みがあるのか、各々がこのゼミでどう感じてくれるかを知るためにアンケートも準備。

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では、今回のカレー作りを振り返っていきます。

<買い出し>

バイトが21時半までだったので、買い出しで終電が逃さないように&当日慌てないように事前に買うものをバイトはしご中にリストアップしておきました。(私にしては珍しい) 
人数に対する材料の量の確認やみんなに食べてもらうからなるべく失敗しないように、家にあるレシピを見返したりネットでサーチして必要なものをざっくり把握。肉だけだと見栄え的に寂しいかな…、そういえば実家のキーマカレーはにんじんとピーマンが入ってた気がするな…と思い出して肉だけでなくピーマンとにんじんも入れることにしました。「ドライカレー」と「キーマカレー」の違いとは?と気になりだして調べてみたり、作る身としてこの違いをはっきりしたいです。

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ざっくりと、こんな感じか!と頭の中で解釈しまして。
以前、東京の喫茶店でドライカレーを注文したことがありました。キーマカレーみたいなのが出てくると思っていたらカレーチャーハン的なドライカレーが出てきてちょっとびっくりしたことを思い出しました。(写真を探したらちょうど1年前くらいでした)
なるほど!こういうドライカレーもあるのかとギャップを感じました。これはこれでとても美味しかったので今年の学祭で個人的に作りたいなーて想像モクモクしていたり。(結果叶わずですが)

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話は脱線してしまいましたが、カレ研で作る量の感覚を思い出しながら「8人だから4人分を半分ずつにしてルーとスパイスと…」と頭の中で計算して買う量を決めました。

買うものリスト
・玉ねぎ2つ
・野菜 ピーマン にんじん 
・トマト缶
・キャベツ(アチャール用)
・ひき肉(牛か豚)200-400
・トマト缶
・ヨーグルト
・カレールー
・お皿とスプーン
・手袋(コロナ対策)

21時でバイトが上がれたのでラッキー、帰りにマックスバリューに寄ってお買い物。
買い物リストを上から順調にゲット(ついでに卵も)。
買い出し最大の山場はカレールーコーナーに立ち寄った時。久しくカレールーを買っていなかったのでどのルーがいいのか迷いました。小さいルーは売ってないかな〜(なかった)とかルーの種類って結構多いなとか、どれだったら美味いカレーが出来るかな〜とか思いを巡らせ。悩んだからキーマカレーの素をチェックしたり(これを使ったら負け感を感じてしまう。粉末タイプであったのと粉だったら家にあるスパイスで組み合わせたいと思ったり)。とりあえず値段が安い「こくまろカレー」と「とろけるカレー」というものの2択に絞り、結局安さで「とろけるカレー」を選びました。甘口・中辛・辛口とありましたが辛いの苦手な子がいるかもしれないし、けど辛いカレーを食べたい子もいるかもしれないし、で無難な中辛にしました。
マックスバリューはスプーンと手袋が売ってなくて、「ツルハに寄ればよかった…」とちょっと後悔しながらお買い上げ。ただ、まだ時間があったので結局ツルハに寄り道。スプーンはあったけど手袋がなかなか見つからず、閉店あと10分くらいだったけど店内徘徊。結局店員さんに聞いたら売り切れだったのことで、手袋は諦めました。
無事に終電にも間に合い、(寝坊するかもしれないから)今日の夜作って寝るか、(作る体力が無いから)明日の朝作るかを脳内格闘して結局明日の朝作るが勝利したので、家ついて一息ついて寝てしまいました。明日絶対寝坊しないぞ…!と

<カレー作り>

大事な時の早起きは得意なので無事に目標の時間に起きました。(4:30…)眠らないように布団の中で格闘して30分くらい経って起き、お腹空いたな〜…と思いながらシャワーも浴びていよいよ作り始めます!
(この時点で6:30くらい)キッチンもアルコール消毒をし、コロナ対策は万全に…
ドライカレーはスパイスとルー以外は全く同じ材料で、同時進行で作ります。

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今回使うもの(+スパイス)

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まずは玉ねぎをみじん切りします。みじん切りするだけで15分くらいかかってました。フードプロセッサー欲しい〜…と思いながらみじん切ります。

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にんにくと生姜をすりおろします。チェックしたレシピがどれもすりおろしだったのですりおろしました。にんにくと同じくらいの大きさに切って生姜を使おうと思うのですが、つい多くなってしまいます。個人的には生姜が好きなので多めでいいかと思いながらすりおろします。

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ホールスパイスを準備します。今回入れたのはこちら↓

・ブラウンマスタードシード 小さじ1/2
・クミンシード 小さじ1/2
・クローブ 3粒
・カルダモン 5粒

レシピ本に載っていたスパイスを参考にしました。砂川に行った時に頂いたブラウンマスタードシードを初めて使いました。クミンシード・クローブ・カルダモンは普段から使っています。スパイスを沢山入れると本格的に作っている気分になれます。スパイスカレー作ってんな〜って。

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同時進行で2つのカレーを作っていきます。経験上マスタードシードがハネやすいのでスパイスの方を鍋で、ルーの方をフライパンで作ります。

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玉ねぎ&にんにくと生姜を入れて炒めます。

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炒める時はあまり動かすな!なんて言われたことがありますが、それを利用してこの合間にピーマンとにんじんを切ります。ドライカレーに合いそうな大きさにと考えたら、細かめに角切りするのが最適だと思い切って半分に分けます。

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だいたいここら辺で15分くらい。色も変わってきて焦げないように時々様子を見ながら炒め続けます。スパイスの方はスパイスを入れているせいか香りが強く感じます(スパイスと玉ねぎが混ざった香り)。ここでも2つの変化を感じられて楽しくなってきました。

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スパイスの方はこんな感じです(今思えば、カレ研時代のバターチキンカレーに使ったスパイスとかなり近いかも)

スタメンスパイス(必ず使うスパイス)
・ターメリック
・クミン
・コリアンダー
気分でスパイス
・チリパウダー
・オールスパイス
・カルダモン(ほぼスタメン、私一押しスパイス)
・フェネグリーク

どんなスパイスを使おうか考える時は匂いを嗅いで、その日の気分で入れることが多いです。新入りのスパイスを使ってみたり…とか。今回はレシピを見ていたのでそれを参考にしました。

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ルーは2かけ使い、細かく刻みました。入れた時に溶けやすくするためです。

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なんだかんだ30分くらい炒めていた玉ねぎはだいぶ飴色になってきました。
ルーとスパイスの違いをはっきりさせるために、スパイス→ルーの玉ねぎを触る時は木べらを洗い流すと徹底しました(これがはっきり効果が出ているかが分かりませんが)。火加減にムラがあったのか、右の方が色が濃い気がします。

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トマト缶を半分ずつ入れて水分を飛ばしながら炒めます。いつもここですごく美味しそうです。

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ひき肉→ヨーグルト→野菜を入れます。ここまでは香りは違えど見た目の変化は特に無し。

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ここでルーとスパイスをそれぞれ投入。普段はスパイスは玉ねぎを炒めた段階またはトマトを入れた後で入れるのですが、ルーを入れるタイミングと合わせたくて後半に入れました。

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少し水を入れて煮込みます。

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見た目の違いが出たことでより比較しやすくなったな…と少しホッとしたり(全く同じ感じになったらどうしようと焦り)。匂いも全然違く、見た目も思ったより変化が大きくて驚き。ここで味見をしてみましたが全然違くて密かにガッツポーズ。
ルーの方を味見した時、味のインパクトが大きくてルーに感動。これで味がキマる凄さに「ルーってすげえ〜!」と新たな発見をしました。ルーの方はもう味が決まったので、仕上げに加えようと思った塩を加えずに完成。すごい発明品だ… 
スパイスの方は味が薄かったので塩やガラムマサラを入れて味を調整。みんなに食べてもらうのでかなり悩みます。自分だけならもっと適当に「こんな感じでいいか〜」と完結するのですが、人に食べてもらうとなると「もっと濃い方がいいかな」「これみんなの口に合うかな」「美味しいって思ってくれるかな」など様々な思いを巡らせます。食べてもらうからには美味しい!て思ってもらいたいし、レシピを参考にしているけど、何かと似ている味とも思われたくないな、とか思ったり。楽しみ!と思ってくれているならその期待に答えたい!(よく言えば超えたい!)と理想を求めがち。
どっちも個人的には美味しく出来(スパイスの方はちょっとしょっぱくなったかな…と思ったりもしましたが)、お腹も空いていたのでパクパク食べてしまいそうでしたがここは我慢。
作ってみて感じたこととして、
ルーは直線的に「味が決まる」、スパイスはくねくねしながら(曲線的に)「味を決める」 こんな感じがしました。
味見しながら味を決める時って、お土産選びやプレゼント選びをする感覚に近い気がしました。これは人に食べてもらうからそう思ったのかもしれない?
あとは、責任感の違いです。もっといい言葉があるとは思いますが、一人で全てを作ると重圧を感じるというか、人と作ったりカレ研の時は一緒に作っている人たちにも責任感が分散されるのでちょっと気が楽というか。一人だと自分はこれで正解だと思っているけどみんなに食べてもらう時点で「これで合ってる?」という答え合わせをしている感じ。人と作ったりカレ研の時は適宜人と確かめあいながら(みんなにとっての)答え合わせをしているので、これはみんなの正解として自信が持てる感じがします。なんせやっぱり自分の味には自信を持てませんね…経験を重ねれば自分の味に自信を持てるのかもしれないけど。

ドライカレーはこんな感じで完成させて、キャベツのアチャール作りに。

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こんな感じでキャベツをザクザク切って

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クミンシードとマスタードシードを入れて

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サッと炒めてちょっと蒸してから、コリアンダー・塩・レモン汁・酢で味付けをしました。
本当は一日くらい置いといた方が美味しいのかもしれません。ピクルスっぽさを出したかったので、酢とレモン汁をちょっと多めに入れました。

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暗いですが、スパイスご飯の材料です。

・クローブ(粒)
・カルダモン(粒)
・シナモンスティック
・ローレル
・ブラックペッパー(粒)
・クミンシード
・ターメリック
・バター
・塩

バイト先がご飯に入れているスパイスを盗み見しながら、クミンシードラバーなのでそれも足します。この時点で味見が出来ないので、出来上がってからのお楽しみ。このまま学校に持って行きます。

<カレーゼミ>

いよいよカレーゼミ。期待と不安を抱えながら学校に行きます。いい感じの時間にご飯を炊くことも出来、ゼミの順番も私の番に。

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まずは食べる前にみんなにアンケートを書いてもらいました。用意したカレーたちを見て写真を撮ってくれるのは、何だかカレ研を思い出しちょっと嬉しくなりました。

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ターメリックを入れすぎたか、前に自宅で作った時よりも黄色くなりました。炊飯器を開けるとフワッとスパイスの匂いが香ってくるとワクワクしてきます。

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4年生のみなさまに盛り付けを手伝ってもらい、ドライあいがけカレーが出来ました。みんなパシャパシャ撮ってくれたの嬉しい。
(また脱線ですが)就活で特技を話す際に、(特技はソフトクリームを巻くこと)よく巻いたソフトを写真撮ってくれるとやりがいを感じると言っていました。
自分が生み出したものを写真に撮られるって一つの承認欲求を満たすことなんだろうなと思います。認められた気がして自信がつきます。ただ、カレーは自分で味を作っているので口に入らないとまだ分からないという点では写真を撮ってくれただけでまだ不安が無くならず。

みんなに食べてもらって、「美味しい」と思ってくれると「作ってよかった〜!」と自信がつきました。人に喜んでもらえたり認められることで生きる実感(ちょっと言い過ぎ)を得ているので…。ご飯もおかわりしてくれてとても嬉しかったです。自信を持って卒研に取り組めそうです。
食べるだけでは分からないカレーの良さもあるので今度はみんなで作って食べたいな…という欲も湧いてきました。

実際に食べ比べるとルーとスパイスの違いはかなり大きく、ルーは一口でガツンと来るけど平面的、スパイスはジワジワと余韻が残り立体的な印象を抱きました。ルーは一発屋でスパイスは細々と長続きしているみたいな。もっといい例え方がある気がする。「スパイスの方は食べていくうちに色んな味がしてくる」とのことでスパイスカレーの面白さを少し感じ取ってもらえたなと思います。

食べ終わった後もアンケートを書いてもらい、片付けをしてカレーゼミの幕は閉じました。

では、振り返っていきましょう!といきたいところですが、めちゃくちゃ長くなってしまったので、振り返りは次の記事で書くとします。


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