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営業・流通機能を強化! 日販の文具パッケージ「Neo Sta!」が文具売場をサポート

営業・流通の機能を一層強化した日販の文具施策

文具・雑貨は、書籍や雑誌と並び、書店様のスタンダードなアイテムとなっています。日販はこれまでも文具の取り扱いはもちろん、書店様が店頭で販売しやすい商品の開発にも力を入れてきましたが、2022年4月、文具メーカー様からの仕入機能、および書店ルートの販売事業を、グループ会社の中三エス・ティから吸収分割により承継しました。

日販の文具雑貨の営業・流通の機能を一層強化することを目的に、これまで出版物以外の取り扱いをしていた商品開発部は文具雑貨商品本部となり、お取引書店様における商材の拡大を実現していきます。

文具・雑貨はBOOKとの相性がよく、粗利益率が高い商材として書店様での導入が進んでいるアイテムです。特に文具は消耗品であるため、リピート購入が図れる商材でもあります。

教室の内外で使用される学童文具は、児童書、学参売場を訪れる保護者のついで買いのニーズに応えられるよう、ラインアップを充実させることがポイントです。また、子ども向けのみならず、筆記用具や金封をはじめとする社会人向けの商品も多くあります。

日販では、こうした基本在庫の充実はもちろん、BOOKとの組み合わせで粗利益率・額のUPが可能な文具について、商材や売場展開などさまざまなご提案を行っています。

「Neo Sta!」の特長

「Neo Sta!(ネオスタ)」は、日販がプロデュースする文具パッケージです。「本」と「文具雑貨」が融合した書店様ならではの複合売場を実現し、書店様とお客様に新たな感動体験や付加価値を発信することを目指します。Neo Sta!には日販ならではの特長があります。

▲日販の文具パッケージNEO Sta !の特長
▲ 2022 年4 月より、物流、商流がひとつの“AIO 商物流” に

AIO商物流の実現

日販がお取り引きする文具・雑貨メーカー様の数は全部で700社を超えましたが、今後は出版物の流通と同じように、文具雑貨についても、物流・商流がひとつ(AIO商物流)になります。

これにより、書店様店頭では、荷受け・品出し作業や請求・精算業務の効率化が可能となります。王子流通センターでは、1万8千SKUの定番文具在庫を持ち、30坪の文具売場における定番在庫をカバーできる規模になっており、今後、在庫を充実させていく予定です。

また、日販がメーカー様とダイレクトにつながることで、書店様が商品情報をいち早く受け取ることができるように発信を行っています。これにより、書店様の売場を常に新鮮な状態に保っていきます。

▲王子流通センターでは、常時、30 坪の文具売場の定番をカバーできる18,000SKUを在庫。小ロットで出荷することで、書店様店頭の販売機会を逃さず、過剰在庫も抑制できる         
▲月1 回、お取引書店様にメール配信する NS-Info(Nippan Stationery Information)。注目商品や季節商品のほか、年間計画表や該当月の販売計画などを一元化                

文具売場を支えるインフラ

■JANコード商材の管理システム「蔵人(くろうど)」
書店様にNeo Sta!を選んでいただく大きな理由のひとつに、JAN単品管理システム「蔵人」の存在があります。POSデータ、インターネットを使ったJANコード商品管理システムであり、「蔵人」の自動発注機能により、店頭の発注作業の負担を軽減できます。

販売数に応じて「持つべき在庫数」になるように、週1~2回、自動計算で発注を実施します(自動発注が掛けられる銘柄は、王子流通センターに在庫する約1万8千SKUが対象)。

また、「蔵人」のデータを元に、分類別やジャンル別、時には単品別に、適正な売上を把握できます。「蔵人」のマスターを使用し、バーコード入りのプライスカードの発行も可能です。価格改定などにも対応し、効率運営をサポートします。

■リアルな情報交換の場「商談会」を年3回実施
日販と中三エス・ティでは、メーカー様とお取引先様が一堂に会して商談をする場を提供し、双方の商売をより活性化させるためのイベントとして商談会を開催しています。常に変化する文具、季節商品に加え、店頭企画コーナー、雑貨、食品などの情報をお取引先様へスピーディーに提供し、仕入の場として活用していただくために、年3回行っています。6月10日に実施した商談会「NEO Start!」にはメーカー様69社が出展、参加法人17社76名にご来場いただき、盛況のうちに終了しました。

▲出展メーカー各社のブースで商品を実際にご覧いただき、その場で発注いただける「商談会」。書店様とメーカー様が商品を手に取りつつ顔を合わせて情報交換できる貴重な場として、多くの皆様にご来場いただいている                                

豊富なMDと品揃え

日販は数多くの店舗の売上・在庫データを収集することで、より精度の高い品揃えのご提案を実現しています。マーケティングによりお客様のニーズを捉え、それをもとに商品を仕入れ、つくり、書店様に「本」「文具雑貨」をミックスした新しい売場を提案していきます。支社支店の営業担当者も、今後文具雑貨の知識をもって、出版物と同じように売場のサポートを行っていきます。

①Miorin Study Time(サンスター文具)
YouTubeで勉強法に関する動画をアップしている勉強法デザイナー「みおりん」が監修した、効率よく楽しく勉強できるアイテム(全6種)を展開する企画。2022年2月に発売され、自宅学習にもぴったりなラインアップとなっkあっこています。

みおりん著『やる気も成績もぐんぐんアップ!中学生のおうち勉強法入門』
勉強法デザイナー「みおりん」監修の学生向け勉強シリーズ「Miorin Study Time」店頭展開の様子。本シリーズは2022年2月に発売され、2月4日発売のみおりん著『中学生のおうち勉強法入門』(実務教育出版)との「BOOK+文具」の売場を展開                     

②マナビ相談室(コクヨ)書店店頭企画
「コクヨのマナビ相談室」は、〝勉強の悩みを文具で解決できるような場所〟をつくれないかという思いから開設されたWebサイト。文具メーカー×書店のコラボで、文具や勉強方法について困ったときに立ち寄れる、リアルな売場を展開しました。

Webと連動し、SNSの投稿・拡散などを行うことにより、書店にとっても今まで来店したことのなかった人にも店舗を知ってもらう認知施策が可能に。メーカー提供の拡材で、より華やかで目を引くビジュアルの企画となりました。

▲コクヨの「マナビスタイル診断」のツールを使い、自分のスタイルに合った本と文具が選べる売場を展開。店舗でのツイートをコクヨでもリツイートするなど連動したSNS 施策で来店につなげる工夫も                                          

③「文具女子博」との連動企画
日販のグループ会社である日販セグモでは、“見て・触れて・買える”日本最大級の文具の祭典「文具女子博」を開催しています。各出店者がエントリーした文具の中から、来場者の直接投票で大賞を決める「文具女子アワード」も、2021年で5回目を迎えました。全国のお取引書店様の店頭でフェア展開を実施。日販からは拡材の提供を行っています。

▲文具女子博と連動したコーナーでは、アワード受賞商品をはじめ、テーマに沿ったオリジナルMDのご提案を実施。拡材とともに訴求力のあるコーナー展開が可能             

人気のレトロ文具とコラボした、文具女子博発の日販PB商品〝Old Resta〟(オールド リスタ)も好評をいただいています。

季節感のある「和雑貨」のシリーズでは、売行き好調な「今治産タオルハンカチ」のラインアップが増えました。コクヨやデビカ、不易糊工業など文具メーカーとコラボした手ぬぐいや風呂敷とともに、文具ファンに喜ばれる、バリエーション豊かな売場を展開していただけます。

▲Old Resta和雑貨シリーズのご紹介(7月中旬発売)
(左から)手ぬぐい、今治産タオルハンカチ、風呂敷×お包みtomeko
※商品画像はイメージです。一部仕様が変更になる場合があります。

日販 文具雑貨MD課では、書店様の規模や立地、客層などに合わせ、さまざまな売場、企画についてご提案しています。詳しくは弊社営業担当者、または文具雑貨MD課までご相談ください。
E-mail:watanabe_j2@nippan.co.jp

(日販 文具雑貨MD課 課長 渡邊淳平)

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