建設国保と協会けんぽの比較①-傷病手当金の金額
建設国保(ここでは中建国保について考えます)と協会けんぽで、どちらが得かという観点で比較してみます。
はじめに、傷病手当金の金額に着目します。
建設国保(中建国保)の傷病手当金の金額
建設国保(中建国保)の傷病手当金は、入院の場合と入院外の場合で、金額が違います。
①入院の場合、種別(事業主か、従業員かなどの違い)に関係なく、一律で8,000円です。
②入院外の場合、種別によって、金額が変わります。
法人事業所の事業主 4,000円
個人事業所の事業主 4,000円
一人親方 3,600円
法人事業所の従業員等 3,200円
個人事業所の従業員等 3,200円
25歳以上30歳未満 2,800円
20歳以上25歳未満 2,400円
20歳未満 2,000円
協会けんぽの傷病手当金の金額
協会けんぽの場合、入院/入院外の区別はなく、仕事を休んで、給料がもらえない場合に傷病手当金が出ます。
金額は、標準報酬月額に基づいて計算されますので、多い人と少ない人で差が出ます。
例えば、建設国保(中建国保)で入院の場合の傷病手当金8,000円に匹敵するためには、標準報酬月額は36万円になります。すなわち、36万円未満の場合、傷病手当金が8,000円より少なくなります。
ただ、入院外(自宅療養など)の場合、建設国保(中建国保)では最大で4,000円なので、標準報酬月額18万円以上であれば、協会けんぽの方がお得であると言えます。
まとめ
建設国保(中建国保)の入院外の傷病手当金が少ないことを考え合わせると、金額面でも協会けんぽの方がお得ではないかと思います。この点、建設国保(中建国保)側で改善しないと、積極的に選んでもらえないのではないかと懸念されますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?