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ストレス・コーピングについて

ninpathは不妊治療の環境が今後どれだけ改善されても、不妊治療中の心理的な負担やメンタルダメージをなくすことは難しく、患者がどうしても付き合っていかなければいけないものだと捉えています。
特に「自分達は医療を介さないと妊娠が難しいという事実」「クリニックへの通院や医療行為を受けなければいけない」といったストレスは、不妊治療が不要とならない限り、切り離すことができません。
これらのストレスにうまく対処しながら治療できる状態を作っていくことが望ましいと考えて、ストレス・コーピングに着目しました。

2種類のストレス・コーピング

ストレスコーピング理論の提唱者である、アメリカの心理学者ラザルスによると、ストレスに対しての対処法を知り、その反応を和らげることを「ストレスコーピング」といいます*1)。
コーピングには「問題を改善しようとする問題焦点型(カウンセリング等)」「感情をコントロールする情動焦点型(セルフケア等)」の大きく2種類に分類されます。
*1)Lazarus, R.S., Folkman, S. (1984). Stress, appraisal, and coping. Springer Publishing Companey, New York.

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ninpathケアでは、その両方をバランスよく取り入れることが効果的と考え、それらに取り組みやすい環境を作る仕組みを準備しております。(※トライアル運用中についてはカウンセリングを中心にご案内しています)

問題焦点型のご提案

問題焦点型コーピングとは、ストレスの対象そのものに働きかけ、問題解決を図ることでストレスを軽減するものです。
ninpathケアでは、そのお手伝いとしてストレス=悩みや不安に応じた「専門家によるカウンセリング」をご提案しています。

情動焦点型のご提案

情動焦点型コーピングとは、ストレスの対象そのものではなく、ストレスに対する受け止め方を変えたり、ストレスを受けたときの感情をコントロールすることでストレスへ対処するものです。
受け止め方や考え方をカウンセリングでお話することに加えて、気晴らし型(いわゆるストレス発散)による気分転換の手法などをご提案します。
(※トライアル運用終了後から提供開始予定です)

セルフケアの重要性

不妊治療のストレスは、自分ではどうすることもできないことが原因であることが多いため、ストレスがあっても仕方がないと諦めている方も多いように思います。
これまで、セルフケアにより日常的なストレスコントロールをする可能性について取り上げられることもほとんどありませんでした。
しかしながら、セルフケアはメンタルヘルスの「基本」であり、医師や心理職など専門家の手を借りてストレスに対処していく場合でも、セルフケアとの併用が必要不可欠です。
ninpathはメンタルのセルフケアに取り組みやすいコンテンツを今後取り揃えていく予定です。

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