★SIFオリジナル★イスラエルで、私も考えた #こんな社会だったらいいな⑧

こんにちは。日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)運営チームの前田です。

この度、1週間のイスラエル視察出張に行って数々のイノベーション創出の現場を訪れたのですが、視察中にふと自問自答をしました。

Q. もし外国の方向けに「日本のイノベーション視察ツアー」を企画するとしたら、その方たちをどこへお連れするだろう?
A. (候補過多……!)

日本って「イノベーション大国」だとイスラエルに行って改めて気づきました。

ペレスセンターにて


(写真:ペレスセンターにて)
▲ イノベーターが目の前でプレゼンをしてくれるスクリーン。ヴァイツマン科学研究所にも同じようなものがあって、イノベーターとの距離感を縮めるための仕掛けなのだと思われます。

【まるで社会起業家の博物館!?ペレスセンターの魅力】
今回のイスラエル出張では1週間で様々な場所を視察しました。
中でも私にとって最も興味深かったのが、社会起業家特集施設であるペレスセンターでした。

なぜなら、企業の垣根を超えて様々なイノベーションが紹介されていたから。こういったイノベーション特集は、日本ではたとえば企業博物館が担っているのでしょうが、企業博物館だと特集する会社に偏りが出ることがほとんどかと思います。

その点、ペレスセンターでは様々なフロアで様々なスタートアップの技術や製品の紹介をしていました。
イスラエルが国を挙げてイノベーションに取り組んでいるということがよく表れていました。

さらに、紹介されているイノベーションにシンプルにワクワクしました
VR、実際の商品、上の写真のようなイノベーターから直接プレゼンを受けているように錯覚するスクリーンなどなど……イノベーション、イノベーターを「面白い!」と思える仕組みが沢山ありました。

イノベーションが、良い意味で崇高なものじゃないということを肌で感じさせてくれる施設でした。

【垣根を超えて、国を挙げてーinnovativeな日本を持続するには】
そんなペレスセンターから始まった今回のイスラエル視察ツアー。
どこでも共通していたのは、この技術はinnovativeで、この会社はinnovativeで、この国はinnovativeで……と、皆さんが堂々と語られていたことです。
そんな語りぶりを前に気圧されてしまう私。

そんな中、冒頭の自問自答を脳内で繰り広げました。
いやいや、日本だって十分にinnovativeだ、と。

日本人はもっと自信を持って、自分たちのイノベーションについて語っていいと思うのです。

アメリカほどの規模ではなくても、イスラエルほどスタートアップは多くなくても、世界に名だたる大企業が数多くあって、小さな企業でも面白い取組みを行っていたり素晴らしい技術を有していたりするところがあって、多くの国民がイノベーションの一翼を担っている。

ただ、自信を持つと同時に、そんなinnovativeな日本を今後も持続させるために、もっと自覚的にイノベーションを起こしたり、担っていったりしていかなくては、とも思います。

そんなとき、ペレスセンターで私が得た「垣根を超えて、国を挙げて」ということと「シンプルに面白いイノベーション」は、ヒントになる気がします。

今は全国に、全セクターに散在しているけれども、思わずワクワクするようなイノベーションなら、きっと社会全体に広がっていく。
そのためにはペレスセンターのような集約的で象徴的な「中心地」の創設も鍵になってくるでしょう。

【SIFをぺレスセンターのような場にするために・・】

ところで、私は今、ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)の事務局として日々働いているのですが、SIFもペレスセンターのような場になればとイスラエルに行って以来考えています。

SIFのフューチャーセッションのプロデューサーやディレクターは財団職員が務めているのですが、皆さんの興味関心の幅の広さには本当に驚かされます。

普段の業務とは全く違うテーマのセッションでディレクターを務める方も多くいて、もっと私も学ばねばと日々痛感します。
そんな「面白い」ディレクターの方が呼ぶ登壇者の方々も、もちろん「面白」く、民間企業・NPO・行政など様々なセクターから当日集結してくださります。

ペレスセンターで私が味わったような、垣根を超えた沢山のシンプルな「面白い!」イノベーション・イノベーターとの時間を、ぜひSIFで体験しにいらしてください!


【ソーシャルイノベーションフォーラムとは】
「社会をよりよくしたい」、「日本の明るいビジョンを語りたい」という想いをもつ方々が共に対話し行動するための「ソーシャルイノベーションのハブ」として、日本財団が2016年より毎年開催しているフォーラム。官民学等のセクターを超えた豪華ゲストが登壇する基調講演や特別企画、参加型の分科会(フューチャーセッション)、次世代の社会起業家を輩出するソーシャルイノベーションアワードなど、多様なプログラムを提供し、これまでに延べ1万人の方々が参加しています。2019年度は、11月29日(金)~12月1日(日)に東京国際フォーラムにて開催予定です。
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