<えになるかとり かとりっぷ>
◆第三回 初代松本幸四郎と高麗屋
歌舞伎役者の十代目松本幸四郎といえば、ドラマにCMに引っ張りだこの俳優です。
その幸四郎、成田屋の屋号の市川家が隣町の成田山に所縁があるように、香取市にとても縁があります。
それは、香取市小見川の善光寺に「初代松本幸四郎の墓」があるのです。
初代松本幸四郎は小見川に生まれ、10歳の時に佐原の小間物屋「高麗屋」に奉公しました。元禄の初め江戸に出て、久松多四郎の門に入り、最初は松本小四郎と名乗りました。
のちに、幸四郎と改名し、ニ代目市川團十郎と並び当代の名優と称せられたのです。