新庄監督の采配の問題点②

こんにちは。
昨日掲載した、新庄監督の采配の問題点①を読んでいただいた方ありがとうございます。

今回はその続きとなります。

●固定しない・度重なるコンバートの挙句中途半端に終わらせる

1年目は「優勝なんか一切目指しません」と豪語し、トライアウトと称して一軍、二軍の垣根を超えて様々な選手を起用。リーグワーストクラスの守備力に悩む日本ハムにおいて、本職のポジションに専念させず、野手のコンバートを推し進めている新庄。ショート五十幡、センター中島卓也、キャッチャー野村、セカンド郡司等断念したものも含め、挙げればきりがない位。

最も愚策だったのは右翼手でゴールデングラブ賞を獲得する万波選手をファーストコンバートしたことです。持ち前のライトフェンス付近からでも走者を刺す強肩というアイデンティティを完全に殺した上に、清宮・野村らが競争するファーストにあえてコンバートする必要性があったのか疑問です。

確かに、他のポジションを経験することで視野を広げる、起用の幅を持たせるということは
完全に否定はしませんが、失策数リーグ最多の82失策を記録しているというチーム事情で本職のポジションもままならない選手に、複数ポジション守らせようという方針は疑問です。

中途半端にとっかえひっかえするのではなく、腰を据えて本格的に本職からコンバートする位の覚悟で取り組ませるのであれば批判も少なくなったのではないかと思います。

スタメン、打順に関しても毎試合入れ替えしており、未だに固定されていません。
調子の波やチーム事情で多少変わることはあれど、野球はチームプレイである以上、ある程度ポジションや打順を固定して個々に役割分担させたほうがいいと思います。

●近藤健介選手の流出
かつて日本ハムで主力打者としてチームを支え、今やホークスでパリーグ最強クラスの打者として君臨する近藤健介選手。

人一倍勝利にこだわるも、肝心の新庄監督は2021シーズン前に「優勝なんか一切目指しません」と豪語。
栗山前監督時代主に左翼手として起用されていたが新庄監督就任後は中堅手にコンバート。
チーム方針で打順も固定されず、不満は募る一方。
取材で監督に対し「典型的な弱いチーム」「勝とうと思ってないんでなんとも思わないですけどね」と痛烈に批判していました。
移籍に至るまでに監督への不満が原因として大きかったのは間違いないでしょう。

監督とのすれ違いでリーグ最強クラスの打者を同一リーグの球団へ流出してしまった影響は大きく、近藤選手が抜けた穴を埋められず得点力も依然苦しいままです。
たらればになりますが、もし残留していたらと考えたら残念でなりません。

●獲得希望をした江越と加藤選手の贔屓起用
本来GM制度を敷いているチームにおいて監督が一定の発言権を持つことは異例なのだが、新庄監督の場合は2022年ドラフト3位指名の加藤豪将選手、トレード獲得した江越選手等要望して獲得した選手がいます。

ある程度戦力になる見込みと入ってからのビジョンが明確な形で獲得しているのなら監督が補強の要望をすること自体あってもいいとは思いますが、現状、加藤選手に至っては本職の二塁守備で苦しみ、28歳で入団と、年齢的に即主力級の働きが期待された中で打撃成績も残っておらず、江越選手に至っては31歳で将来的な伸びしろもあまり期待できず、昨年176打席で打率.180と結果を残せない中でキャンプ、オープン戦とここまで愛人起用のごとく出場機会を優先的にもらっている始末です。江越選手に関しては守備、走塁で限定的に起用すればある程度貢献してくれる選手なだけに、起用法でヘイトを買ってしまっていることが非常に残念です。

年齢的にピークを過ぎ、目立った活躍が出来ていない現状、優先的に出場機会をもらい、機会投資していく対象として彼らが適切なのかは、甚だ疑問です。自らが目をかけた選手だから贔屓していると言われても仕方のない使われ方になってしまっています。

●鈴木健矢選手の件
サイドスローでなかなか一軍出来なかった鈴木健矢投手に、新庄監督がアンダースロー転向のアドバイスをしたことでで一躍ブレイクし、開花したように見えましたが、「36歳のダルビッシュでも中4日で行けている」と、チームの先発不足により中4日で起用されることに。
疲労が溜まり、体重は5kg減り、球速も大きく低下。調子を崩し一時期メンタルに影響が及ぶまでなってしまいました。 無茶な起用によって選手のメンタルを崩して離脱するまで追い込んだ点は反省してもらいたいです。