★SIFオリジナル★イスラエルで、私も考えた #こんな社会だったらいいな⑨

こんにちは。日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)運営チームの花岡です。

私はこの5年間、仕事を通じて様々な「イノベーション」と呼ばれるものに触れてきました。日本財団もソーシャルイノベーションハブとして、新たなイノベーションを生むべく日夜奔走しています。

今回は、イノベーション大国として名高いイスラエルに視察に行ってきましたので、そこで得た私の発見を皆様にお伝えしようと思います。

Dream Big  イノベーションは大きな夢を抱くことから始めよう

(写真)Dream Big イノベーションは大きな夢を抱くことから始めよう

【「1」を描くー「Dream Big」の力】
シモン・ペレスをご存知でしょうか?
イスラエル第9代大統領であり、過去には首相や外相も歴任し、ノーベル平和賞も授与されています。まさに、イスラエルを代表する英雄であり、国民に広く愛されています。

その彼の名を冠したPeres Center for Peace & Innovationを視察初日に訪問しました。この施設はイスラエルの医療、農業、軍事、ICT、教育等のあらゆる分野のイノベーションを一つに詰め込んだ施設で、イスラエルのイノベーションを身近に「体感」できる場所です。

写真は、施設の前に立つ「Dream Big」(大きな夢を抱け)のモニュメントでの集合写真です。シモン・ペレスの思想は全てこの一言に表れています。彼は、ある講演「唯一の後悔は、十分に大きな夢を描けなかったことだ」と述べています。

イスラエルのイノベーションの秘訣は何でしょうか?
政策的には、国家予算を投じてテクノロジー分野の優秀な人材を次々に輩出し、海外のVCと組んで市場に大きな資金を投下しました。また、国民の義務である軍役制度が優秀な人材輩出や、イノベーションネットワークの構築に大きな役割を果たしています。さらには、イスラエル人に共通する失敗を恐れないチャレンジ精神、チャレンジを応援する文化も見逃すことはできません。

ただ、それ以上に私が強く感じたのは「Dream Big」の力です。0から「1」を生むのがイノベーションだとすれば、Dream Bigは「1」を描く力といえます。

【あなたにとっての、「1」を描きませんか?

100年前には存在すらしなかったユダヤ国家イスラエル。ユダヤ人が長年希求しても叶うことのなかった「還る場所」。その大きな夢が実現し、建国70年を何とか迎えた彼らは、「大きな夢」を持つことの意義・成功体験を共有しています。

この、「1」を描く力。果たして日本にどれだけ残っているのでしょうか?0もしくはマイナスの議論ばかりに時間が割かれ、「1」を描く人は少ないように感じます。魔法の杖のようにイノベーションが語られますが、果たして我々は「1」を描く/語る/彩る努力をしているでしょうか?

その「1」、どこかの受け売りではありませんか?
その「1」、愚痴で終わらせていませんか?
その「1」、いつまで貴方を待ってくれるでしょうか?

皆さんの「1」が強く、太く、魂に根付いたら、ぜひ「日本財団という方法」を思いだしてみてください。まだ、「1」を探している方は、ぜひ11月29日から開催するソーシャルイノベーションフォーラムにお越し下さい。

【ソーシャルイノベーションフォーラムとは】
「社会をよりよくしたい」、「日本の明るいビジョンを語りたい」という想いをもつ方々が共に対話し行動するための「ソーシャルイノベーションのハブ」として、日本財団が2016年より毎年開催しているフォーラム。官民学等のセクターを超えた豪華ゲストが登壇する基調講演や特別企画、参加型の分科会(フューチャーセッション)、次世代の社会起業家を輩出するソーシャルイノベーションアワードなど、多様なプログラムを提供し、これまでに延べ1万人の方々が参加しています。2019年度は、11月29日(金)~12月1日(日)に東京国際フォーラムにて開催予定です。
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