金曜#27

二十世紀少年という作品をご存知だろうか。私が小学生の頃に実写映画化されたあの作品である。
当時の私たちからして、あの奇妙なマークの覆面とショッキングな殺戮シーンはかなり大きな印象を受けたのではなかろうか。
実は私はあの映画が好きなのだが、昨日Amazonプライムを物色していたら無料でストリーミングされているのを発見した。子供の頃見た時は分からなかった感想を得たのでつらつらと書いていこうと思う。

新興宗教


まず小学生の自分が知らなかった事実として、新興宗教(ここではあえて実名を出すつもりは無い)の存在がある。あの作品は、有り得たかもしれない未来のひとつだということが大人になった今ようやくわかった。そして、ともだちが起こしたテロに関しては類似事件が多く存在する。そういった意味であの作品はかなり攻めた作品だったのだろう。

数多くの伏線

今回三部作を一気見した訳だが、かなり緻密で複雑な伏線が張られていることを認識することができた。そしてこの伏線を複雑たら閉めているのが、ケンヂたちの記憶の曖昧さである。小学生時代の記憶を頼りにともだちの正体に迫っていく訳だが、いかんせんみんなの記憶が曖昧であるため語り手としての信頼に不足する。だが、描写されたシーンを丁寧に咀嚼することによって我々は真犯人にたどり着くことができるわけだ。題材の割になかなか硬派なミステリーである。

といった形で今回は二十世紀少年についての話をした。前述の通りAmazonプライムで見れるので興味があればぜひ見て見て欲しい。


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