金曜#2 物語シリーズという青春について

ポテトって揚げたてであればあるほど美味しいから、上げる前のほうがおいしい可能性もありますね。どうも金曜担当です。
本日紹介するのは物語シリーズ。実はつい先ほど、公開初日の傷物語を見てきた。だからというわけではないが、本日の投稿文では私の物語シリーズについての愛を少しだけ語らせていただく。

物語シリーズとは一言で言えば「阿良々木暦の青春とその終わり」をテーマにした作品である。阿良々木暦の青春とは少し外れた花物語という作品も存在するが、あれはあれで阿良々木君の青春が残した遺産に翻弄される神原駿河に焦点を当てているので、的外れな評価ではない気がする。
私がこの作品に出合ったのは中学2年生の頃であった。当時の私はアニメという文化に触れ始めた年頃で、友人の勧めとOPテーマの「君の知らない物語」に惹かれて化物語を見始めた。当時の私はこの作品のストーリーというよりは映像の見せ方に魅せられ、今では各シリーズを少なくとも3回ずつは視聴している。
物語シリーズは主人公の阿良々木暦とその周囲の少女が怪異と呼ばれる妖怪変化に行き会い様々な出会いと別れの中で成長していく作品である。
なにぶんすべて見ようとすると長い時間がかかるので、ファーストシーズンの中で私のおすすめと注目してほしい点について少しだけ書こうと思う。

「化物語」
ファーストシーズンと呼ばれる無印版化物語は文句なしに名アニメと言って過言でないと思う。このシーズンの魅力は何といっても各ヒロインのキャラクターだろう。ここまで多くのヒロインがいてキャラに被りがないアニメというのはなかなか存在しないだろう。私のお気に入りのキャラは戦場ヶ原ひたぎなのだが、彼女の告白シーンは何度見てもトキメキを隠せない。今も思い出しトキメキしているくらいである。
これを見るときに注目してほしいのは羽川翼の恋心である。後続の傷物語や猫物語を見るまでは彼女の不憫さはわからないのだが、それでも彼女のストレスをともに感じて欲しい。そしてセカンドシーズンの猫物語白に向かってほしい。

「偽物語 かれんビー」
偽物語はファーストシーズンの締めの作品であり、その中でも阿良々木暦の妹である阿良々木火憐に焦点をあてたかれんビーは私の人生におけるバイブルの一つである。好きなセリフを二つ紹介しておきたい。

「偽物のほうが圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ。」

これは貝木と呼ばれる詐欺師の言葉である。正直なことを言えば、初めてこれを聞いた時は詭弁だと思った。今も心のどこかではそう思っている。しかし、とてつもない才能に行き会った時に自分を奮い立たせるためにこの言葉は大いに役立った。たしかに私たちの大半は何物にもなれないまま、誰かの背中や知らぬ誰かが作ったレールに乗りながら生きていく偽物である。しかしだからと言って、その努力や取り組みに価値がないわけはないし、ましてや本物に劣っているわけでもない。「本物」になれない私たちに大いに希望を与える言葉ではないだろうか。

「つまりベストコンディションだ。」

これは火憐ちゃんが怪異に侵されながらも自身の正義を貫くために怪異の発生源へと向かうときに繰り出される言葉である。是非アニメで視聴してほしい、彼女の豪胆さとどんな状況でも言い訳をしない芯の強さ、正義に賭ける熱い心を感じることができるだろう。

と、まあこのようにファーストシーズンだけでも魅力的な部分が多くある。実際今日見てきた傷物語にも印象的な場面や台詞があったし猫物語にも当然ある。是非視聴してみて欲しい。
このnoteを読んでいる諸君へのネタバレに配慮して書いたので、ふんわりした文章になってしまっていたら申し訳ない。

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